葬儀のマナーに迷ったら☆安心して参列するための基礎知識


葬儀のマナーには判断に迷うものも多くあります。自分では正しいマナーを知っていると自覚していても、いざ葬儀の準備をしていると直前になって「果たしてこれであっているのか」不安になってしまうのです。

また、当日葬儀場に行ってから、周囲と異なる恰好をしていて焦ったことがあるという経験は誰しもありますよね。このように、葬儀のマナーというのは実は一般的に捉えられている以上に複雑

さらに冠婚葬祭は、宗教的によって形式やマナーが異なります。日本では仏教式での葬儀が多いですが、その仏教でも宗派によって葬儀のマナーは異なりますから、自分が正しいと思っていても実は間違っていたということもあります。

葬儀でのマナー違反は、周囲から白い目で見られるだけでなく、ご遺族の方々にも失礼にあたりますので、避けたいですよね。そこで今回は、迷いやすい葬儀のマナーについて、7つのポイントをお伝えします。

 

葬儀のマナーに迷ったら☆
安心して参列するための基礎知識

 

現地到着時間の葬儀マナー

葬儀の連絡を受けたら、何時に行くか迷いますよね。結婚式やイベントごとだと時間通りに到着するのが常識ですが、葬儀は一番最初に到着しても、相手に迷惑なのではないかと迷ってしまいます。

【 葬儀マナー:到着時間 】

■ 葬儀のマナーとしては、開始時間に間に合う場合には開始5分前に現地に到着していることが理想です。

・ 間に合わない時にはなるべく早めに行くよう心がけるのがマナーです。

 

香典袋の表書き

葬儀に参列する時に忘れてはいけなのが香典です。香典袋はコンビニや文具店、スーパーなど、どこでも販売しているため手に入りやすいですが、いざ買おうという時に迷うのが表書きです。

【 葬儀マナー:表書き 】

■ 宗教によって、表書きの書き方は多少異なりますから、相手の宗教を調べてから買うのが葬儀のマナーとしてはベストです。

・ ただ、調べる方法がない場合には「御霊前」を買います。「御霊前」であれば、仏教でもキリスト教でも間違いにはなりません。

 

受付でのお悔やみの言葉

葬儀のマナーはばっちりと安心して葬儀場に到着した後に、焦ってしまうことが多いのが受付でのふるまいです。受付では香典を受付係に渡すのですが、このときどのような言葉をかけてよいのか考えたことがなかったという人は多いのです。

【 葬儀マナー:お悔やみの言葉 】

■ 葬儀の受付では「この度はご愁傷様です。御霊前にお供えください。」とお悔やみの言葉を伝えます。

・ この言葉は定型文のようなものですから覚えておくと便利です。

 

アクセサリー類の注意点

葬儀マナーでは服装や身だしなみが重要です。喪服を一式そろえていれば安心できます。しかし、落とし穴になりがちなのがアクセサリー類

葬儀だから暗い色のアクセサリーなら大丈夫か、黒ならどんなモチーフのアクセサリーでも大丈夫か、など迷いがちなのです。

【 葬儀マナー:アクセサリー類 】

■ ヘアアクセサリーやネックレス、ピアス、指輪、腕時計など身につけるアクセサリーは、できれば最小限にとどめるのが無難です。

・ 黒だからいいというものでもありませんから注意をすべきです。

 

葬儀に持っていく鞄

葬儀用の喪服は持っていても、鞄を買っておくのを忘れたということはよくありますが、黒い鞄は多くの人が持っているため、代用してしまおうということになります。しかし、黒い鞄と言っても、シルバーやゴールドなど、ファスナーや金具に光物が使われているのであればいけません。

【 葬儀マナー:鞄 】

■ 葬儀マナーとしては、鞄は本体も金具部分も黒であることが基本です。

・ 金具がついていない黒い鞄なら問題ありませんが、ブランドのロゴが入っていたり、リボンやハートなどモチーフがついたものは不謹慎なので、注意が必要です。

 

お焼香の手順

葬儀マナーで迷うことが多いのがお焼香の手順です。確かにお焼香には、他って行う焼香や座って行う焼香など、あらゆる種類の焼香の形式があります。

また、仏教でも宗派によって、抹香をつかんで額まで上げる回数も異なります。そのため、お焼香の手順を事前にしっかり覚えておいても無駄になることがあるのです。

【 葬儀マナー:お焼香の手順 】

■ そこで、ある程度のお焼香の手順を頭に入れておいて、回数などは前の人に倣うことをおすすめします。

 

通夜振る舞いをいただくか

葬儀マナーで間違えてしまう人が多いのが通夜振る舞いについてです。お焼香が終わると、香典返しを頂き、通夜振る舞いの会場に誘導されるというのが一般的です。通夜振る舞いでは、ビールやお寿司などの飲食が用意されています。

【 葬儀マナー:通夜振る舞い 】

■ 特に故人が上司や先輩、目上の人の場合、飲食をご馳走になるのは図々しいと考えてしまいがちです。

・ 通夜振る舞いは故人の供養になるので、むしろ少しでも頂くのがマナーです。

 

いかがでしたでしょうか。葬儀のマナーには宗教、宗派によって様々な決まりがあります。人間ですからそれらを完璧に覚えることは困難ですし、ご遺族の方もそこまで臨んではいません。大切なのは、故人を偲ぶ気持ちですから、多少であればマナー違反も許容されるのです。

しかし、基本的な葬儀マナーすら守ることができていない参列者がいると、せっかく故人を供養するために参列した他の参列者もご遺族の方も不快な気持ちになることがあります。

よほどイレギュラーな葬儀マナーでない限りは、しっかりと身に付けておくことが社会人としてのたしなみです。今回解説した葬儀マナーは間違えやすかったり、勘違いしやすいマナーばかりです。自分が認識している葬儀マナーと照らし合わせて、合っているか確認すると安心できます。

 

まとめ

間違えやすい葬儀のマナーとは

・現地到着時間は葬儀開始時間より少し早めに
・香典袋の表書きに迷ったら「御霊前」と書く
・受付で受付係に伝えるお悔やみの言葉は覚えておく
・アクセサリー類は必要なものだけにするのが無難
・黒い鞄でも光物の金具が使われていたらNG
・お焼香の手順は宗教によって異なるので前に倣う
・通夜振る舞いは遠慮せずに頂くのが礼儀


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