面接時に着てきたコートの扱いにはどんな気遣いが必要なのか悩みますよね。いつどこで脱げばよいのか、そのコートをどうたためばよいのか、たたんだコートはどこに置くのかなど、コートの扱いは意外と心配の種になることが多いもの。面接試験は会場に入った時から始まっていると言われていますし、その場になってあたふたしたくはないでしょう。
面接では、応募者の印象や意欲など様々な観点から採点されますが、服装やマナーといった「社会人としての一般常識があるかどうか」も重要なポイントとして見られています。面接時、コートの扱いにもマナーの良さを感じさせるようなスマートさを身に付けたいものです。
そこで今回は面接時のコートはどう取り扱う?スマートに見せる5つのマナーをお伝えします。
面接時のコートはどう取り扱う?
スマートに見せる5つのマナー
コートは面接会場に入る前に脱いでおきましょう
面接前にコートはいつ・どこで脱げばよいのか迷いますよね。面接時にコートを着ていく際の基本マナーは「屋内では着ないこと」です。屋外の埃やチリを持ち込んでしまうことから、着たまま入るのは失礼にあたります。
面接会場がビル内にあれば玄関に入る前、もしくはエレベーターに乗る前や階段を上がる前に脱ぐのがよいでしょう。採用スタッフは面接官だけではありません。面接会場に入るときからすでに面接は始まっていることを意識し、いつ誰に見られてよいように気をつけておきましょう。
タイミングが心配だったり、会場の様子がわからない時には最寄りの駅に着いたときに脱いでおきます。寒い季節であれば防寒対策も必要ですが、手袋やマフラーなども建物の外で外しておきましょう。
コートのたたみ方は裏側が表になるようにしましょう
面接会場に入る前に脱いだコートをぐちゃぐちゃに持っていたのでは品がなく清潔感も感じられませんよね。会場に入った瞬間から採用試験が始まっているのだと思い、マナーの行き届いた行動をしたいものです。
面接の際のコートは脱いだ後に手やブラシで埃やちりを払ってから、きれいにたたんでスマートに持ちましょう。たたみ方に慣れていなければ事前に練習しておくとよいですね。
たたみ方はまずコートを裏側に持ち、肩の部分に手を入れ右肩から左肩へ重ねます。こうすることで裏側が表に出て汚れも防げます。最後にシワを伸ばすように整えて半分にたたみ、利き手ではない片腕にかけて持つとよいでしょう。
コートの置き場所を指定されたら指示に従いましょう
面接時ではコートをたたんで面接室に持ち込む場合が多いのですが、中には置き場所を指定されることがあります。指定がないのに自分で勝手に置き場所を見つけて置いたり、コート掛けに掛けたりするのはマナー違反です。
他の人が置いていても真似せずに面接官の指示に従いましょう。「かしこまりました。ありがとうございます」と挨拶をした上で一礼し、指定の場所へ丁寧に置きます。この場合コートは裏側が表になるようにたたみ、さらに三つ折もしくは四つ折りにして見苦しくないよう置くことが肝心です。
面接時のコートはたたみ方・見せ方もその人の印象につながります。清潔感や整理術を問われているのだと自覚して面接に臨むことが大切です。
コートは三つ折か四つ折りにしてカバンの上に置くのがマナー
置き場所を指定されずにコートを腕にかけて面接室へ入った場合、そのコートはどこに置けばよいか迷いがちです。面接室へ入り椅子を勧められたら「よろしくお願いします」とお辞儀をして、腰かける前にカバンを椅子の横の床に置き、そのカバンの上にさらに三つ折か四つ折りにたたんだコートを置きましょう。
コートが落ちないようにしっかり見てきちんと安定させます。慌てるとぎこちない動きになり落ち着きがないと思われてしまいます。面接時のコートの扱いも丁寧にするとスマートな動きとなり面接官に良い印象を与えます。面接時のコートの扱い方は事前に一連の動きを練習しておくとよいでしょう。
面接を終えてコートを着るタイミング
面接を終えてコートやカバンを持ち会場を出る時も会社のスタッフから見られています。面接室を出てほっと安堵し、思わずたたんだはずのコートがだらしなく落ちたり、締まりのない歩き方をしては、かえって視線を集めることになるかもしれません。面接官のみならず会社スタッフに与える印象も採用の大きなポイントになる場合があります。
気を抜かず良い印象をもってもらうためにも、面接時のコートの扱いはマナーを心得ておきたいところ。面接室を出る時も姿勢を正し、コートやカバンもスマートに持ちましょう。いきなりコートを着るのはマナーに反します。面接を終え再度コートを着用するのは会場の玄関を出てからにしましょう。
いかがでしたか。面接時のコートはどう取り扱う?スマートに見せる5つのマナーをお伝えしました。面接時のコートの扱いは些細なことだと思われがちですが、採用側は意外なところも見ているものです。面接官だけではなく会社スタッフの視線や応対にも気を配りましょう。
対応の仕方一つで非常識な人と思われたり、だらしない印象を与えたりすると元も子もありません。面接時のコートの扱いはスマートに颯爽と見せたいものです。特に面接室にコートを持ち込んだ場合の置き方やたたみ方は面接官の目にとまりやすく評価につながることがあります。清潔感があり整理整頓ができる人と印象づけることはとても大切です。
コートの扱いは面接前に練習をしておき、自信をもって面接に臨みましょう。
まとめ
面接時のコート取り扱いをスマートに見せるには
・コートは面接会場に入る前に脱いでおきましょう
・コートのたたみ方は裏側が表に出るよう丁寧にたたみましょう
・コートの置き場所を指定されたら見苦しくないよう丁寧に置きましょう
・コートをカバンの上に置く場合は三つ折もしくは四つ折りにし落ちないよう気をつけましょう
・面接を終えてコートを着るのは会場を出てからにしましょう