香典返しの選び方。事前に理解しておきたい7つのマナー


香典返しは、故人のためにも失礼のないマナーでお返ししたいですよね。そもそも、香典は本来の目的として、葬儀をするために集まった人たちの食料、食べ物を持ち寄ったことから始まっています。

喪主は、葬儀中は喪中として家に籠り外へ出ないため、近所の人たちがそ葬儀の執り行っていました。たくさんの人が集まると、食べるものに困ることから、皆それぞれ食料を持ち寄り、ごちそうを振る舞っていたといいます。

そうやって、お互いの葬儀を手伝ったり手伝われたりしながらやってきたのですが、時代が変わり、人との付き合いも希薄になっていきました。その後食料からお金に変わり始め、香典のもらいっぱなしという問題も出てきて、トラブルになったのです。

そういった貸し借りがないよう、香典返しという習慣ができて、現在に至ります。香典も、持ってきてくれた人の気持ちをいただき、半額だけお返しする、といった心遣いが風習となり残りました。

香典返しも意味が分かると、尚のこと、丁寧にお返しすべき事柄だと実感するはず。そこで今回は、気持ちをいただいたお返し、香典返しの品々にまつわるマナーをお伝えします。

 

香典返しの選び方。
事前に理解しておきたい7つのマナー

 

香典返しは半額や3分の1が理想的

香典返しをするにあたっての金額相場はコチラ。

【 香典返しの金額目安 】

・香典が1万円以内であれば半額

・香典が2万円以上であれば3分の1か4分の1

★ 例えば香典が5万円の場合は、¥12,000~¥25,000ぐらいのものであればOKということです。

高額な香典を包んでくださる方は半額の香典返しを求めているわけでなく、故人を偲んで参列してくださっているので気持ちをありがたくいただく方が、失礼に当たりません。

そういった方には、法要や季節の変わり目などにお体を気遣う挨拶をすると、相手の方とも気持ちよい関係でいられるます。

 

香典返しは、お品で返す

香典返しは金額の半額をお返しする風習があるので、商品券や現金でお返しするのは、絶対NG!

【 香典返しで現金はマナー違反 】

★ 喪主との関係性から香典金額も違うため、近所の方からの香典のお返しは、少額なものになるはず。

・ 香典返しの金額が多い、少ないでその人の価値は決まりませんが、やはり嫌な気分になることは必須。香典返しは品物が基本です。

 

品物は消え物がベター

香典返しの品物の基本は、「消え物」と呼ばれる商品。例えば…、

【 香典返しで定番の「消え物」の品々 】

・ 海苔
・ お茶
・ お菓子
・ 砂糖
・ 洗剤
・ 石鹸

…などなど。

使ってしまうと消えてなくなるというものなので、「消え物」。葬儀というのは悲しい出来事です。お返ししたものが残るものであれば、その品を見るたびに思い出してしまいます。

悲しみを長引かせないように、使っていくうちに「自然になくなっていく」消耗品が選ばれる理由のひとつ。ちなみに、全国的には香典返し=お茶、のイメージが強いのも特徴的。

奈良時代から鎌倉時代にかけ、中国から僧侶から「仏教とお茶」が伝わり、万能薬として飲まれていました。僧侶が仏壇に献茶していたお茶は、時代と共に庶民にも広がり、次第に私たちの感覚から、「仏事にはお茶」という方程式ができたのです。

多くの方々が集まる葬儀での香典返し、迷うようであれば、お茶を準備すれば、まずは安心、とも言えます。

 

タブーな食品を避けて選ぶ

仏教では殺生はタブー。今でこそあまり気にしていない僧侶の方も多いですが、本来は生き物を殺すことを禁じていることを、香典返し選びの際には忘れてしまっては、失礼なことに…。

獣を殺すことはとんでもないこととされていた昔。葬儀でもそれは例外ではありません。

【 香典返し☆食べ物の場合の注意点 】

★ ついつい「御馳走を…。」と考えがちですが、本来の仏教の教えから、四つ足(けもの)の香典返しはマナー違反!

