葬儀の服装はマナーが大切。事前に確認したいNGアイテム


葬儀の服装は参列する方ならば、葬儀用の光沢のない「ブラックフォーマル」を選べば、まず問題ありませんよね。男性であればブラックスーツ、女性であれば黒のアンサンブルやワンピースの一式を準備しておけば、まずは安心ではないでしょうか。

けれども、一式を揃えたつもりで安心していた葬儀の服装でも、いざ訃報を受けて慌ててお通夜などへ参列しようとした時、「あれ、これはどうだったかな…。」と不安になる事柄があった方は少なくありません。

例えば、ズボンのベルトや靴、バッグなど…。雨が降っていれば傘が派手目なものしかない場合、どれくらいまで許されるのか…、と一瞬躊躇したり。ちょっとしたハンカチやコート、バッグまで、葬儀の服装マナーを整えて参列したいですよね。

そこで今回は、前々から確認して一式揃えておくために、意識したい葬儀の服装に合わせる、小物のNGマナーをお伝えします。

 

葬儀の服装はマナーが大切。
事前に確認したいNGアイテム

 

絶対にNG!靴マナー

葬儀の服装としてスーツやワンピースは準備をしていても、意外と気を抜きがちなのが。急ぎの通夜などになると「まぁ、しょうがないや…。」となってしまいそうですが、絶対NGのものがありますので、これだけは避けてください。

【 葬儀の服装マナー、靴 】

・ エナメル素材の靴

・ ヘビ・ワニなどの型押しやアニマル柄など「殺生」をイメージさせる靴

・ ショートブーツやスニーカーなど、カジュアル感の強い

女性に良く見受けられるのが、無地ながらも光沢があったり、オープントゥーなどの露出のあるもの。ひとつだけ葬儀の服装用の、布製黒無地のパンプスを準備しておくと、安心です。

 

葬儀の服装に合わせるバッグの注意点

バッグももちろん黒が基本。出来れば葬儀の服装と同様、光沢のないものを持ってください。ただ、条件を満たしているバッグでも、以下のタイプのバッグはNG。

【 葬儀の服装マナー、バッグ 】

・ ゴールドなど、目立つ留め金や飾りがついているバッグ

・ エナメル素材のバッグ

・ 爬虫類革やファー製のバッグ

・ ブランド名などの目立つロゴが入ったバッグ

・ 持ち手がチェーンのバッグ

もしも荷物がどうしてもバッグに収まり切れなければ、黒無地のシンプルなサブバッグを使います。これから葬儀用のバッグを揃えるのであれば、メインのバッグとサブバッグがセットになったタイプがあるので、こちらを選ぶと間違いありません。

 

ベルトなどの服飾小物、男性編

葬儀の服装の基本は「地味に」。男性の場合、結婚指輪以外のアクセサリーは外すのは基本中の基本。

【 葬儀の服装マナー、男性のベルト 】

■ ベルトは黒とし、爬虫類やアニマル柄のものを避けるのが作法。

・ バックルも金などの光るタイプはNG。シルバーなど目立たないものを使ってください。さらに、派手なデザインやカジュアルな雰囲気の腕時計も外します

ただし時計は、シンプルで目立たないタイプなら、つけていても失礼にはあたりません。気になるようなら会葬の際は外してポケットに入れておくことをおすすめします。

 

アクセサリーなどの装飾小物、女性編

次に女性の場合にも、結婚指輪以外のアクセサリーは男性同様に外すのが正解。パール、黒真珠、オニキスなどの一連のネックレスはつけてもOKですが、二連・三連は「重なる」ことを意味するのでNG。

【 葬儀の服装マナー、髪型 】

■ ロングのヘアの方は、髪をすっきりまとめることも大切。

・ その際のヘアアクセサリーは小さな黒いリボン付きのゴムやバレッタなど、あくまでも控えめなものを使ってください。

 

