名刺の受け取り方は、社会人になるにあたって、よく練習しましたよね。カッコ良く名刺交換している姿には憧れますが、いざやってみるとかなり難しいです。
ビジネスマンにとって名刺は顔のようなものですから、その交換は非常に重要。敬意をもって受け取ってもらえると、誰でも嬉しいのではないでしょうか。ということは相手も、こちらが名刺の良い受け取り方をすれば、喜んでくれるということです。
ちょっと頑張るだけで喜んでもらえるなら、是非頑張りたいところ。正しい名刺の受け取り方をしっかり身に着けることはもちろん大切。
さらにそれに加えて、ちょっとした気遣いを感じれる、名刺の受け取り方をマスターできれば、ビジネスでも差をつけることができます。
そこで今回は、違いを感じさせる名刺の受け取り方をお伝えします。自分なりのアイデアを加えて、相手との距離を縮めるワンアクションを編み出してください。
名刺の受け取り方で違い☆
距離が縮まるワンアクション
立ち位置に気をつける
相手が渡しやすい場所に立つことを心がけてください。場合によっては少し移動する必要もあります。相手との間合いを計って移動するのが◎。
【 名刺の受け取り方☆立ち位置 】
★ 基本的なこととして、名刺交換はテーブル越しには行わないのがルール。
・ それを念頭に置いて、相手を動かすのではなく自分が動いてベストポジションを確保!
この時、相手を動かさない、という感覚がポイントです。いつも相手がやりやすいように、相手が喜ぶように、と考えることを癖にすると、配慮が行き届いてスマートな動きが自然にできます。
受け取るのは後にする
名刺交換のマナーは、目下の者が先に名刺を渡すというもの。つまり、自分が渡した後に相手の差し出した名刺を受け取るのが、正しい名刺の受け取り方です。
目上の相手との名刺交換で、先に出されてしまった時は少々気まずくなります。でも、時は戻りませんのでそこは割り切ってください。
【 名刺の受け取り方☆順番 】
★ と言っても、割り切って受け取るということではありません。
・ 自分達が目下の場合、あくまでこちらが先に差し出すべきですので、「申し遅れました」と言って自分の名刺を差し出して先に受け取ってもらうようにしてください。
どちらが目上の立場になるのか分かり辛かったり、自分が目上の場合なども、相手が差し出すのを待つのは避けるのがコツ。いつもこちらから差し出せば良いのです。
自分は目上の立場だ、と偉そうな態度にならないように気をつけるなら、好感を持ってもらえるに違いありません。
【 名刺の受け取り方☆近年の傾向 】
★ ただ、近頃は目上とか目下とか考えるのを嫌って、同時に交換するのを好む傾向があるようです。
・ その場合は相手の意図を汲んで同時に受け取ってOK。その場合は、右手で自分の名刺を差し出し、左手で相手の名刺を受け取ります。
黙って受け取らない
まさか黙って受け取る方はいないと思いますが、何を言っているか相手が聞き取れなかったりすると残念!しっかりと声を出して受け取るようにすると、印象もグンと違います。
【 名刺の受け取り方☆挨拶 】
★ ゆっくりハキハキと「頂戴いたします」と言って、両手で受け取るのが名刺の受け取り方のマナー。
・ そこで、何か名刺に特徴があれば、それに触れて少し褒めることができれば場がなごみそうです。
指の置き場に気をつける
【 名刺の受け取り方☆指の置き場所 】
★ 名刺の受け取り方の基本的なマナーとして、相手の会社のロゴや氏名などに自分の指がかからないようにすることは大切。
・ よく言われるように名刺はビジネスマンにとっての顔ですから、いきなり顔を隠されたら相手はどう思うかと考えれば当然です。
そして、しっかり見て確認!さっと見て終わるのではなく、まじまじと見つめてください。名刺を大切に扱っていることを態度で示すなら、相手は悪い気はしないはず。もちろん、いつまで見てるんだ?と不審に思われない程度にします。
名前を確認する
これも名刺の受け取り方の基本。「〇〇様ですね」と相手の名刺を見ながら復唱します。
【 名刺の受け取り方☆復唱 】
★ 読み方が分からない時はここで確認します。この場面は気まずく感じる方もおられるかもしれませんが、実は大きなチャンス!
・ 自分が読めない珍しい名前であることから、その名前の由来や出身地、親御さんのことなど多くの話題に結び付くのです。
ですから、名刺交換の相手が珍しい名前の方だったら、ラッキーだと思ってください。積極的に話題を振っていけます。
いかがでしたでしょうか、ビジネスマンの顔である名刺の受け取り方は大切!是非他の人との差をつけれるようにアレンジをしてみてください。
とはいえ、あまり突飛なことをしてしまわないように注意は必要。基本的なマナーから外れることがないよう、気をつけるように進めてみるとベター。
大切なのは、基本的なマナーを押さえた上でのちょっとした気遣いです。相手が何を喜ぶかということを、いつも考えることが必要ですが、そのためにはまず、自分が嬉しいのはどう受け取ってもらった時かを把握しておくこと!
普段から1回1回の名刺交換をよく分析して、嬉しいちょっとした気遣いを見つけてみてはいかがでしょうか。相手がしてくれて嬉しかったことには見習い、してくれなかったので不快になったことに関しては、反面教師として役立てればバッチリ!
では、良い分析を続けて相手を喜ばせる、名刺の受け取り方をマスターしちゃいましょう!
まとめ
名刺を受け取るワンアクション
・相手が名刺を受け取りやすい位置に移動する
・自分の名刺を先に受け取ってもらうようにする
・「頂戴いたします」と言って受け取る
・名刺について褒める
・受け取った名刺をよく見る
・相手の名前を確認し、話題を振る