神社とお寺でお参りの仕方は違うの?確認したい5つの違い

神社とお寺でお参りの仕方は違うの?確認したい5つの違い
お参りの仕方がお寺と神社では違うというのは何となくわかっていても、その仕方には不安があるという方は多いですよね。初詣や七五三などの年中行事はもちろん、あらゆる祈願に訪れるのが神社仏閣です。最近はパワースポットになり、観光コースになっている人気の地もあり、歴史ある神社やお寺は厳かな気持ちにもなります。

お参りの仕方は宗教の違いもあり進め方にも様々な違いがあります。お参りの仕方は何となく前の人を真似て行うことも多いのですが、作法を知っておくことで恥ずかしい思いをしなくなります。私たちの暮らしになじみの深い神社仏閣。お参りの仕方を正しく心得てお参りしたいものです。

そこで今回は神社とお寺でのお参りの仕方の違いをお伝えします。

お寺と神社の違い

お参りの仕方は宗教の違いで変わってくるのですが、まず神社とお寺の違いを知っておくことが大切です。神社には日本古来の神様が祀られており、神道と呼ばれ日本だけの宗教とされています。神社の外観として特徴的なのが鳥居です。お寺はインドから伝わった仏教でお釈迦様の教えを信仰としています。山門と呼ばれる入り口があるのが特徴です。

神社では参拝時に御神体を拝むことは出来ませんが、お寺では御本尊を拝み祈りを捧げることが出来ます。宗教の違いとして信仰の対象に違いがあるものの、私たちの暮らしに共に違和感なく根付いている神社とお寺。お参りの仕方を両方知っておくと神様や仏様のご利益も上がるというものです。

 

鳥居前と山門前では

お参りの仕方は神社とお寺では違いがあるのですが、一番肝心なのは礼の仕方と言われています。同じような振る舞いもあるのですが、意味の違いを知っておきましょう。

神社ではまず鳥居の前に立ったところで服装をチェックします。服装の乱れは心の乱れに通じますので、神様の神聖な場所であることを意識します。鳥居をくぐる前に神様に敬意を払い尊ぶ気持ちでお辞儀(一礼)します。

お寺の山門前でも同じように服装のチェックをし心を整えます。山門は欲望や愚かさを払う場所でもありますので仏様に敬意を払いお辞儀をし合掌をします。

お参りの仕方は最初が肝心です。神社とお寺に共通しているのは入る前には服装や姿勢を整え心を落ち着かせることです。

 

参道の歩きかた

お参りの仕方も気になりますが、本殿へ行く前の参道の歩き方にも作法があります。神社でもお寺でも気にすることなく風景を楽しみ自由に歩く方が多いのですが、実は作法があります。神社にお参りをする際には参道の端を通らなければなりません。これは参道の中央は正中(せいちゅう)と呼ばれ神様の通る神聖な道だとされているからです。

神社の場合、参道を歩く場合はみだりに中央を歩かず、右か左かに寄って歩くのが作法となります。お寺ではどこを通っても良しとされてますがやはり端を歩く方がよいでしょう。

ここで気をつけたいのは山門の敷居を踏まないことです。山門は寺院と外の世界の境界線だと考えられており、境界線を踏む行為は無作法にあたる行為です。山門に仁王像が安置されている場合は両手を合わせるとよいでしょう。

 

線香やろうそく

お参りの仕方で線香やろうそくはどのようにしたらよいか悩む方もいらっしゃることでしょう。

宗教観の違いから神社では線香は焚かずろうそくも必要ありません。神社仏閣へのお参り用にとセットで準備している方もいるかもしれませんが、ここは気をつけたいところです。

お寺の本堂近くに燭台や香炉が用意されている場合は持参した線香あるいはお寺の販売所で購入した線香をお供えします。お寺でお参りする前にお供えする線香は、自分の身を清め、仏様に正しい道に導いてもらうという意味があります。このとき火はお寺の種火か持参したマッチやライターで付けます他の参拝者のろうそくなどから貰う行いは「もらい火」と呼ばれ他人の罪や悪いものをもらい受けると言われているため気をつけましょう。

 

拍手と合掌

お参りの仕方で神社とお寺とで大きく変わるのが実際の参拝でする拍手と合掌です。

神社では「二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)」を行います。まず神様に敬意を表すために二拝(2回お辞儀)します。続いて神様を招くため掌を合わせて二拍手します。このとき、右手は少し下にずらします。神様を送り返す意味で最後に一拝(1回おじぎ)します。

一方、お寺では両手を合わせて合掌するのが仏教の作法となります。胸の前で静かに合掌し心の中で願い事をします。合掌には仏様と自分が一体になるという意味があり、お寺では柏手はしないことが重要になります。お参りの仕方を間違えてお寺で柏手を打つと非常識な人と失笑されかねません。お参りの仕方がおろそかにならないよう気をつけましょう。

 

以上、神社とお寺でのお参りの仕方の違いをお伝えしました。年中行事で家族でお参りに出かけることも多い神社やお寺です。お参りの仕方を知り、清らかな気持ちで臨む姿はお子さまへも受け継がれることでしょう。

お参りの時間に決まりはありませんが、神社・お寺共に朝の方がよいとされています。朝日を浴びると清らかさが増し、人の邪気が少ない頃と考えられています。

しかしながら忙しい現代では、朝に参拝するのは難しい場合も多いので、出来れば日没までにお参りしたいものです。神道と仏教の教えは大きな違いがあるものの、私たちの暮らしの中では自然となじみがあります。作法やマナーを知っていると自信をもってお参りをすることが出来、清々しい気持ちで帰れることでしょう。

まとめ

神社とお寺でのお参りの仕方の違いとは

・神社の入り口は鳥居と呼ばれお寺の入り口は山門と呼ばれる
・神社の参道の歩き方は必ず端を歩きお寺の場合は決まりがない
・お寺の場合はろうそくや線香を供えるが神社では不要
・神社では二拝二拍手一拝を行うがお寺の場合は音を立てずに静かに合掌する


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