フレンチマナーの基礎知識☆コースメニューの作法とは

フレンチマナーは日本人が海外へ行くに当たり、英語に次いで自信のなさが顕著に現れるシーンです。特に日本の常識や文化では、謙虚さが全面に出るため、その「謙虚なマナー」がフレンチマナーでは逆転して、タブーとなっているケースまであります。

事前にフレンチマナーを勉強していない場合では、周囲もなかなかその間違えを指摘しないため、いつまで経っても同じタブーを繰り返していることもしばしば…。後々知ることになって、「今までの行動を思い起こすと、恥ずかしくて眠れない!」などの体験談もあるほどです。

そこで今回は初めて海外でも、日本国内の高級レストランでも堂々と対応できる、基本的なフレンチマナーをお伝えします。日本人が良かれと思って行っている行動が、タブー行為であることも多いので、本記事でチェックしてください!

 

フレンチマナーの基礎知識☆
コースメニューの作法とは

 

入店時はレディーファースト

分かってはいても意識して理解しておきたいのが、欧米での「レディーファースト文化」です。女性が三歩下がって男性に付いていく、と言う文化が長い日本では、ついつい気恥ずかしくなったり、女性自身も堂々とレディーファーストを受けられない状況がしばしばあります。

【 フレンチマナーでのレディーファースト 】

★ 女性はスタッフや男性からレディーファーストを受けた時、堂々と対応します。

何度もお辞儀をしてしまったり、躊躇せずに、案内された席まで堂々とスマートに、進みます。また、入店時は男性が扉を開いて女性を入れます

主賓がいない2人だけの食事ならば、女性が上座に座るのが基本です。とは言え、店内ではお店のスタッフが席まで案内しますので、男性は率先して席へ女性を案内する必要はありません。スタッフに従って席へ進みます

 

メニューの注文での注意点

フレンチマナーではドリンクを先に注文します。高級フランスレストランでは、ドリンクと言えばワインの注文が多いです。基本的にお魚料理では白ワイン肉料理では赤ワインが相性が良いです。

【 フレンチマナー:ワインの注文 】

★ 日本人は躊躇する人が多いのですが、遠慮なくおすすめのワインを尋ねます

高級フランス料理店では、ワインの専門家であるソムリエが常駐している場合がほとんどです。臆せずに希望の価格帯と好みの味を伝えて選んでもらいます。

特に価格帯を伝えることを、恥ずかしいと感じる人が多いのですが、全くそんなことはありません。またワインのテイスティングは、コルク臭やカビの確認、一度空けたら基本的に変更するのは失礼です。

 

初めてさんのカトラリーマナー

フレンチマナーと言えば、ずらりと並ぶナイフやフォークを、思い浮かべるのではないでしょうか。確かにコースメニューのカトラリーの数々は緊張します。でも大丈夫です!基本的には外側のカトラリーから、内側へと使っていけば問題ありません。

【 フレンチマナーでのカトラリー 】

★ もしも間違えてしまっても、堂々とスタッフを呼べば問題ありません。

間違えて他の料理のカトラリーを使ってしまっても、足りないものをスタッフに堂々と頼めば、問題ありません。また、落ちたカトラリーもスタッフに拾ってもらいます

メインの料理は左端にフォークを刺して、その右側をナイフで切る…。すると一切れだけを差していることになります。このようにして、ひと口ずつ切り分けていただきます。

 

初めてさんのナプキンマナー

また、ナプキンの所作も戸惑うシーン。テーブル上のナプキンは、メニューを注文したらすぐにひざに置いて大丈夫です。お店のスタッフはひざにナプキンが置かれたことを確認して、料理を運びます。

【 フレンチマナーでのナプキンの取り扱い 】

★ 食後のナプキンは、そのままくしゃっとテーブル右側に置いて帰ります。

日本人のタブー行為に多いのが、コチラ。特に女性の場合、フレンチマナーを知らないとキチンときれいにナプキンをたたんで帰るケースが多いです。これは「あまり美味しくなかった」と暗に伝える意味合いになってしまいます。

