子どもたちは、一歳前後になると、それまで「あ~、あ~」などの喃語(なんご)だった言葉が、「まんま」、「わんわん」などのいろいろな意味のある「一語」の言葉を話し始めます。
さらに、二歳前後になると、「ママ、ねんね」や「ポンポン、いたい」などの二語文を話し始めます。二歳児は「言葉の爆発期」と言われ、ある日、突然に、たくさんの言葉を話し始めるのです。
でも、子どもの成長は、それぞれによって違っていて、二歳前後であっても、まだ数個の「一語」しか話さないという場合もあるのです。
「周りのお友達に比べて、うちの子は言葉を話すのが遅いわ」と心配している方も少なくはないと思います。でも心配はいりません。
もう一度言いますが、子どもの成長は本当にそれぞれです。でも、親としてはやっぱり心配ですね。子どもが、少しでも多く言葉を覚えることができるように、何かをしたいと思うのも当然です。
そんなあなたに、今日は、「二歳児がどんどん言葉を覚える魔法☆7つの教育のコツ」をご紹介したいと思います。
二歳児がどんどん言葉を覚える魔法☆
7つの教育のコツ
たくさんのスキンシップをしましょう
まずは、たくさんのスキンシップをすることから始めましょう。「言葉」とは直接的に関連していないように思うかもしれませんが、子どもがストレスなく、心が落ち着いていられる状況は、幼児の全ての成長にとって大切なのです。
子どもを抱きしめたり、手をつないだり、頭をなでて褒めてみましょう。子どもを膝の上に乗せて、手遊びをしたり、絵本を読んだりするのもいいでしょう。
また、子どもが大好きなこちょこちょ遊びをするのもいいですね。なお、科学的にも、スキンシップの効果が証明されています。
スキンシップをすると、「オキシトシン」というホルモンが脳に分泌されるそうです。このホルモンは、記憶力を高めたり、ストレスに強くなったりする効果があるそうです。
ゆっくりと、そしてはっきりと話しかけましょう
子どもの顔を見ながら、ゆっくりと、そしてはっきりと話しかけましょう。これは、2歳前後だけのことではなく、赤ちゃんの時から通して言えることです。
まだ言葉を話さない子どもに話しかけても、理解してくれないのではないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
大人が思っている以上に、子どもはきちんと親の言葉を理解しています。当たり前のことですが、子どもが言葉を話すための第一歩は、親などの周りの言葉を聞いて、覚えることです。
そして、口の動きを見ることで、話すということに興味を覚え、話し方を覚えていくのです。
「今日はいいお天気ね」、「赤いいちごがおいしそうね」、「きれいなお花が咲いているね」など、身の回りのちょっとしたことを言葉にして、話しかけてみてください。
この時の注意点はただ1つです。決して早口では話さないでください。早口で話しかけてしまうと、子どもは言葉を聞き取れなくなってしまいます。
子どもがきちんと聞き取れるように、ゆっくりと、そしてはっきりと話しかけてくださいね。
絵本を読みましょう
一緒に絵本を読みましょう。もし、子どもの知らない言葉がでてきたら、その言葉が示す絵を指さしながら読みましょう。
言葉を理解し、覚えるためには、その言葉の具体的なイメージを心に描くことができなければいけません。絵本は、その具体的なイメージを子どもに示してくれるのです。
絵本は、子どもが言葉そのものを覚えるということに役立つのはもちろんですが、言葉の美しさや面白さを知り、言葉への興味を持つことにもとても役立ちます。
また将来的にも、絵本を好きな子どもは、読書を好きな人に育っていくことでしょう。幼児期だけでなく、その後の成長過程で言葉を覚えていくことに役立つとともに、読解力や国語力の形成をもたらすことでしょう。
「その1:たくさんのスキンシップをしましょう」でも触れましたが、膝に乗せて絵本を読んだり、やさしい声で読み聞かせたりすることで、絵本は親子のスキンシップを行うためのツールとしても役立ちます。
