葬儀の服装は、社会人になった時に揃える人も多いです。訃報は結婚式のおめでたいお話しと違い、突然あるもの。連絡を聞いてすぐに参列をすることも、決して少なくはありません。
「どんな葬儀の服装で、参列したらいいのだろうか。」「葬儀の服装とともに、何を持っていけばいいのだろうか…。」などと、連絡が届いてから、葬儀の服装の準備にバタバタと慌ててしまっては大変です。
しかも、慌てて葬儀の服装を準備して、参列する自分だけでなく、遺族にも恥ずかしい思いをさせてしまい、恥をかいてしまうなんてことも…。
そうならない為には、予めある程度の葬儀の服装や小物などを準備をしておくのが、一般的です。突然の訃報であっても大慌てをしたり、忘れ物をして、恥ずかしくならずに済みます。
今回は、突然の参列に慌てずに済む、男性の葬儀の服装や小物など、最低限用意しておくべきものをリストアップしました。ぜひご参考下さい。
葬儀の服装を揃えるなら。
社会人で準備したい小物類
葬儀の服装:靴下の準備
【 葬儀の服装:靴下 】
■ 男性は黒い無地の単色の靴下です。
・ ワンポイントや柄のついているものは使用しないこと。
靴下はコンビニ等でも購入することが出来ますが、いざというときにないと慌ててしまうので、いくつか予備も含めて用意しておくようにする人が多いです。特に男性は「無意識のうちに、他の色の靴下を履いてしまって、葬儀の時に恥ずかしかった!」と言う体験談が多いのです。
■ 葬儀用のスーツやシャツなどと一緒にまとめてセットにして保管しておきます。
白のワイシャツの準備
【 葬儀の服装:白いワイシャツ 】
■ 普段の仕事用とは別に、模様などのないシンプルな白いワイシャツを、1枚用意しておきます。
たとえ白いワイシャツであっても、いつも着ているヨレヨレのものでは、葬儀に着るワイシャツとしては良くないです。ボタンダウンのワイシャツは、お通夜なら着て行っても良しとされますが、カジュアルなので葬儀の服装にはご利用されない様に。
普段仕事などで白いワイシャツを使っていても、葬儀やお祝い事のため用に別に1枚用意!
■ 常にクリーニングに出すか、アイロンをきちんとかけて保管しておくと安心です。
ベルト準備でおさえるポイント
【 葬儀の服装:ベルト 】
■ 通夜・葬儀の服装に関係なく、ベルトは黒を選びます。
・ 普段使われている茶色のものなどはカジュアルな印象を与えます。
爬虫類などのアニマル柄の物は、殺生をイメージさせてしまいますので必ず避けて下さい。ベルトのバックルは金色や光る物は使用せず、シルバーの目立たないものを心掛けて下さい。
ベルトはスーツの下になっているので目立たないと思われますが、葬儀の時にお手伝いをしたり、何かの拍子に突然見えた時に非常に目立ってしまう箇所です。
■ ベルトも葬儀の服装用に、シンプルな黒のベルトを準備しておいて下さい。
ハンカチの準備は案外大切
【 葬儀の服装:ハンカチ 】
■ ハンカチは葬儀の服装に合わせて、無地の白か黒のものを持参すると良いです。
・ 白か黒のハンカチがない場合は、無地な色の薄い地味なものに。
葬儀に涙を拭くような時があるかもしれません。その時に柄の入ったものや、派手な色のハンカチは目立ってしまいますので、使用しない様に気をつけます。
■ 葬儀・告別式は、お通夜のすぐ翌日に行われることが多いので、できれば2枚用意しておくと便利です。
なお、ハンカチタオルは黒や白であっても、カジュアルな印象を与えてしまうため、使用しない方がいいです。使い終わったらきちんと洗ってアイロンを掛けて、他の葬儀用の小物と一緒に保管しておきます。
バッグの準備も怠らず
【 葬儀の服装:バッグ 】
■ 色は黒一色のもので、黒い地味な刺繍や派手なデザインでなければ特に問題はありません。
・ 留め具が金色や光沢のあるものは避けて選びます。また、エナメルなどの光沢のある素材は避けるべきです。
爬虫類の革はベルトと同じく殺生につながるとされているので葬儀では避けます。大きなサイズのものは葬儀の際、置き場所に困ったり、邪魔になるので小ぶりなサイズのものを選ぶのが一般的。
■ デザイン性を抑えたシンプルなバッグがおすすめです。
数珠は自分専用のもの
【 葬儀の服装:数珠 】
■ 仏教を信仰していて、かつ仏式のお葬式に参列する場合は数珠を準備しておきます。
・ 本来、数珠はお念仏を唱えた回数を記録するために使われていました。現在はお葬式や法事、お墓参りで手を合わせる際に使われる仏具であり、お守りの意味もあります。
家族で使い回しをせずに、自分専用のものを持つことが必要です。ただし、仏教を信仰していない方や、仏式ではないお葬式に参列する場合は、数珠を用意する必要はありません。
■ 当日忘れてしまった場合はコンビニなどで探してみても、置いてあることがあります。
袱紗(ふくさ)の準備でお香典を大切に扱う
袱紗は正方形の絹布のことで、小さな風呂敷のようなものです。元来、贈答品やお金などを持ち運ぶときに汚れを防いだり、日よけのために使われていました。今は主に金封を持ち運ぶ際にお渡しするまできれいに保つための、お心遣いとして使われることが多くなっています。
【 葬儀の服装:袱紗(ふくさ) 】
■ 弔事のみに使う場合は、紺、グレー、紫などの寒色系、慶事用は暖色系になります。もし弔事、慶事兼用で使用したい場合は紫色を選びます。
また袱紗は金封を包むタイプだけではなく、二つ折りになっていて持ち運びや出し入れがしやすい、簡易袱紗(金封袱紗・挟み袱紗)を愛用する方も増えてきています。
■ バッグにそのまま金封を入れて、渡す時にはヨレヨレなどということがないように、しっかりと準備したい小物です。
葬儀の服装に、黒いスーツの準備を誰もが忘れることは、まずありません。小物を揃えておきたいものも、そんなに難しいものはありません。それでも小物を持参するのを、ついつい忘れてしまうことはよくあることです。
葬儀の服装の小物、黒い靴下や白や黒のハンカチ、数珠などは訃報を聞いてから準備するのではなく、常にすぐ出せるように用意しておけば、慌てずに済ませることができ安心です。また、葬儀の服装用に準備しているバッグの中に入れて常に保管したり、他の小物などと一緒にしておけば、いざという時にも大丈夫です。
葬儀の服装のために一式揃える準備をするのは最初は大変ですが、一度葬儀の服装を買い揃えておけば、それで全て済みます。葬儀の服装では、小物までキチンとしているのは大切なマナーでもあります。社会人としてぜひ気を付けて、大切な故人を弔って下さい。
まとめ
葬儀の参列時に準備をしておきたい7つの小物類
・男性は黒い無地の単色の靴下を
・シンプルな白いワイシャツを、1枚用意
・シンプルな黒のベルトを準備
・無地の白か黒のハンカチを持参する
・デザイン性を抑えたシンプルな黒バッグの準備
・仏教を信仰、仏式のお葬式に参列するなら数珠を
・紺、グレー、紫などの寒色系の袱紗(ふくさ)