喪主の挨拶、場面別に使える7つの文例


自分にとって身近な方が亡くなり喪主を務めるということは、人生の中で何度も経験するものではありません。そして、一連の喪主の仕事の中で喪主の方が特に頭を悩ませるのが、喪主の挨拶をどうするかです。

喪主の挨拶は、葬儀に参列いただいたお礼と、生前故人がお世話になったことへの感謝の気持ちをお伝えする重要な意味を持っており、その上で無駄なく簡潔であることが求められます。

とはいえ、葬儀の準備の合間を縫ってそういった挨拶を一から考えることは、とても容易なことではありませんね。

そこで、本記事では喪主の挨拶の文例をご紹介します。喪主の立場や場面に応じて使っていただけるように、7つ用意いたしました。

喪主を務めることになった方は、本記事の文例を参考にしてみてください。本記事が、喪主の方の負担を少しでも減らす一助となれば幸いです。

 

喪主の挨拶、
場面別に使える7つの文例

 

故人の子が喪主を務める場合(基本的な挨拶)

喪主が故人の子に当たる場合の基本的な挨拶例です。もう少し個人のエピソード等を付け加えてもいいでしょう。

本日はお忙しい中、かくも多数の方々にご焼香を賜りまして誠にありがとうございました。生前、個人に寄せられたご厚情に対し、厚く御礼申し上げます。

これからは兄弟で互い助け合いながら母を支え、父にも安心して見守ってもらえるよう立派な家庭を営んでいきたいと思っております。

今後とも、亡き父同様のご指導・ご鞭撻をお願いいたしまして、皆様へのご挨拶に代えさせて頂きます。本日はありがとうございました。

 

故人の子が喪主を務める場合(生前の様子を述べる)

スタンダードな挨拶に、生前の故人の様子を付け加えた例です。

皆様には、大変ご多忙中にも関わらず、亡き父・○○の葬儀にかくも多数ご参列くださいまして誠にありがとうございました。

父は、仕事一筋という言葉がピッタリの人間でしたが、その真面目実直の人柄は私たち家族の誇りでもありました。

「周りの人たちのおかげで自分はここまでやってこれた」というのが生前の父の口癖でしたので、本日皆様にお見送りいただいて大変喜んでいることと存じます。父が晩年を豊かに過ごすことができましたのも、ひとえに皆様方のご厚情の賜物と深く感謝いたしております。

これからは残されたもの力を合わせ、父の遺志を受け継いでいきたいと思います。亡き父同様、ご厚誼のほど切にお願い申しまして、挨拶に代えさせて頂きます。

 

故人の子が喪主を務める例(突然の訃報)

突然の訃報に際し、故人の最期について述べることもあります。

本日はご多用のところ、皆様方には亡き母のためにわざわざご会葬いただきまして、誠にありがとうございました。

また、職場の皆様や親しいご友人の皆様方より心のこもった別れのご挨拶を賜りましたことを個人もさぞかし喜んでいることと存じます。生前母に賜りました暖かいお気持ちに、心から感謝申し上げます。

母は健康を絵に描いたような人でしたが、一昨日くも膜下出血で突然倒れ、運ばれた病院にてそのまま帰らぬ人となりました。

すべてが突然で、母に二度と会えないとはまだ信じられません。これからは残された家族でただただ頑張っていかなければ、という思いです。

どうぞ、これからも変わらぬお付き合いのほどをお願いいたします。本日はありがとうございました。

 

故人の夫が喪主を務める場合(若くして妻に先立たれた)

(~前略:参列いただいたこと、生前のご厚誼に対するお礼など~)

私どもが連れ添って20年、息子たちも成長して手が離れ、これから夫婦二人で生き甲斐を見つけて行こうと話していた矢先の出来事でした。

妻が42歳と若くして末期がんにおかされていると分かったときは非常にショックでしたが、妻は落ち込んだ様子をなるべく家族に見せないように、明るく振舞っていてくれました。

