法事の挨拶で抑えておきたい、基本的な7つの例文集

法事の挨拶で抑えておきたい、基本的な7つの例文集
親族の法事でご自身が施主になった場合、法事の挨拶をする場面があります。施主(せしゅ)とは、葬儀や法要を運営する責任者のことですね。最近では、喪主と施主を同じ方が行なう場面が増えているといいます。

法事の挨拶は、葬儀の際ほど形式ばってはいませんが、施主となった方は伝えるべきことがいくつかあります。また、参列者の方も、故人を偲び参列してくださった達ばかりです。法事の挨拶では、感謝の気持ちをしっかりと伝えるべきといえるでしょう。

しかし、いざ法事の挨拶をするとなると、何をお伝えして良いのか困ってしまいますよね。形式が他のものより重視される法事の挨拶。

本記事では、その基本を抑えた例文を7項目に分けてご紹介します。ここでご紹介する法事の挨拶の例文は、少しご自身でアレンジして使用することをおススメします。さらに法事の立派な挨拶となります。ぜひ参考にしてくださいね。

 

法事の挨拶で抑えておきたい、
基本的な7つの例文集

 

参列いただいたお礼は必ず!

まず法事の挨拶で一番最初に伝えなければならないのは、参列してくださったということに対してのお礼です。法事の挨拶では必ず感謝の気持ちを述べましょう。一般的な挨拶はコチラです。

「本日はみなさまお忙しい中、亡き○○の●●法要にご参会していただきまして、 誠にありがとうございました。」

○○には、「父」や「母」など故人の続柄を入れてください。●●には、「一回忌」、「四十九日」と適切な法要名を入れましょう。

「生前親しくお付き合いしてくださった皆様に お集まりいただき、○○もさぞ喜んでいることと存じます。」

と添えるのも良いですね。

 

ご厚誼へのお礼も忘れずに

ご厚誼(こうぎ)とは、親しい付き合いのことです。こちらも法事の挨拶には欠かせません。故人の生前、また亡くなってからも法事に参列してくださっている方達に改めてお礼の言葉を伝えます。

「こうして無事に●●を済ませることが出来ましたのも、ひとえにみなさま方のお力添えの賜物と誠に感謝いたしております。」と、法要名を述べ感謝を表します。また、葬儀後のお礼については、「葬儀の際には、みなさまには一方ならぬご厚情を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。」

と伝えるのも良いですね。

 

遺族からの報告もしっかりと

法事の挨拶では、遺族のその後についても触れておきましょう。四十九日で、まだ間もないときは、このように伝えてみてください。

「遺された私どもは力を合わせて生きていく所存ですので、今後ともご指導賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。」

また一周忌の法事の挨拶では、前に進んでいる気持ちを正直に表すと良いですよ。

「しばらくは呆然とする日々ではありましたが、ようやく元気を取り戻すことができました。これも、みなさまがたの暖かい励ましのおかげと大変感謝いたしております。」

 

その後の会食についてもご案内するのがマナー

もしその後に食事を用意されている場合は、法事の挨拶でその旨もお伝えしましょう。

「本日は、別室にてささやかな席をご用意させていただきました。どうぞごゆっくりご歓談ください。」

また、会食がない場合は次のように伝えると良いですよ。

「本来であればみなさまとご一緒に粗宴を囲みながら○○を偲びたいところではございますが、遠方からおこしの方も多いため、本日はこれにてお開きとさせていただきます。」

 

故人の思い出を少し盛り込んで

生前の故人の思い出を、家族の繋がりと交えて法事の挨拶に盛り込むのも良いでしょう。そんな法事の挨拶では、家族一丸となって前に進み始めたという気持ちを表すような言葉を選ぶと良いですよ。故人の思い出を盛り込んだ場合の、法事の挨拶の例文です。

「○○が亡くなりまして今日(こんにち)まで、今更ながら、その存在の大きさを実感している所存です。○○を失ったことは今更ながら無念でなりませんが、残された家族が、力を合わせて生きていく事が、○○への何よりの供養と信じております。」

などが良いですね。

 

僧侶に対する感謝の気持ちも伝えましょう

僧侶への感謝の気持ちは法事の挨拶として、参列者の前で伝えても良いですし、その後改めて直接伝えても構わないでしょう。感謝の気持ちは次のように伝えましょう。

「本日は、お心のこもったおつとめをいただきまして、誠にありがとうございました。おかげで無事に○○を済ませることができました。以後、また何かとお世話になると思いますが、その節は、よろしくごお願い申し上げます。」

もしお礼をお渡しする場合は、後ほど感謝の言葉と共にお渡しすると良いですよ。

 

法事の挨拶の最後はしっかり締めのことばで終わらせる

法事の挨拶では、最後の締めの言葉も大切です。まずは会食後の場合の締め方はコチラ。

「そろそろお時間となりましたので、お開きにしたいと存じます。○○が亡くなり寂しくなりましたが、みなさまどうか今後とも、以前と変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。」

一方会食がない場合の、法事の挨拶での伝え方です。

「みなさま、本日はお忙しい中を最後までおつき合い下さり、誠にありがとうございました。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。」

そしていずれも、「本日は誠にありがとうございました。」と締めくくると良いですよ。

 

いかがでしたか。今回はマナーが重要視される法事の挨拶、抑えるポイントと基本的な例文をご紹介しました。法事の挨拶は、長くなりすぎず短くなりすぎずがポイントです。始まりや締めなど、多くの法事の挨拶シーンがあるため、流れを重視しながら進めましょう。

そして法事の挨拶の内容で大切なのは、あまり堅苦しくなりすぎないという所です。丁寧なことは大切ですが、聞いている方に分かり易く伝えることを心がけてください。特に1周忌など、年数が経ってきましたら、湿っぽくならない故人を偲ぶ会になるよう、参列してくださる皆様への心遣いがあると、尚良いかもしれません。

なるべくゆっくりと穏やかに話し、しっかりと参列者の方に気持ちが伝えるようにしましょう。これらのポイントをふまえ、そして本記事でご紹介した例文を取り入れてみてください。故人を偲び、参列者に感謝の気持ちを表す素敵な法事の挨拶ができるはずですよ。

 

まとめ

法事の挨拶で抑えておきたい、基本的な7つの例文集

・参列いただいたお礼は必ず!
・ご厚誼へのお礼も忘れずに
・遺族からの報告もしっかりと
・その後の会食についてもご案内するのがマナー
・故人の思い出を少し盛り込んで
・僧侶に対する感謝の気持ちも伝えましょう
・最後はしっかり締めのことばで終わらせる


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