葬儀で仕様するハンカチ

葬儀での服装に合わせたハンカチも、派手目なものはご法度。男性なら、ハンカチは無地の白・黒・グレーなどの地味な印象のものであれば大丈夫。

素材には特に制限はありませんが、タオルチーフはカジュアルな雰囲気なので、告別式にはおすすめできません。

【 葬儀の服装マナー、女性のハンカチ 】

★ これから準備をするなら、白の総レースの「フォーマル用のハンカチ」があると便利。

・ 白レースであれば告別式の服装だけではなく結婚式にも使うことができますので、1枚持っておくことをおすすめします。

その他、白や黒、ダークカラーの無地で、綿製や絹製のハンカチでも問題ありません。

 

お香典を持ち歩く、袱紗(ふくさ)

通夜でも告別式でも、香典を持参する時には、袱紗に香典を包むのがマナー。袱紗とは、金封(祝儀袋や不祝儀袋など)を包む儀礼用の四角い布のことですが、封筒型の「金封袱紗」もあるので、扱いやすいものを選んでおくと何かと便利です。

【 葬儀の服装マナー、袱紗(ふくさ) 】

■ 袱紗は絹やちりめんで仕立てられており、弔事では紺や緑の寒色系のもの準備してください。

・ なお、紫であれば結婚式などの慶事にも使うことができるので、これから揃えるのであれば、まずは紫を準備しておくことをおすすめします。

 

葬儀に持参する傘

葬儀に参列する際に、雨が降っていたら明るい色や派手な色の傘、花柄やチェックなどのプリントの傘は避けなければなりません。

【 葬儀の服装マナー、傘 】

■ いざと言う時には、派手な傘を自宅から持っていくよりも、コンビニなどで売っている「透明のビニールの傘」が無難。

・ ただし、このような機会のために、柄の部分に目立ったデザインのない、シンプルな黒い傘を一本用意しておくと、対応できて安心です。

 

葬儀の服装に合ったコート

冬に執り行われる葬儀に参列する時には、コートも「葬儀の服装」のひとつ。最も適しているのは、黒のカシミアや上質のウールなどの素材で、シンプルなデザインのものですが、色は濃紺やチャコールグレーでも大丈夫です。

なお、毛皮のコート(部分的にファーがあしらわれているタイプもNGです)や、革のコートは殺生に反しているためNG。

【 葬儀の服装マナー、コート 】

■ その他にも、葬儀に違和感のある光沢のある素材のコートや、ダウンコートなど、カジュアルなデザインのコートは避けてください。

・ また、コートは葬儀会場に入る前に脱ぐのがマナー。覚えておいて門前で脱いだら、裏返して折りたたみ、腕に掛けて入ると丁寧です。

 

いかがでしたでしょうか、今回は葬儀の服装のなかでも見落としがちな細やかな部分に焦点を当て、NGマナーを中心にお伝えしました。どの場合でも基本は、故人を偲ぶ葬儀の場であることを自覚して、地味な葬儀の服装で出向くこと。

髪など金髪であったりしても、なかなかすぐに黒髪にはできませんが、時間が許せば何らかの方法で黒めの髪で参列するまで、できれば配慮をしたいもの…。会場ではもちろん帽子もかぶれませんから、この時だけだとしても、意識すると好印象です。

さらに近年気が緩みやすく目立つのが、ネイル。ネイルの種類によっては、外すためにも、ネイルサロンへ出向かなければならないものもあるかもしれません。けれどもこれも、できれはキチンと外してから参列したいもの…。

できない場合には、黒のレースなどの手袋を付けて参列してください。本記事でチェックしながら、丁寧に葬儀の服装マナーを守り、故人への敬意を表してください。

まとめ

葬儀で見落としがちな、小物マナー

・靴は光沢のない黒無地を選ぶ
・バッグ、サブバックも布地の黒無地が理想的
・ベルトを付けるなら、バックルはシルバー
・ロングヘアは後ろにすっきりまとめる
・お香典は紫色の袱紗に入れて持ち歩く
・派手な傘なら、ビニール傘の方が良い
・黒や濃紺、チャコールグレーのコート


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