晩年は家族やご友人の皆様方とも充分な時間を過ごすことができ、妻は思い残すことなく旅立つことができたようです。最期の瞬間は安らかに、眠るように息を引き取りました。

これまで、○○は家族のために自分のことは二の次にして、非常によくやってくれました。

これからは、妻を心配させることがないように、残された家族3人で助け合って暮らしていきたいと思います。皆様方には、どうか変わらぬお付き合いをお願いいたします。

 

親族代表(未成年の喪主に代わり挨拶)

喪主が未成年や経験浅い学生である場合、親族が挨拶する場合もあります。(~前略:参列いただいたことへのお礼など~)

遺族、親族を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。私は、亡き○○の兄・◆◆でございます。本来であれば喪主の△△がご挨拶申し上げるべきところですが、未だ学生の身ですので私が変わって皆様に御礼申し上げます。

○○は昭和30年に佐藤家の次男として生まれ、昭和52年に~~商事に入社して以来、仕事一筋に生きてまいりました。職場ではよき先輩方、同僚の方々に恵まれ、お陰様で充実した毎日を送っていました。

趣味のテニスにも全力で打ち込み、多くのご友人方と休日は汗を流していたようです。また、子供たちも立派に成長し、亡き弟ももはや少しの心残りもなかったと信じております。

これからは我々親戚一同心を合わせて、残された子供たちが立派にやっていけるよう努めてまいりますが、皆様方には、父○○在世中と変わらぬご厚情を賜りますよう心よりお願い申し上げ、ご挨拶に代えさせていただきます。

どうも本日はありがとうございました。

 

通夜の謝辞(通夜振る舞い)

喪主は、お通夜の際にも挨拶を行います。ここでは通夜振る舞い前の挨拶文例をご紹介します。お礼を述べつつも、葬儀・告別式の案内も忘れずに。

本日はお忙しいところ、父(喪主との間柄)○○のためにお通夜のご焼香を賜りまして誠にありがとうございます

。故人の存命中は皆様のご厚情をいただき、遺族一同感謝申し上げます。故人の在りし日のことなどをお聞かせいただければと思い、別室にささやかながら酒宴を用意しておりますのでどうぞお召し上がりください。

なお、葬儀・告別式は△△斎場にて明日午後□時から執り行います。本日は誠にありがとうございました。

 

通夜の謝辞(遅くなったお客様にお引取を促す)

通夜振る舞い後、遅くまでいらっしゃる方々にお帰り頂くご挨拶です。遅くまで故人と一緒にいていただいたお礼を述べつつ、失礼にならないようにお引き取り頂きます。

本日は、ご多用の中こんな遅くまでご一緒していただき誠にありがとうございました。そろそろ夜も更けてまいりました。

明日のお勤めに差支えてはいけませんので、これから先は家族のほうでお守りをいたします。

大変勝手ではございますが、この辺で終了とさせていただきたく存じます。本日はありがとうございました。

 

いかがでしたか。

故人と喪主の続柄や生前の関係によって、喪主の挨拶は大きく変わるものですね。ここでは様々なパターンの挨拶をご紹介しましたが、こだわり過ぎる必要はありません。喪主によってそれぞれの挨拶があって当然なのです。

一番大切なのは形式ではなく、参列者の方々へ故人の分まで感謝の気持ちを伝えること。メモを見ながらでも構いませんので、当日はできるだけゆっくり・はっきりと挨拶するように意識しましょう。

 

まとめ

喪主の挨拶、場面別に使える7つの文例

・故人の子が喪主を務める場合(基本的な挨拶)
・故人の子が喪主を務める場合(生前の様子を述べる)
・故人の子が喪主を務める例(突然の訃報)
・故人の夫が喪主を務める場合(若くして妻に先立たれた)
・親族代表(未成年の喪主に代わり挨拶)
・通夜の謝辞(通夜振る舞い)
・通夜の謝辞(遅くなったお客様にお引取を促す)


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