結婚式と言えば、見どころはたくさんありますが、一番感動してしまうのは花嫁の手紙ですよね。手紙を読んでいる花嫁自身はもちろん、御両親も、ゲストで出席してる人たちも涙を流す場面です。
花嫁の手紙は、新婦にとって結婚式での一番の大仕事と言っても過言ではないくらいのイベントです。花嫁の手紙と言うのは、式の当日までに前もって書いて準備をしておくものですが、いざ筆をとると、これまでの色々な気持ちをどのようにまとめて書けばよいのか迷うことでしょう。
今までお世話になった両親や兄弟に普段は伝えられないような照れくさいことも花嫁として読む手紙でなら素直に伝えられます。結婚式という場を借りて、日ごろの感謝の気持ちを伝えられるとよいですね。
そこで今回は、感動で会場を包むような花嫁の手紙の文例についてお伝えします。
結婚式を感動で包む花嫁の手紙!
厳選文例3選
手紙を読み始める前に一文、「この場を借りて手紙を読ませて頂く」ということを断ろう
結婚式の招待状を新郎新婦の名前で出すのか、それとも両親の名前で出すのかで若干言い方が変わってきます。突然に手紙を読み始めるのではなく、一言前置いて話し始めるとよいでしょう。
【新郎新婦主催の場合】「本日は、私たちのためにたくさんの方にお集まりいただき感謝申し上げます。この場をお借りして、ここまで私を育ててくれた両親への感謝の手紙を読ませて頂くことをお許しください。」
【両親が主催の場合】「本日、ご出席のみなさまへ。この場を借りて両親への感謝の気持ちを申し上げるのをお許しください。」
呼びかけをしよう
花嫁の手紙では、始まりで「お父さん、お母さん」と両親を呼び掛けてみましょう。それから、今日この日を無事に迎えられたことへの感謝の気持ちを伝えます。
●「お父さん、お母さん、今日までの○年間、私をここまで育ててくれてありがとう。みなさんにこうやって祝福して頂きながら、無事にこの日を迎えられたこと本当に嬉しく思います。」
●「お父さん、お母さんへ。今までの○年間、私をずっと支えてくれてありがとう。お父さんお母さんのお陰で、今日というこの日を迎えられました。そしてみなさんにもこうして祝福していただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。」
●「お父さん、お母さん。今まで私を育ててくれてありがとうございました。皆さんに祝福していただき、このように結婚式を挙げることができたのも、お父さんとお母さんのお陰です。普段は恥ずかしくて言えないけれど、今日は私の気持ちを伝えます。」
思い出のエピソード、嬉しかったことや後悔したことなどを話してみよう
これまでの出来事で思い出深いものや、今ならあの時の事を素直に謝れるということがあれば話してみよう
●「お父さん。お父さんは仕事が忙しく、日曜日でも家にいないことが多かったのを覚えています。小学生の時は友達がお父さんとどこどこに遊びに行ったと聞くと、さみしく感じた時もありましたが、お父さんの休みが取れた時は「○○にいくぞ!」と一日思いっきり遊びに連れて行ってくれましたね。今思うと、久しぶりの休みだから少しでもゆっくりしたかったかもしれないのに、全ての時間を私たちに使ってくれて、本当にありがとう。お父さんの「○○にいくぞ!」と話すキラキラしたどこか少年っぽい笑顔が大好きです。
お母さん。お母さんは朝早くからお弁当作りをして、夜遅く帰ってくる私に合わせて生活してくれてありがとう。学校で嫌なことがあった時、お昼ご飯のお弁当を食べるとホッとして涙することもありました。また、家には待ってくれている家族がいると思うと、お母さんの存在はとても大きいものでした。私もお母さんのように、ホッとできる家庭を作りたいです。」
●「お父さん。お父さんは日ごろから口数があまり多い方でもなく、物静かな印象が昔から強かったです。でも私が大学、社会人と大人になっていくにつれて、共通の話題が少しずつ増えていきましたね。特に、仕事の話になると熱くなって、いろいろなアドバイスをくれたことは本当に助かりました。今の会社で頑張れているのも、お父さんが相談に乗ってくれたからだと思っています。これからは家庭との両立で、また悩むこともあるかもしれませんが、アドバイスお願いします。
お母さん。お母さんは私と一緒にいる時間が長く、その分なにかとお母さんに当たることが多く、困らせることもたくさんありました。そんな私にいつも笑顔で「いってらっしゃい」「おかえり」と言ってくれたことは、とても嬉しく心安らぐ瞬間でした。お母さんがいつも温かく迎えてくれていたから、それに甘えて強く言ってしまうこともあったけど、優しく受け止めてくれてありがとう。これからも、先輩主婦として、ご指導宜しくお願いします。」
●「お父さん。お父さんはいつも私のことを気にかけてくれていましたね。特に印象的だったのは、行くことができないと言っていた学校の行事にスーツ姿で駆けつけてきてくれたことです。少しの間だったけど、見に来てくれて本当に嬉しかったよ。
お母さん。お母さんは仕事から帰ってきてご飯の支度をしていたのに、同じような時間に帰ってくる私は手伝いもせずに、おしゃべりばかりしていていつも話を聞いてもらっていました。私にとってお母さんは親友のように何でも話せる存在です。でも、お手伝いもしなかったこと、ごめんね。今大人になってお母さんのありがたみがすごくわかります。本当にありがとう。」
