社会人になると、フォーマルなパーティーなどに参加する機会が増えてきます。初めは人が多く、華やかなパーティーは、初めての場合緊張してしまうかもしれません。パーティーなどのきらびやかな場では、個人の立ち振る舞いは意外と目立つものです。そのような場合、ちょっとしたマナーを身につけておくと、パーティー当日慌てることなく余裕を持つことができます。
フォーマルパーティと言えば立食パーティが主流ですが、その多くが日本式ではなく海外式。いわゆるレディーファーストの文化圏のマナーです。そのため、日本人には少し馴染みが薄いものでもあります。例えば、立食パーティでは、会場の端っこにいるのはオーナーへのマナーとしてはNGです。どんどん会場の真ん中へ進む方が好感度が良いのです。
このような知識を予め持つことで、周りにちょっと差をつけることもできるはず。そこで本記事では、海外式のフォーマルパーティに参加する時の、基本マナーをお伝えします。フォーマルなパーティーなどで慌てることなく、さっとスマートに立ち振る舞うためにも、ぜひ本記事を参考にあらかじめ準備をしておいてくださいね。
フォーマルな席!
立ち居振る舞いの7つの基本
パーティオーナーへの挨拶マナー
パーティーなどフォーマルな場では、主催者が必ずいるものです。まず、会場に到着したら主催者への挨拶をしましょう。しかし、主催者はさまざまな対応に追われがちです。忙しそうなときは、時間をおいて挨拶をしても良いでしょう。
また、挨拶をする際はずっと長く話し込むのではなく、短時間でサッと行なうのがマナー。招待していただいたお礼を簡潔に伝えましょう。
★ フォーマルパーティでの挨拶は、短時間で簡潔に。
フォーマルパーティでの気の配り方
フォーマルな立食パーティーなどの会場では、周りへの気配りが大切です。乾杯の際など、もし飲み物が自身の目に入る場所にある場合は、飲み物が手元にない方に率先してお渡ししましょう。
パーティー会場のスタッフが行なうことではありますが、飲み物を会場にいる全員に行き渡らせるのにも時間がかかります。また、乾杯への待ち時間も減りますよね。さっと気配りをできる方はとっても素敵ですよ。
★ 乾杯までの時間、飲み物などを配る心遣いが光ります。
立食パーティの取り分けマナー
フォーマルな立食パーティーなどの際、お皿にたくさんのお料理を盛ってひたすら食べるのはマナー違反。そのような立ち振る舞いはNGです。お料理はもちろん楽しんでもOKですが、2品か3品、お皿に取ってゆっくりと食べましょう。
一度お皿に取ったお料理を残すのもマナー違反にあたるので、食べることができる分だけお皿に乗せます。また、立食パーティーはレストランではありません。お食事を楽しみつつ、周りに注意しながら会話を楽しみましょう。
★ フォーマルな立食パーティは会話を楽しむ場です。
・ 少量(2~3品)ずつお皿に取る。
・ 取った食べ物は、食べきります。
フォーマルパーティでの名刺交換
さまざまな方が招待されているフォーマルな場では、もちろん名刺交換をすることもあるでしょう。名刺交換も、両手をあけた状態で行なうのがスマートです。
もし手にお皿やグラスを持っている際は、近くのテーブルにちゃんと置いてから名刺交換をするのが、素敵な立ち振る舞いといえるでしょう。片手で相手の名刺をもらうことだけは避けてくださいね。名刺を相手の方の分身と思って、丁寧に扱ってください。
★ 立食パーティでも、片手の名刺交換はタブー
※ 持っている食事を近くのテーブルに置いてから、交換します。
スマートな冷たい飲み物の飲み方
冷たい飲み物のグラスを持つ際は、グラスの下の部分をペーパーナプキンで包んで持ちましょう。グラスに結露した水滴が手につき濡れてしまうと、突然の挨拶で握手を求められた際に困ります。また、名刺交換の際も、名刺を濡らしてしまうので注意が必要。
ポタポタとグラスから水が垂れてしまうのも美しくありません。フォーマルな場では、細やかな所にも気を遣うことが大切ですよ。
★ グラスの下部分を、ペーパーナプキンで包んで持ち歩きます。
フォーマルパーティでの男性の立ち振る舞い
フォーマルなパーティーでは、必ず女性は男性にエスコートしてもらうよう心がけましょう。人の多いパーティーなどでは、男性が率先して女性のために道を作りエスコートしてあげることが大切です。それは、女性側が部下という立場であっても同じです。
レディファーストに慣れていないという男性も多いかもしれませんが、なるべく男性は女性の前を歩くのではなく、隣を歩きましょう。女性を従えるように会場を歩くのは、あまり美しい光景ではないので気を付けてください。
★ 男性は女性の隣を歩き、エスコートします。
パーティ終了後の立ち去り方
パーティーが終わり、会場を後にする際は、主催した方へお礼を伝えることを忘れないようにします。フォーマルなパーティーを主催するということは、さまざまな準備、当日のスケジュールなど、何かと大変なものです。
そのため一言、招待してもらったお礼を主催者に伝えることで、とても良い印象を相手に与えるでしょう。もし主催者が忙しく、会場でお礼を伝えることができなかった場合は、後ほど電話やお手紙でお礼を伝えると良いでしょう。
★ パーティオーナー(主催者)へのお礼の言葉を忘れずに
いかがでしたでしょうか。フォーマルな立食パーティでの基本的なマナーを7つの項目に分けて、ご説明してきました。このようにフォーマルな場では、まず周りに不快な思いをさせない、そして気持ち良く楽しい時間を過ごすということがポイントです。この2つを念頭において行動すれば、大丈夫です。
昔は一般的には少なかった、海外式の立食パーティも、最近ではセーブ・ザ・チルドレンなど、一般人の参加者が多い団体の主催によるものが増えてきました。同じ志を持つ人々が集まりやすい場でもあるので、ご招待を受けたらぜひ、参加したいものです。
日本人の常識では、女性は男性の後ろに付いて歩くなど、正反対のものも多く見受けますので、堂々と立ち振る舞うためにも、基本的なマナーを確認しておくと安心ですね。
そして会場では、余裕のある姿で周りにいる方に笑顔で話しかけることをおすすめします。せっかくのパーティーです。人脈を広げる良い機会でもありますので、本記事でお伝えした内容を踏まえて、どんどんと周りにいる方にご挨拶をして、日本国内に海外に、出会いと未来を広げたいですね。
まとめ
フォーマルパーティでおさえたい、基本的なマナーとは
・負担をかけない!主催者への挨拶はサッとスマートに
・スマートにかっこよく!乾杯の際は気配りを忘れない
・少しずつ楽しんで。立食パーティーの場合はお料理を取りすぎない
・名刺交換の際はお皿はテーブルに置いてスマートに
・水滴に注意!冷たいグラスはナプキンを添えて持つ
・どんな立場でも気を付ける。男性は女性をエスコートして
・会場を後にするときは主催者へのお礼を忘れずに!