上司への年賀状で差を付ける☆若い世代が押さえる基本とは

上司への年賀状で差を付ける☆若い世代が押さえる基本とは
上司への年賀状はひと昔前までは大切な挨拶でしたが、最近では年賀状自体の習慣を止めたり、メールやLINEで済ませる方も増えてきましたよね。しかしそんな時代になったからこそ、個性が光るのが昔ながらの上司への年賀状。

目上の方にとっては年に一度のおめでたい挨拶として、心のこもった上司への年賀状が、とても印象に残った、と言う意見は多いのです。自分が上の立場になった時をイメージすると、複数の部下がいる上司なら、年賀状で印象に差が付くことも理解できるかもしれません。

とは言っても、気の利いた言葉を綴る必要はありません。礼儀を重んじていて、あなたの心が伝わるような上司への年賀状ならば、大丈夫。

丁寧な上司への年賀状で、新年から印象が温かく上司の心に刻まれるなら、やはり嬉しいですよね。そこで今回は、上司への年賀状で押さえておきたい、基本的なマナーをお伝えします。

 

上司への年賀状で差を付ける☆
若い世代が押さえる基本とは

 

社内のルールを確認する

上司への年賀状を準備する前に、必ず確認しなければならないこと…。それが上司への年賀状を送ること自体が、「社内のルール」に反していないかどうか、ということ。

【 上司への年賀状☆社内ルールの確認 】

★ 最近では「虚礼廃止」として、社員に年賀状のやり取りをしないように通達する職場が増えているのです。「虚礼」とは、表面的な形式だけの儀礼のこと。

・ もちろん年賀状のそもそもの意味は「虚礼」であるはずがありませんが、多くの職場では冬休みは短いもの。すぐに社員同士が顔を合わせることになるので、無駄を省く、負担を減らす、といった意味合いが強くなっているのかもしれません。

このような場合はその通達に従って、上司への年賀状のみならず、社員への年賀状の投函を控えることがベスト。また、職場によっては個人情報保護の観点から、あえて社員の連絡先を通達しない所も…。この場合も年賀状の投函を控えるようにしてください。

 

元旦に届くように投函する

職場内での年賀状のやり取りに問題がなければ、早速ハガキの準備!この時に守っていただきたいのは、上司への年賀状は、元旦に必ず届くように投函すること。

【 上司への年賀状☆期日を守る 】

★ 例えば2018年(平成30年)であれは、年賀状の引き受けが12月15日から。この日にポストに投函できれば理想的。

・ 遅くとも12月25日までに投函できれば、確実に元旦に相手方に届きます。

12月はどの職場も何かと忙しいもの。ぜひ年賀状は早めに、計画的に準備することを心がけてください。

 

文面は原則「縦書き」にする

上司への年賀状に限らず、手紙は「縦書き」「横書き」によって印象が変わります。

【 上司への年賀状☆縦書きで書く 】

★ 縦書きの方がフォーマルな印象になるため目上の方向き、一方横書きは、若干くだけた印象になるため、親しい方向きです。

・ したがって、上司への年賀状は原則縦書きをおすすめします。

ただし、文面に数字や横文字が多い場合は、横書きで構成したほうが断然読みやすくなりますので、無理に縦書きにする必要はありません。

 

省略された賀詞を使わない

年賀状の書き出しに使われる「新年のお祝いの言葉」を「賀詞(がし)」と呼びます。

様々な賀詞がありますが、1文字の「寿」、2文字の「賀正」「迎春」などは、ただ「おめでたい」「新年となりました」と言っているに過ぎないため、省略された賀詞とされています。

したがって、自分より目上の上司への年賀状に「省略された賀詞」を用いることは失礼

【 上司への年賀状☆賀詞 】

★ この場合「謹賀新年」や「恭賀新年」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」など、整った形の賀詞を使うようにすればOK。

・ なお、よくある賀詞の間違いとして「新年あけましておめでとうございます」があります。この場合「新年」と「あけまして」の意味が重複!「新年」は必要ありません

 

文章に句読点を使わない

フォーマルな手紙では句読点を用いないのがマナーのため、上司への年賀状もこの形にするととても丁寧な印象に。

【 上司への年賀状☆句読点 】

★ 句点(。)の位置に来たら次の行は改行、読点(、)の位置が来たら一文字空けるなど、読みやすくなる工夫をしつつ、年賀状の文面を構成してください。

 

文中に、縁起の悪い言葉を使わない

【 上司への年賀状☆縁起の悪い言葉 】

★ 年賀状は新年の到来を祝う手紙。

・ したがって、文中に「去る」「逃げる」「切れる」「衰える」「失う」「倒れる」などの「縁起の悪いイメージの言葉」を使うのはNG!

目上の方である上司への年賀状を作成する時には、特に気をつけたいポイントです。なお、うっかり使用しやすい言葉としては「去年」がありますが、「昨年」や「旧年」に言い換えればOKです。

 

「手書きの文章」を盛り込む

専用ソフトを用い、年賀状を自宅できれいに仕上げる方も多いはず。特に文章は豊富にテンプレートがあるので、わざわざ自分で考える必要もないほど…。

ただ、上司への年賀状のすべてが印刷では、まるでダイレクトメールのような味気なさを感じてしまうのが難点。特に上司への年賀状なら、自分らしさを盛り込みたいものです。

文章の構成は、①賀詞②昨年お世話になったお礼③今年のおつきあいや支援のお願い④相手に対する気遣い、などが一般的ですが、基本は印刷でも文章の一部分を手書きにすると、ぐっと生き生きしたものになるはず。

【 上司への年賀状☆手書き文 】

★ 例えば、

・ 「今年もご指導を宜しくお願い申し上げます」
・ 「今年こそ英語をマスターします」
・ 「プロジェクトを成功させるべく頑張ります」

…など、短くても状況にマッチした一文を記してみてはいかがでしょうか。

ほんのちょっとしたことですが、あなたの印象がぐっと良くなること請け合い!そして、手書きの部分はできれば、ブラックやブルーブラックのインクの「万年筆書き」にすると、さらに丁寧な印象になります。

 

いかがでしたでしょうか、もう気がつかれた方も多いかもしれませんが、この基本のマナーは、目上の方への年賀状全般に使うことができるもの。ちょっとした豆知識の作法ですが、覚えておくと上司だけではなく取引先や親族まで多様に役立つ作法です。

冒頭にも記しましたが、挨拶が電子化してしまったり、消えつつある中に形を持った挨拶状が届くことは、年配の方であればあるほど、嬉しいことだったりします。

あなたの上司は年配の方ではないかもしれませんが、挨拶はやはり形のあるものの方が印象に残るはず。職場で年賀状のやりとりを禁止されていない限りは、心をこめて上司に年賀状を送ってみてはいかがでしょうか。

上司のことがあまり好きではないとしても、それこそ「差を付ける!」と考えてみれば、案外楽しいものになるかもしれません。

まとめ

上司への年賀状を送る作法

・社内のルールで年賀状OKかを確認
・元旦に届くよう、遅くとも12月25日には投函
・縦書きが目上の方向き、横書きは親しい方向き
・1文字や2文字の「省略された賀詞」は用いない
・お祝い事の年賀状では、句読点は使わない
・去る、切れるなどの縁起の悪い言葉はNG
・できれば万年筆で手書き文を加える


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