告別式で恥をかいたNGマナーとは?大人の為のお葬式講座

告別式で恥をかいたNGマナーとは?大人の為のお葬式講座
冠婚葬祭のマナーは難しいものですが、特に、告別式のマナーというと弔いの大事な儀式という意味合いもあり、失敗は許されないと考える方も少なくないですよね。そんな緊張も手伝って、ついやってしまったNGマナーで恥をかいたという経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

大人なら誰でも知っていると思われがちな冠婚葬祭のマナー。しかし、よほど社会的地位がある方でない限りはお葬式・告別式などはそう頻繁にあるものではないです。

しかし、慣れないでは済まされないもの。普段から意識して一度しっかり身につけておくべきことのひとつでもあるでしょう。

そこで、今回は告別式のマナー、お葬式でこれをやったら恥をかいてしまうNG行為についてお伝えします。

服装のNG、黒なら良いわけではない

葬儀・告別式のマナーで、一番気になるのは参列者の服装でしょう。参列者は準喪服が一般的です。

参列者の告別式服装のNGマナーは、喪主や遺族の喪服の格式を超えるような服装をすること。それは、失礼にあたります。

逆に地味であれば良いと平服を選ぶのも当然NGです。ただし、急な訃報の知らせに遠方から通夜に駆け付けるという場合に限ってはそれも致し方なしとされます。

また、服装同様、小物にも『黒』ならばと、デザインやスタイル、素材を気にしないのも告別式ではNGです。

革製品は例えフェイクであっても非常識な人と評価されます。皮といえば『殺生』をイメージさせますので、冠婚葬祭のどのような場面でも適さないと言われています。

女性のアクセサリーも、告別式のマナーとして真珠のネックレスなら許されますが、二重のものはタブーです。

悲しい場面で『重ねる』というのは不幸が続く事を想像させるため嫌われると言います。

告別式に参列してみて、周囲を見渡して、或いは言われて気付くことも多いようです。確かに、あまり経験がない方には告別式のマナーは分かりにくいかもしれませんが、参列する前にきちんと確認をしておきましょう。

 

香典のNG、宗教により違う・新札・袱紗なし

告別式のマナーで慣れない人は必ずと言って良いほど戸惑うのが香典です。まず、香典を入れる不祝儀袋は宗教により違います

告別式にマナー違反をしないためには、事前に葬儀の宗旨宗派を確認すると安心です。不祝儀袋の表書きは、それぞれ意味がありますので、適した言葉を選びましょう。

若い方にありがちなのは、お香典に新札を入れてしまうNG。しかし、もし新札しか用意できないという場合でも、一度半分に折り目をつけてから納めれば大丈夫です。

また、香典をむき出しのままバッグから取り出したり、購入した際の包装袋に入れて持参することは、告別式ではマナー違反です。

香典は弔事用の袱紗(ふくさ)に包んで持参します。この場合、紫色の袱紗なら慶弔両方に使用することができますので、一つ持っていると便利です。

 

記帳のNG、香典と記帳をセットに考えない

告別式のマナーとして受付での記帳の仕方で戸惑うという方もいらっしゃるでしょう。受付では「この度はご愁傷様です」と言い、香典を渡します。

受付は、ご遺族に参列させていただいたことを知らせる意味で記帳をします。もし、通夜で既に香典をお渡ししていて、告別式では香典なしという場合でも記帳はするのがマナーです。

そのような場合には、受付で「前日の通夜にも参列させて頂きました」と言って、記帳だけを行えば良いのです。

受付は香典を渡す場所だけではありませんので、必ず記帳しましょう。

また、何らかの理由で告別式に参列したいが出来ないといった家族の代理として参列するケースもあるでしょう。

そのような場合は、本来参列するはずだった人の名前を記帳するのが告別式のマナーです。代理者自体が故人と面識がある場合なら、参列すべき方の名前の下に「代理○○」と自分の名前を小さく記入すると良いでしょう。

 

時間のNG、遅刻・中座厳禁

告別式といえば、通常昼間の1時間~1時間半ほどのスケジュールで執り行われるのが一般的です。

遅くとも開始10分前には会場に到着し、受付を済ませておくのが告別式のマナーです。

告別式の会場は、初めて訪れる場所であることも少なくありません。絶対スムーズに辿りつくとは限りませんので、所在地・開始時間を十分確認の上、余裕を持って出掛けるようにしましょう。

告別式が始まったら中座することは極力控えるべきですが、やむを得ず席を外さなければならないという場合には、あらかじめ末席に座り、時間が来たらそっと退出します。

葬儀中、喪主や遺族に挨拶をする必要はありませんが、受付にはひと声かけて立ち去ります。

告別式のマナーとして、葬儀中はもちろんのこと、故人が火葬場に向けて出発する『出棺』までは見送るのがマナーです。出棺は会場の外で故人を乗せた車を見送りますが、冬場でも出棺の際はコートを脱いで、礼服で見送るのがマナーです。

 

お焼香のNG、宗派ごとのやり方

告別式のマナーの中でも、お焼香については確かにとても難しいものがあるかも知れません。

例えば、お焼香のマナーは宗派によっても違いがあるので、多くの方が戸惑ったり混乱したりしますよね。普段からお墓参りやお仏壇でご先祖様に手を合わせる方であったとしても、お焼香は法事など儀式の時にしかしないので、自分より先に行う人の真似をすれば良いと思っているようです。

お焼香の回数はもちろん、方法自体もわからず、自分の番が回ってくるまで緊張で落ち着かない、という話はよく耳にします。予め確認をしておきましょう。

 

以上、大人なら覚えておきたい告別式でのマナー、お葬式では決してしてはいけないNG行為についてお伝えしました。

告別式に参列するということは、少なからず生前の故人はゆかりのある存在の方でしょう。そんな大切な方との突然のお別れで、言葉に表せないくらいの哀しみに暮れているシーン『告別式』で冷静でいられるというのは無理な話かもしれません。

ですから、普段、心の余裕がある時に冠婚葬祭、告別式のマナーなどについては確認しておくことをオススメします。ある程度の知識さえあれば、いざという時にも落ち着いて行動することが出来るでしょう。

大切な方としっかりお別れするためには、最低限のマナーを身につけておくことは自分のため、また、哀しみに暮れているご遺族のためにとても大事なことです。


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