またナプキンは折り目を自分の体側に置くとスマートです。口に汚れが付いた時に、ナプキンの折り目で拭いて、汚れた部分を自分に向けることができます。

 

食事中にスタッフを呼ぶ時

フレンチマナーで、よく片手を挙げてスタッフを呼ぶシーンを思い出す人も多いかもしれません。スタッフを呼ぶ時は、あのように目配せをして、片手を挙げれば来てくれます。

【 ワンテーブルに1人のスタッフ 】

★ 高級レストランの多くが、一つのテーブルには特定のスタッフが担当しています。そのため、通りがかりのスタッフをやみくもに呼ぶのではなく、自分のテーブルの担当らしきスタッフを呼びます。

 

意識したい食事中の作法

このように、基本を知っていれば実は怖くないフレンチマナーですが、意識しないと気が緩みがちなフレンチマナーもいくつかあります。

【 意識したい食事中のフレンチマナー 】

★ パン屑を床に落としたり、掃除をしない

パンはひと口ずつちぎっていただきます。その時パン屑が出てしまいがちですが、それはあまり気にする必要はありません。返ってそのパン屑を掃除しようとしたり、床に落としたりする行為がタブーとなります。

★ ワインを注がれる時に、傾けたり持ち上げたりしない

ビールの文化があるせいか、ワインを注がれる時に持ち上げたり傾ける人が案外います。これはタブー行為で、ワインをスタッフが注いでいる時は、グラスの下部分にそっと手を添える程度で大丈夫です。

また、ワインを乾杯する時は少し持ち上げる程度で充分です。グラスは繊細で割れやすいため、カチンと鳴らす行為はしません。

 

会計をする時は…

日本の多くのレストランでは会計は、全てが終わってから全員でレジまで行って済ませる形態がほとんどです。けれども高級レストランでは全員でレジまで行って…。と言う行為は迷惑になります。

【 フレンチマナーでの会計 】

★ 基本的にフレンチマナーでは、席で自分のテーブルスタッフを呼んで、会計をすませます。最近ではカード決済が多いですが、お札を出す時はテーブルより少し下で出すとスマートです。

日本のレストランでは、お互いに譲り合いそうな場合には、トイレなどで立ち上がってさりげなくスタッフを呼び、会計を済ませてしまう人もいます。

 

高級フランスレストランで食事をする時に知っておきたい、コースメニューの食事の仕方、フレンチマナーの基本はいかがでしたでしょうか。特に日本人は緊張が過ぎて、丁寧にしすぎた結果タブー行為をする事例が多いです。

けれども昔と違いナイフやフォークも使いこなしていますから、さほど緊張する必要はありません。もしも練習をしておきたいというなら、サラダをナイフとフォークで頂く練習があると、安心かもしれません。

レタスなどもナイフとフォークで折りたたんでひと口大にしていただいたり、フォークの背に乗せてひと口で頂きます。「小さくひと口にまとめる」と言うのがポイントです。また、スープは食べるつもりでいただくと、ムリなく食事を楽しめます。

海外でも安心して料理を楽しめる、基本的なフレンチマナーを身に付けて、大いに美味しい料理を堪能しましょう!

 

まとめ

高級フレンチレストランのコースメニューも安心の、基本マナー

・女性はレディーファーストを堂々と受けて、スマートに対応する
・ドリンクを先に注文し、遠慮なく希望価格と味を伝えて尋ねる
・カトラリーは外側から内側。間違えても堂々とスタッフに頼む
・食事を楽しんだら、ナプキンはくしゃっと置いて退席
・高級レストランでは、自分のテーブルを担当するスタッフを呼ぶ
・ワインを注がれる時は、テーブルに置いたまま、手を添える程度で
・会計はテーブルにスタッフを呼んで。お札はテーブルの下で


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