お悔やみの手紙を書く時。相手へ真心が伝わる基本マナー

お悔やみの手紙を書く時。相手へ真心が伝わる基本マナー
お悔やみの手紙は、葬儀に出席できない場合や弔問に伺えないときに出す手紙のことです。そのため、実は「お悔やみの手紙を書いたことがない。」という人も多いですよね。

このお悔やみの手紙を書くときは、受け取る人の心中を察して真心を込めて書くことが大切です。また、お悔やみの手紙には使用してはいけない言葉もありますので、書き方のマナーにおいては、やはりきっちりと守っておかなければなりません。

冠婚葬祭のなかでも、特に繊細な配慮が必要な葬儀にまつわるマナーのひとつ。ここはしっかりと、真心が伝わるお悔やみの手紙を送りたいところです。

ただ、お悔やみの手紙を初めて書くという人は、「お悔やみの手紙を書くときのマナー」なんてあるのか、と戸惑いますよね。そこで今回は、お悔やみの手紙の書き方の基本的なポイントを、わかりやすくお伝えします。

 

お悔やみの手紙を書く時。
相手へ真心が伝わる基本マナー

 

白い縦書き、無地の便箋を使用する

お悔やみの手紙を書くときは、白い縦書き、無地の便箋を使用します。どんなに親しい仲でも、故人が好きだった絵柄や、キャラクターが描かれたようなものは使用しないようにします。

【 お悔やみの手紙:筆 】

■ 書くときは万年筆か毛筆で、インクは黒です。

・ 万年筆や毛筆を用意できない場合は、ボールペンでも大丈夫ですが、できれば日ごろから筆ペンなどを一本は用意しておきたいですね。

文面は、たとえ字が下手でも、手書きの方が気持ちのこもった文面になります。印刷や横書きだと、マナーを気にする人もいるかもしれません。そうなると、せっかくのお悔やみの手紙も真心が伝わりにくくなってしまいます。

【 お悔やみの手紙:枚数 】

■ また文面を書く便箋は、1枚で終わるようにし2枚以上にならないようにします。

・ 2枚以上になると「不幸が重なる」という意味になりよくありません。

 

忘れずに入れたい、お悔やみの言葉

お悔やみの手紙では、「拝啓、敬具」、「謹啓、敬白」などの頭語と結語は使わず、冒頭からお悔やみの言葉を書きます。ただし、お悔やみの手紙に限り、結語に「合掌」を使うことができます。

また、ご遺族を気遣う言葉も忘れてはいけません。以下に、お悔やみの手紙の例を挙げておきます。

<例文1>

「この度は思いがけないお知らせをいただき、大変驚いております。

さぞやお力落としのことと深くお察し申し上げます。

本来ならば直接お悔やみの言葉をお伝えすべきところですが、遠方のため書中にてお悔やみ申し上げます。

お力をお落としのことと存じますが、どうぞお気を強くお持ちになり、くれぐれもご自愛下さい。」

<例文2>

「この度は○○様の訃報にふれ、謹んでお悔やみ申し上げます。

○○様がご生前の折には、何かとお世話になりましてありがとうございました。

ほんのこころばかりですが御香料を同封させていただきます。

どうかお返しの御心配などはご無用にてお願い申し上げます。

本来であれば直接お悔やみを申し上げたいところですが、遠方のため書中での失礼をご容赦ください。

ご家族様におかれましては、くれぐれもご自愛ください。」

以上はほんの一部ですが、参考にしてください。

またお悔やみの言葉の後には、故人とどういった関係であったかを書くといいですが、ご遺族に身に覚えのないような出来事を細かく書くのはかえってご遺族の負担になるので避けるようにします。

■ 香典を添える場合は、香典を同封したことも書いておきます

 

訃報を知ったらなるべく早く出す

お悔やみの手紙は、訃報を知ったらなるべく早く出すようにします。

【 お悔やみの手紙を出すタイミング 】

■ 葬儀の前に知った場合は、初七日までに出すのが一般的です。

・ 葬儀の後日や喪中はがきなど、初七日を過ぎて訃報を知った場合も、できる限り早く出すのがお悔やみの手紙におけるマナーです。

お悔やみの手紙に香典を同封する場合は、出すタイミングによって香典の表書きが変わるので注意が必要です。

【 香典を同封する場合の、表書き 】

・ 四十九日法要前であれば「御霊前」

・ 四十九日法要以降には「御佛前」や「御仏前」を使用します。

なお、「御霊前」は宗派にとらわれることなく使用することができ、また通夜や葬儀にも使用できます。

 

不幸が重なることを連想させる言葉は使用しない

お悔やみの手紙を書くときに気を付けないといけないことは、不幸を連想させるような言葉を使用しないようにすることです。

【 お悔やみの手紙で注意する事場 】

① 「ますます」、「重ね重ね」などの重ね言葉

② 「死ぬ」など死を直接連想させるような言葉

これらは、お悔やみの手紙ではタブーです。

ご遺族の方は、このような言葉は聞きたくないもの。相手の気持ちに寄り添うことで、その意味合いも分かってきます。

 

いかがでしたでしょうか。お悔やみの手紙を書くときのマナーはしっかりと守っておかないと、故人だけでなくご遺族にも大変失礼なお悔やみの手紙となりますよね。

大切な人を亡くされた方のお気持ちを考えると、マナーがないお悔やみの手紙は、余計に悲しく辛いものになってしまします。

通夜、葬儀に参列できないときや弔問に伺えないとき、自分は何ができるのか。それはお悔やみの手紙で精一杯ご遺族をいたわり、励ますことではないでしょうか。

お悔やみの手紙を書くとき、出すときのマナーをしっかりと守れば、ご遺族にもきっと真心が伝わります。お悔やみの手紙を受け取るのはあくまでもご遺族の方になりますから、心中を察する意味でもマナーは守り、ご遺族に真心を伝えるお悔やみの手紙を書きましょう。

 

まとめ

お悔やみの手紙でのマナーとは

・白い縦書きの便箋を使用する
・お悔やみの言葉、ご遺族を気遣う言葉を忘れずに入れる
・訃報を知ったらなるべく早く出す
・不幸が重なることを連想させる言葉は使用しない


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