結婚は、昔から新郎新婦2人だけのものではなく、家と家の繋がりを新しく作るものとして考えられています。神前式・教会式・人前式と、挙式や披露宴の形態はさまざまに変化してきていますが、この考えは今も変わりませんね。
家と家の繋がりを作る第一歩として、結婚式当日の親族紹介というものがあります。その第一歩の親族紹介で、緊張して失敗したり、マナー違反をしてしまう事も多いのが実際。第一歩を失笑で終わらせてしまわないためにも、結婚式当日の親族紹介で失敗しないためのポイントをお教えします。
これだけは知っておきたい
結婚式で親族紹介する時の7つのマナー
その1:親族をきちんと紹介する
結婚式での親族紹介は家と家との繋がりを作る第一歩。きちんと一人ひとりを紹介したいものです。お互いの親族がここまで揃う機会は、多分もう2度とないことでしょう。親族紹介のイメージは、そのファミリーのイメージそのものとなります。
ちゃんとやろうと思うばかりに緊張して失敗してしまったり、楽しくしようとして失礼な振る舞いをしてしまっては、今後ずっと相手方にその印象を植え付けてしまいます。肩肘張らず、身の丈にあった親族紹介が出来るよう心がけましょう。
その2:親族紹介の方法に気をつける
親族紹介には、媒酌人が紹介する方法、お互いの父親が紹介する方法、それぞれが自己紹介の形で紹介する方法があります。お互いの父親が紹介する方法が最近では一般的ですが、カジュアルな結婚式では自己紹介の形も取られるようです。
でも、それぞれが自己紹介する場合には、緊張などで失敗する人が増える可能性もあります。あまりにも悲しい親族紹介にしてしまわないように、自分の親族のパーソナリティも、親族紹介の方法を決める時には参考にしましょう。
その3:名前と続柄のメモを準備しておく
親族紹介で意外に多い失敗は、名前や続柄を間違えてしまうケースです。大きな失敗では、新郎や新婦の名前を間違えたり、緊張して名前が出てこなかったりというものまで。相手の名前を間違えるだけでなく、自分の親族の名前や続柄をあまりにも間違えるというのも相手の親族に対して失礼にあたります。
父親が紹介する際には、自分ではなく新郎新婦から見た続柄と、名前をきちんとメモしておきましょう。漢字にはふりがなも振って、失礼がないように配慮しましょう。
その4:紹介の順番に気をつける
親族紹介をする時には、紹介の順番にも注意が必要です。結婚式に呼ぶ親族は、もちろん関わりの深い方々であるとは思いますが、その中でも関係が深い親族から紹介しましょう。順番に迷った時には、結婚披露宴の席次を参考に考えましょう。披露宴の席次では、一番近い人が新郎新婦から一番遠い席になっていますが、その一番遠い人から紹介すれば間違いありません。
その5:紹介された相手の方を向いて
親族紹介だけに限ったことではありませんが、親族紹介をしている間は話をしている人の方を向き、目を見るようにしましょう。その人の方を見るといっても、首だけ向けるというのはマナー違反です。きちんと体ごと向けて聞くのがマナーです。イスに座っていても、体ごときちんと動かして相手の方を見るようにしましょう。親族紹介の間の私語も控えるように気をつけましょう。
その6:予め紹介の順番にならんでもらう
親族紹介する際に、呼ばれた人がどこにいるかわからなくてはスムーズに紹介が出来ません。イスに座って親族紹介する場合でも、立ってする場合でも、紹介する順番に予め並んでもらうのがスマートな親族紹介です。
その場で指示してはやはりオロオロすることになると思うので、挙式前にお互いの親族が別々の部屋にいる時に、親族紹介の時には紹介する順番で並んでもらう、ということを伝えておくといいでしょう。
その7:自分の親族は敬称略で紹介する
父親が親族紹介する場合、自分の親族は敬称略で紹介するようにしましょう。
・新郎の叔父、○○さんです ×
・新郎の叔父、○○です ○
自分の親族を敬称を付けて呼ぶのはマナー違反です。忘れずに敬称を省いて紹介するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
結婚式で親族紹介をする時に必要なマナーをご理解頂けたと思います。親族紹介する司会者は、両親や媒酌人であってプロの司会者ではありませんから、失敗してしまったり、緊張して言葉が出てこなくなってしまうことは当然ありうることです。でも、予め知っておけば、防げる失敗があるものですね。
結婚式は1回きりの人生の一大イベントです。その時に恥ずかしい思いをしないように以上のことを覚えていれば、きっと最小限の失敗ですむステキな結婚式や親族紹介が出来ますね。
まとめ
これだけは知っておきたい結婚式で親族紹介する時の7つのマナー
その1:親族紹介のイメージは、そのファミリーのイメージに直結
その2:ファミリーのパーソナリティに合った紹介方法を
その3:事前の準備をしっかりすることでで名前や続柄の間違いを防ぐ
その4:ルールにのっとって関係の深い親族から紹介する
その5:親族紹介を聞く時には、体ごと相手の方を向けるのがマナー
その6:予め紹介の順番に並んでもらえば親族紹介もスムーズに
その7:恥ずかしい思いをしないように、親族は敬称略で紹介する