通夜の作法をおさらい。事前に意識したい心遣いとマナー

通夜の作法をおさらい。事前に意識したい心遣いとマナー
通夜の作法は日頃から意識しておかないと、訃報はいつも突然飛び込んでくるだけに、誰しもそれほど慣れていないために慌ててしまいがちですよね。

しかし、社会人になればこれまでより世界が広がり、様々な方との繋がりができる分、訃報に接することも多くなってしまいます。あっては欲しくありませんが「明日は通夜に参列しなければ…」という機会も増えていくのです。

特にあまり経験のない方は服装や香典に始まり、どんな心構えで臨んだらよいのか、不安なことも多いはず。そんな時はやはり、通夜の作法とはどのようなものだったか、改めて確認したくなりますよね。

そこで今回は、失礼にならない通夜の作法を細かくお伝えします。ポイントは遺族に対する心遣い。このことを意識しながら、ぜひご一読ください。



 

通夜の作法をおさらい。
事前に意識したい心遣いとマナー

 

開始時間と会場、形式を確認


通夜の作法としてまず初めに大切なことは、開始時間に遅れないようにすること。もちろん、公共交通機関の遅れによる遅刻や、重要な用件が入ったための遅刻なら失礼にはあたりません。

【 通夜の作法:時間厳守 】

■ しかしそうでなければ、通夜の開始10分前には会場に到着するようにし、香典を受付で渡して記帳を済ませるのが通夜の作法。

・ そのためには、あらかじめ会場までのルートや交通機関の時刻などを確認しておくことが大切。

また、同時に通夜の形式も確認すると安心。形式とはどのような宗教に則って通夜が執り行われるか、ということです。それによって香典を入れる不祝儀袋の形式が変わりますが、それについては次の項でお話しします。

 

香典を準備する


以下の金額がおおよその目安。不安な点があれば周りの方に相談し、金額を確認するのも良いかもしれません。

【 通夜の作法:香典の金額 】

・故人が親族→1万円~

・故人が友人・知人・職場の方・近所の方→5千円~(おつきあいの深さによって変わります)

なお、お札は新札ではないものを用いるのが通夜の作法。ただ、あまりにも使い込まれたお札を入れるのも失礼にあたりますので、ほどほどのものを準備してください。もし新札しか用意できなければ、縦半分に折り目をつければOK。

 

香典を入れる不祝儀袋


実は前述したように通夜の形式によって、選ぶ不祝儀袋が変わるので、形式の確認は意外と大切。

【 通夜の作法:不祝儀袋 】

① 仏式→

・ 水引は黒白または双銀の結び切りで、表書きは「御霊前」「御香典」「御香料」など。蓮の花の模様が入った不祝儀袋でも可。浄土真宗は「御霊前」の表書きを使わず「御仏前」

② 神式→

・ 水引は黒白・双銀・双白の結び切りとし、表書きは「御霊前」「御榊料」「御玉串料」など。

③ キリスト教式→

・ 白無地封筒、または百合の花や十字架がプリントされた専用の封筒を用います。表書きは「御霊前」「御花料」など。

もしも通夜の形式が不明だったり、無宗教で通夜が執り行われるときは、黒白の結び切りの不祝儀袋に『御霊前』の表書きで、香典を持参すると安心です。

 

気をつけたい通夜の作法


通夜と葬儀、両日に参列するなら香典は通夜の際に持参(この場合葬儀には香典は不要)。中包みには住所・氏名・香典の金額を記入してください。

【 通夜の作法:香典の中袋 】

■ 「記入スペース」が印刷されている時はそれに従い、なければ中包みの表側に金額、裏側に住所と氏名を記入するのが基本。

・ 「うっかり中包みにお札を入れ忘れた」というミスが発生しないよう、香典はきっちりと確認しながら用意することが大切。

また、不祝儀袋はむき出しではなく、弔事用の「袱紗(ふくさ)」に包んで持参するのが、通夜の作法です。そのためにも前もって、袱紗を揃えておくことをおすすめします。

 

通夜の礼拝作法


【 通夜の作法:礼拝の違い 】

■ 形式がわかったら、通夜の礼拝作法をひととおり確認。

・ 仏式ならば「焼香」
・ 神式ならば「玉串奉奠(たまぐしほうでん)」
・ キリスト教式ならば「献花」

…など、故人に向けて祈る儀式が違うのです。

何も知識がないままその場に臨むと「どうすればいいの?」と不安になりますが、それぞれの通夜の礼拝作法を確認しておくと、落ち着いて礼拝に臨むことができておすすめ。流れだけでも把握していれば、かなり心持ちが違うのではないでしょうか。

 

通夜で着用する服装や小物


以前は通夜に喪服を着ていくと「前もって準備していたようだ」と、良くない印象を与える傾向がありましたが、現在では通夜が「故人との最後のお別れ」となる方が増えたため、喪服が受け入れられるようになりました。

しかし格式としては「略喪服」となるので、男女ともいわゆる「ブラックフォーマル」以外の服装でも通夜の作法には反しません。以下に、男女別に服装と小物をお伝えします。

【 通夜の作法:服装 】

■ 男性

黒・濃紺・チャコールグレーなどのダークスーツ
・白いワイシャツ
黒無地の、光沢のないネクタイ
・黒い飾りのない革靴に、黒無地の靴下

■ 女性

黒・濃紺・チャコールグレー
・ストッキングは黒いもの
・小物は黒いシンプルなもの
・付けてもパールの一連のネックレスのみ
・髪を黒いゴムやバレッタなどでまとめる

もしも職場や外出先など、自宅ではない場所から通夜の会場に出向くのであれば、黒のネクタイやストッキングを持参して、通夜に向かう前に着替えると良いはず。その場合は荷物をまとめるために、黒無地のエコバッグなどがあると便利です。

 

通夜の会場で注意したいこと


ここからは通夜当日のお話。通夜の会場ではまず、受付。「この度はご愁傷さまです」と挨拶をしたあと、袱紗から香典を取り出して「御霊前にお供えください」と伝えて香典を受付の方に渡すことから始まります。

【 通夜の作法:通夜会場 】

■ 会場では知人に会っても、立ち話をせず目礼で済ませ、むやみに席を立たないのが基本。

・ 通夜振る舞い(通夜後の会食は、故人の供養。できる限り参加しつつ、騒いだり大声で笑ったりしないよう注意してください。

 

いかがでしたでしょうか、このように、ポイントを押さえた上で準備をすれば、当日バタバタと慌てることもなくなるのではないでしょうか。

慌てるとどうしても様々なことが疎かになり、その結果知らず知らずのうちに、通夜の作法に反することをしてしまうことも…。是非気をつけたいところです。

遅れないこと、香典を忘れずに準備して服装を整えること、当日の会場で注意したい事項…。みな故人と遺族への心遣い。特に通夜が故人との最後のお別れの席になる時には、事前にできる準備を済ませておき、心を落ち着けてその場に臨めれば安心。

できる限りのことをして、心遣いを忘れないようにすれば、きっと落ち着いて当日を迎えられるはず。ひと通りのおさらいをしたら、後は落ち着いて、ひとつひとつの動作を丁寧に、心を込めて参列してください。

まとめ

通夜の作法の「心遣い」

・葬儀の形式を確認しておく
・香典は葬儀の形式に沿ったものを準備
・礼拝方法は葬儀の形式により流れが違う
・平服でもブラックフォーマルでも大丈夫
・会場ではおしゃべりや大笑いは慎む