テレビを消しましょう
テレビがついていると、幼児はもちろん、赤ちゃんもその画面を食い入るように静かに見つめます。テレビは、親が少し子どもから目を離したい、静かに一人で遊んでいて欲しいと思っているときは、本当に便利な道具かもしれません。
しかし、一方で、テレビを見る時間は、親と子どもが顔を見ながら話をしたり、スキンシップをしたりする時間を減少させています。
またテレビは、一方的に、たくさんの刺激を一度に与えるので、子どもの言葉や感性の発達を阻害する危険もあるのです。テレビを消してしまうと、子どもは親やおもちゃに関心を戻します。
そして必然的に、親は子どもと遊んだり、スキンシップをする時間をもったりするようになるのです。さあ、テレビを消して、子どもと一緒に遊びましょう。
わらべ歌や童謡を歌いましょう
絵本と同じく、わらべ歌や童謡にはたくさんの素敵な言葉がつまっています。また、簡単なリズムに乗せられた歌詞は、子供にとってとても覚えやすく、そこからたくさんの言葉を覚えることができます。
歌詞には、日本語の持つ面白さや美しさなども現れていて、子どもはそれを遊びながら感覚的に理解し、「言葉」というものに興味を示すようになります。
歌の上手や下手は関係ないのです。ただ一緒に歌って、楽しむのです。例えば、「むすんでひらいて」、「いとまきのうた」、「げんこつやまのたぬきさん」など、手遊びをしながら、楽しく歌える童謡もあります。
みなさんも、子どものころにお父さんやお母さんと一緒に歌ったのではないでしょうか。今度は、ぜひ、あなたが子どもと一緒に歌いましょう。
外に出かけ、他の人と交流しましょう
外に出かけ、他の人と交流しましょう。親は、自分の子どもの言いたいことがわかってしまうものです。子どもがこのようにして欲しいと言う前に、つい手を貸してしまいます。
でも、他の人ではそうはいきません。子どもは、自分のして欲しいこと、あるいは言いたいことを伝えるために言葉を発したいと思うことでしょう。
子どもが「言葉」というツールに興味を示し、それを使いたいと思うためにも、自分の思っていることがわかってもらえない状況を作り出すということがとても有効な手段です。
相槌をうちましょう
子どもが喃語や言葉を発したら、それに応じて相槌をうちましょう。残念ながら、喃語や宇宙語のような言葉で、まだまだきちんと内容がわからない場合もあることでしょう。
それでも、子どもの話をただ聞いて、聞き流すのではなく、話に耳を傾けて、しっかりと聞きましょう。そして、「うん、そうだね」、「あらっ、そうなの」と相槌を打って、会話を楽しみましょう。
子どもは自分が受け入れられていると感じ、安心するとともに、自信を持って、もっと話しをしたいと思うようになるでしょう。気持ちを伝えたい、話したいという気持ちが、言葉を覚える原動力になるのです。
以上、「二歳児がどんどん言葉を覚える魔法☆7つの教育のコツ」をご紹介いたしました。
例えば、今、数語の言葉のみを話す子どもも、二語文を話す子どもも、みんな同じように、今、一生懸命に言葉を覚えているところです。
今、私達、親が子どものためにできることは、ほんのささやかなことかもしれません。育児に正解はなく、それぞれの子どもにあったそれぞれの育て方があります。
ただ、1つ共通して言えることは、たくさん愛して、たくさんスキンシップをして、たくさんコミュニケーションをとることが大切なのです。
早速、今日から、一緒にお風呂に入って、いっぱいお話をしたり、歌ったりしてみましょう。そして、夜、眠る前に1冊の本を読むことから始めてみてはいかがでしょう。
まとめ
二歳児がどんどん言葉を覚える魔法☆7つの教育のコツ
・たくさんのスキンシップをしましょう
・ゆっくりと、そしてはっきりと話しかけましょう
・絵本を読みましょう
・テレビを消しましょう
・わらべ歌や童謡を歌いましょう
・外に出かけ、他の人と交流しましょう
・相槌をうちましょう