敬語は種類も様々あり、一覧表にされてもなかなか難しいと感じることも多いですよね。しかし、正しい言葉遣いで美しい話し方をしている人はとても好感が持てます。新社会人ともなれば今まで気にもしなかった「正しい言葉遣い」というものに戸惑うこともありますが、敬語は相手との関係や心理的な距離を表現するものなのでしっかりと心得ておく必要があります。
敬語をおろそかにしていると、自分が気づかないところで相手に失礼な態度となっているかもしれません。敬語を正しく自然に使って信頼を得るために日頃から敬語の一覧を確認し、出来るだけ正しい言葉遣いに慣れておくことが大切です。そこで今回は、新社会人が身に付けておきたい正しい言葉遣いについてお伝えします。
ビジネス敬語一覧表☆
新社会人必見!正しい言葉遣いとは
敬語の種類を一覧にした場合の「丁寧語」
敬語の種類を一覧にすると使い方がわかりやすくなります。敬語の種類は大きく分けて3つあります。
まず「丁寧語」。これは会話を丁寧にする表現で「~です」「~ます」「ございます」「お~」「ご~」をつけるものです。例えば「りんごです」「食べます」「行きます」「お荷物」「ご馳走」というように相手や内容を問わずに丁寧な表現となります。敬語の一覧に丁寧語は欠かせませんよね。
どんな時もどんな相手にも丁寧な言葉遣いで接すると人柄も誠実な人と思っていただけます。言葉遣いというのはその人の物の見方や考え方がおのずと表せるものですので、日頃から丁寧な言葉遣いを心得ておきましょう。
敬語の種類を一覧にした場合の「尊敬語」
敬語の一覧を確認したら、実は尊敬語の使い方を間違えていて恥をかいた、という経験は結構あるものですよね。社会人のベテランであっても尊敬語を使いこなすのは中々難しいと感じます。
「尊敬語」というのは相手の動作や状態につけて相手を敬う表現です。お客様や上司・先輩など目上の方に敬意を払い尊重している気持ちを込めての表し方になります。敬語の一覧では表現も多数ありますが、基本を押さえて実際に使ってみることが大切です。
例えば「食べる」という動作を尊敬語に直すと「召し上がる」となります。「言う→おっしゃる」「聞く→お聞きになるお尋ねになる」「いる→いらっしゃる」「見る→ご覧になる」など。敬語を一覧にしておくと正しい言葉遣いとして役に立ちます。
尊敬語は相手を敬う気持ちから発する言葉遣いで信頼関係を築く大切なコミュニケーションです。決して慇懃無礼などにならないように気をつけましょう。
敬語の種類を一覧にした場合の「謙譲語」
敬語の一覧では謙譲語の使い方も重要です。社会人になりたてのころ、丁寧な言葉遣いに気をつけるあまり自分に対して尊敬語を使ってしまったというベテランさんもいるかもしれません。言葉遣いというのは人からあからさまな注意や指導を受けることは少ないので、自分なりに学習し実践していくことがポイントになります。
「謙譲語」というのは自分の動作や状態をへりくだる表現で間接的に相手を立てる言葉遣いです。例えば「食べる」という動作を謙譲語に直すと「いただく・頂戴する」となります。「言う→申す・申し上げる」「聞く→お聞きする・伺う」「いる→おる」「見る→拝見する」など。敬語の一覧で確認すると、謙譲語も種類が多く悩みどころでもありますが、相手を立てる正しい表現は品もあり信頼を得ることができるでしょう。
二重敬語に注意!
敬語の一覧で気をつけたいのが尊敬語を重ねて表現してしまう二重敬語です。これは過剰な表現になりかえってわかりづらくなり加えて耳障りでもあります。例えば「おっしゃた」が「おっしゃられた」となれば二重敬語です。「おっしゃる」と「れる」が重なっています。「お客様がお見えになられました」もNG。正しくは「お客様がお見えになりました」他に「お客様がお見えになられました」ではなく「お客様がお見えになりました」でOK。
話し言葉になるとつい間違えてしまいそうですが、敬語の一覧からじっくり考えて日々のビジネスに生かすとよいでしょう。
尊敬語と謙譲語のとり違いに注意!
敬語一覧で言葉遣いを考える際に、頭ではわかっていても日常のビジネスシーンでは意外と間違えてしまうのが尊敬語と謙譲語の取り違いです。「召し上がってください」というべきところを「いただいてください」はNGです。丁寧な言い方をしたつもりでも相手には大変失礼な表現になります。敬語一覧の内容をしっかりと頭に入れて日々使っていると流れもつかめてきます。
正しい言葉遣いというのは相手との信頼関係の第一歩になります。敬う気持ちと謙虚な気持ちを持ち合わせて正しい言葉遣いにしましょう。
いかがでしたか。新社会人が身に付けておきたい正しい言葉遣いについてお伝えしました。社会に出るとお付き合いのシーンも多岐にわたり様々な人との交流があります。言葉遣いというのはその人の印象を大きく決めるポイントでもあります。物おじせず積極的にビジネスを展開できるのも新人の強みです。だからこそ正しい言葉遣いを会得しお客様やご上司にも信頼をしてもらえるように努めることが大切です。
また、会話の中に相手への心遣いを表すソフトな表現としてのクッション言葉を使うとさらに相手との距離が縮まります。例えば「恐れ入りますが」「申し訳ありませんが」などがあるとよいです。敬語の一覧を知り正しい言葉遣いで接することは品格と信頼の基本になります。相手を思いやる心はどんなビジネスシーンでも反映されることでしょう。
まとめ
新社会人が身に付けるべき正しい言葉遣いとは
・日頃から会話には「~です」「~ます」「ございます」「お~」「ご~」をつけて丁寧な言葉遣いを心がける。
・目上の人に対しては敬意を払い尊敬語を遣う
・謙譲語を使うと間接的に相手を立てることになる
・敬語を重ねて使う二重敬語は相手に失礼
・尊敬語と謙譲語の取り違いには十分気をつける