香典マナーの基本。社会人なら知っておくべき7つの事柄

 香典マナーの基本。社会人なら知っておくべき7つの事柄
香典マナーは押えていないと、後々残るものだけに恥ずかしいですよね。「完璧に整えなければ…。」と思うと複雑に感じますが、実は、香典のマナーには最低限知っておきたいポイントがあります。

それは、作法に関わることと宗教や宗派に関わること。多くの日本人は、宗教にこだわりがない人が多いですが、海外では宗教は自分のアイデンティティであり、大切なものなのです。

日本人の中にも、特定の宗教の敬虔な信者であるという人がいますから、気を付けなくてはいけません。

また、遺族にとっては大切な人の死は大変辛いことですから、最低限の香典マナーは守るのが作法。しかし香典マナーは自分で用意したことがない人にとって、何が最低限の作法なのかもわかりませんよね。

そこで今回は、香典に包む金額相場や香典袋の準備についてなど、社会人になったら押えておきたい、香典マナーを7つのポイントにしぼって解説します。



 

香典マナーの基本。
社会人なら知っておくべき7つの事柄

 

香典袋の表書き


香典マナーでまず気を付けなくてはいけないのが、故人の宗教について。冠婚葬祭は、宗教によって形式が異なりますし、香典の包み方も異なります。仏教の場合は香典袋の表書きは「お香典」です。

【 香典マナー:宗教によって違う表書き 】

■ しかし、キリスト教では「御花料」、神式では「御神前」と書きます。

・ 故人の宗教が仏教だとわかる時は「お香典」でかまいませんが、わからない時は、どの宗教でも使える「御霊前」の表書きの袋を用意するのが無難です。

 

自分の名前の記入


香典袋の表書きの下半分には自分の名前を記入します。謙遜して名字だけで済まそうという人がまれにいますが、これは香典マナーとしてはNG。自分の名前はフルネームで記入するのが作法なのです。

【 香典マナー:連名での記入 】

■ また、夫婦、会社の同僚など複数人の連名で香典を包むときは、人数分の名前を書いてください。

・ 夫婦は、夫が右、妻は苗字を省略し夫の名前の左側に名前を書くのが一般的。

また、家族以外と連名で包む時は、3名以下なら名前を横並びで記入するのが香典マナー。3名以上の場合は「〇〇一同」と、ひとまとめに書くのが正解です。

 

香典に包むお札


結婚式では、祝儀に未使用の新しいお札で現金を包むのがマナーですが、香典マナーではその逆で、新札を包むと相手に無礼になってしまいます。

【 香典マナー:お札 】

■ 通常使っているお札はほとんどが使用済みのお札ではありますが、もしも、折り目がついていない比較的新しいお札の場合は、あえて折り目をつけてください。

・ 急な訃報で駆けつけたことを表すため、「新札ではない状態」にして香典としてつつむと間違いありません。

 

使う筆と墨の注意点


香典袋は筆もしくは筆ペンで記入するというマナーを知っている人は多いですが、実はそれだけでは十分とは言えません。香典マナーでは、筆であっても薄墨の墨汁を使わなくてはいけないのです。

【 香典マナー:薄墨 】

★ これは、「故人の死で涙がでて、墨が薄くなってしまった。」という意味をもっているため、濃い墨で書くのは失礼に当たるのです。

・ 筆ペンも薄墨用が販売されていますから、書道具を持っていない人は筆ペンを用意します。

 

受付での香典の渡し方


香典のマナーは、香典を用意するところだけでは十分ではありません。香典を渡すところまでが大事な作法。香典は、通夜、告別式いずれかでお渡ししますが、両方に参列する場合には、通夜に持参し、告別式では不要ということになるのです。

【 香典マナー:渡し方 】

■ 葬儀では受付がありますから、ここで香典袋を渡して「この度はご愁傷様でございます」と受付の人に伝えます。

・ 受付が葬儀社のスタッフであっても、この言葉は形式的なマナーですから省略してはいけないのです。

 

香典の金額相場


香典マナーで悩む人が多いのが、香典として包む現金の金額。金額相場は、親戚の場合は1万円以上、友人の場合は、5千円が妥当です。会社の同僚だけれどもあまり親しくない人や知人程度で付き合いがほとんどなかった人の場合は3千円が相場です。

【 香典マナー:金額相場 】

■ いくら疎遠だったり、個人的にあまり親しい人という認識がなかったとしても、香典返しを頂く以上、3千円以下では失礼!

・ 3千円以上と覚えておく必要があります。

 

香典袋の種類


香典袋はスーパーや文房具店、コンビニなどで販売されていますから、急な訃報を受けても早急に用意することが可能。しかし、たくさん種類があるとどれを買っていいのか悩んでしまうものです。ここで基準となるのが香典の金額

【 香典マナー:香典袋 】

■ 5千円以下の場合は、水引はプリントされた一番シンプルな香典袋でかまいませんが、1万円以上の場合は、水引がかけられた香典袋を選ぶべき。

・ 金額と袋につり合いがとれているかに注意が必要なのです。

 

いかがでしたでしょうか、香典のマナーには、香典袋の表書きの選択、袋の選択、書き方の正しさなど細かなことがたくさんあります。

細かいと感じる人もいるかもしれませんが、今回解説した7つのポイントは中でも重要度が高い香典マナーの決まりであり、どれも社会人であれば守っていないと相手に大変失礼。

例えば、薄墨で書かなくてはいけないのに濃い墨で書いていたら、一目で香典マナーを知らない人なんだと思われてしまいますし、作法に忠実な人にとっては、ありえない無礼なふるまいと映ることもあります。

本来、葬儀は故人の死を悲しみ、悼み、お別れをする大切な儀式。このような機会に遺族や周囲の人が不快な気持ちにならないよう、香典マナーが押えられた準備をしてください。

まとめ

社会人が知っておくべき香典マナーとは

・香典の表書きは仏教なら「お香典」それ以外は「ご霊前」
・自分の名前はフルネームで、連名は3名まで記入OK
・香典に包むお金は新札ではなく折り目がついたお札
・名前を書く筆は薄墨の墨汁か薄墨の筆ペンを使う
・受付で渡すときは「この度はご愁傷様です」と言う
・金額相場は3,000円以上で故人との関係性によって決める
・香典袋の種類は包む金額に合わせて選ぶ