・ 明治以前は、「四つ足の香典返しなんて、とんでもない!」というような風潮があったとか。高齢の方に香典返しを考えている方は、配慮する方が賢明です。

ちなみに、肉、魚はNG、選ぶ際には考慮に選び、殺生を連想させない食材を選んでください。

 

昆布もNG!

「乾物で日持ちするし…。」と昆布を思いつく方も多いかもしれせんが、ちょっと待った!

【 香典返しのマナー、昆布はNG 】

★ しかし、昆布は香典返しには向きません。…と言うのも、昆布と言えば結納やお正月など慶び事に使うことが多いのです。

・ 「よろこんぶ」と言っておせちなどにも使われているのが昆布。不祝儀である香典返しに、わざわざ喜ぶごとを意味する昆布を使うのは、ちょっとデリカシーがない、と判断されてしまいます。

乾物で使い易い昆布、香典返しに選ばないのは、このような理由があるのです。

 

実はお酒もNG

実は香典返しでNGな品には、お酒もありますが、知らない方も結構いるので注意したいところ。お酒というのは神事で使うことが多く、神様のお供え物としてよく利用されるもの。

【 香典返しのマナー、お酒がNGである理由 】

★ 神様にお供えしたお酒を「お神酒(おみき)」と言い、神様の力が宿ったお酒を体に取り込み力をもらいます。

・ 建前などの安全を願う、お宮参りで子供の成長を願うなど、何かをお願いするときに使うお酒は不祝儀には向きません。

何かとお酒はお返しに便利ではありますが、香典返しなら、お酒も選ばないようにしなければなりません。

 

葬儀当日に香典返しをする場合もある

香典返しは四十九日後に葬儀参列者に送ることが一般的ですが、最近は葬儀に参列してくださった当日にお渡しするケースも増えてきました。その場合はあらかじめ香典返しを用意しておきます。

【 香典返しには「即日渡し」がある 】

★ ¥2,000~¥3,000までの品を用意して葬儀当日、参列者に持って帰ってもらうというもの。

・ 高額な香典を持って来てくださった方には四十九日後、差額分の金額相当のお品を改めてお送りすれば、失礼にはなりません。

当日に香典返しを用意する場合、参列者が持ち帰る事を考えて重量がないもの、お茶やお菓子、海苔など軽く大きさも大きすぎないものを選ぶこともマナーのひとつです。

 

いかがでしたでしょうか、何かとバタバタとしがちで迷ってもいられない時期が四十九日までの期間。この時期に準備をしなければならない、香典返しでマナー違反になる品々をお伝えしました。

香典返しでは「お茶や海苔はたくさん余って…。」という言葉をよく聞きます。そんな時、「どんなものを選べばいいかわからない。」「選ぶことが苦手…。」と言う場合には、やはりカタログギフトはおすすめのチョイス。

カタログギフトなら種類も豊富ですし、差し上げた方に選ぶという楽しみもあるのが魅力。カタログギフトの方がいいという方も、多いです。

30代、40代、50代ぐらいの方ならカタログギフトは喜ばれ、60代~の方はお茶や海苔といった日持ちする食品、洗剤といったものの方が喜ばれる傾向に。

高齢の方にカタログギフトをお送りしても何もほしいものがない場合が多く、「まだ注文がない」と、送り主に業者の方から連絡が入ることが多いのです。高齢の方に送る香典返しは、日持ちのするものをこちらが選んで、お渡しするのも良いかもしれません。

まとめ

香典返しのNGマナーとは

・香典返しは香典金額の半額のお品を返す
・金券、現金でのお返しはNG
・香典返しに肉、魚は避ける
・「悲しみが消える」ため、消耗品がベスト
・昆布やお酒での香典返しはNG
・葬儀当日に香典返しする方法もある
・当日にお渡しする場合、高い香典には後ほど贈る


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