家族みんなに対して感謝の気持ちを伝えよう
兄弟姉妹がいる場合は、兄弟姉妹に向けてのメッセージも伝えましょう。祖父母へのメッセージでもよいですね。
●「お姉ちゃん、いつもケンカばかりしていたけれども、相談事には親身になってくれたよね。進学に迷った時も、就職に悩んだ時も、厳しいながらも私の背中を叩いて励ましてくれました。お陰で、本当に行きたかった学校にも行けて、希望していたところにも就職できたのも、そんなお姉ちゃんのおかげだと思っています。これからも、頼りにしているからね。」
●「おばあちゃん。小さいころからそばにいてくれたおばあちゃん。学校からの帰り道、いつも途中まで迎えにきてくれていたよね。おばあちゃんの姿が見えるととても嬉しくて、家までの帰り道、その日あったことを話すのが本当に楽しかったです。おばあちゃんにはこれからも色々な話を聞いて欲しいです。元気にたくさん長生きしてね。」
●「お兄ちゃん、お人好しで優しいお兄ちゃんは、なんでも先に私のことを優先してくれましたね。とてもわがままな妹だったと思います。覚えていますか。○歳の頃、お兄ちゃんが大事にしていたプラモデルが折れていたことを。明らかに私がしたと分かるようなことでも、お兄ちゃんは私を責めるようなことを一言も言いませんでしたね。それに甘えて謝りもせずに嘘をついて、今更だけど本当にごめんね。優しすぎるくらいのお兄ちゃん、大好きだよ。」
新郎の両親へのメッセージを伝えよう
これから新しく家族になる新郎の家族へも、これからお世話になります、の気持ちを込めてメッセージを伝えましょう。
●「これから新しく家族になります、○○さんのお父さんお母さん。世間知らずなところもありますが、いろいろとご指導宜しくお願いします。○○さんが育ってきた、家庭の味も、覚えていきたいと思っています。これから宜しくお願いします。」
●「○○さんのお父さんお母さん、そして弟の□□くん。〇〇さんが、こんなに優して気配りができる人なのは、きっとお父さんお母さんの温かいご家庭があったからだと思います。私も、そんなお父さんお母さんと家族になれること嬉しく思います。弟の□□くん、頼りにならない姉になりますが、これから宜しくお願いします。」
●「〇〇さんのお父さんお母さん。初めてお会いした時から、いつも気さくに話しかけてきてくれてありがとうございます。これからもたくさんお話ししていきましょう。至らない点があるかと思いますが、これからどうぞよろしくお願いします。」
これからの抱負とゲストへの感謝の気持ちを伝えよう
最後にこれからの抱負と参列して下さったゲストへの御礼を伝えましょう。
●「今日、こうして新しい門出を迎えることができたのも、ここにいらっしゃいますみなさんのお陰です。たくさんの方にお祝いをしていただいて、本当に本当に嬉しく思います。これからは〇〇さんと一緒に、明るく楽しい家庭を築いていきたいと思いますので、末永く宜しくお願い致します。」
●「今日はたくさんの方にお祝いをしていただけたこと、本当に嬉しく思います。まだまだ未熟な私ですが、〇〇さんを支えていけるよう一生懸命頑張りますので、いろいろなことを教えていただけると嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします。」
●「至らぬところの多い私ですが、これからは〇○さんと支えあって温かくて笑顔がたくさんあふれるような家庭を築いていくつもりですので、応援よろしくお願いします。今日は、このようにたくさんの方に新しい門出をお祝いしていただけて、本当に嬉しいです。これからも私たちを温かく見守っていてください。」
いかがでしたか。結婚式の花嫁の手紙は、大まかな構成は決まっており、それに自分たちのエピソードをはめていく形になります。これまでの思い出を箇条書きにしてみて、どこをつまんでいくのかを整理してみるとよいでしょう。
ついつい、花嫁の手紙は母親寄りになってしまいがちですが、父親も同様、変わらぬ分量でお手紙を書いていきましょう。兄弟姉妹・おじいちゃんおばあちゃんなど一緒に暮らしてきた家族がいる場合は、その家族に向けたメッセージを付け加えると喜ばれます。もちろん、これから新しくなるご両親への言葉も忘れないようにしましょう。
結婚式の最大の見せ所でもある、この花嫁の手紙ですが、形にとらわれずに書いていくのもオリジナル性があって良いものです。しかし、結婚式に来てくれたゲストへの感謝の気持ちを必ずつづるということは忘れないようにしましょう。
日ごろは照れくさくて面を向っては言えないような話も、結婚式で花嫁として読む手紙なら素直に書けますよね。この場を借りて両親に、これまでの感謝の気持ちとこれからの想いをしっかり伝えて、感動的な結婚式にしていきましょう。
まとめ
結婚式の花嫁の手紙を書くポイントとは
・手紙を読む前に一言ことわろう
・お父さんお母さんとの思い出のエピソードを話そう
・兄弟姉妹や義理両親にもメッセージを伝えよう
・結婚式にきてくれたゲストへ感謝の気持ちを届けよう
・これからの新生活への抱負を述べよう