近所付き合いにはバランスが大事ですよね。昔は近所付き合いは親密なのが当然でした。そのため、むしろ近所付き合いをまったくしない人が地域にいると、周囲から「気味が悪い」とか「付き合いが悪い」「不愛想な人」などと言われて、異質なもの扱いされていました。
しかし、現代においては必要以上に近所付き合いをしようとすると、「面倒くさい人だな」と嫌がられてしまうこともあります。とはいえ、世の中には色々な考え方の人がいます。
まったく付き合いをしなくても、付き合いをしすぎてもご近所トラブルになってしまう可能性があるのです。
そこで、ご近所トラブルを未然に防ぐためにポイントになる、現代の近所付き合いの距離感について、6つのコツと気を付けるべきことをお伝えします。
現代の近所付き合いのポイント☆
理解したい距離感とは
引っ越し時の挨拶
現代の近所付き合い、とくに他県からの移住者が多く集まる都市部では、あまり深入りしすぎないのが一般的です。とはいえ、隣にどのような人が住んでいるのか、全くわからないというのは気味が悪いですし、火災や地震など、非常時の時に助け合うことができません。
【 近所付き合いのコツ☆引越し挨拶 】
★ そこで重要なのが引越しの挨拶です。
・ 引越しをする時には、隣にどんな人が住んでいるのかが気になるものですが、反対に相手側も「新しい住人はどんな人か」を気にしています。
そこで、粗品を持参して最初に挨拶をしておくことで、お互いに安心して生活することができるため、ぜひ引越し挨拶は欠かさず行ってみてください。
騒音に事前挨拶
子供がいる家庭が近所付き合いで、注意すべきことが騒音トラブルにならないようにすることです。赤ちゃんがいれば深夜に泣いてしまったり、音楽の習い事をしている子供がいる場合には、ピアノやバイオリンの音が漏れることもあります。
【 近所付き合いのコツ☆事前挨拶 】
★ 隣人が一人暮らしだったり、受験勉強や試験勉強をしている子供がいる場合には、トラブルになりかねません。
・ トラブルを未然に防ぐために事前に「〇〇でご迷惑をおかけするかもしれません」と菓子折りなどの粗品を持って、断りを入れておく近所付き合いをおすすめします。
ガーデニングの害虫対策
一軒家で庭がある過程では、ガーデニングをすることもあるのではないでしょうか。
四季折々の花や野菜を栽培すること自体は何ら悪いことではありませんが、植物には虫が寄ってきますから、自分が気づかないうちに害虫や虫が庭に集まってきているかもしれません。
【 近所付き合いのコツ☆害虫対策 】
★ 自分の家の敷地内だけであれば近所に迷惑をかけることはありませんが、寄り付いた虫が隣人の家にも侵入する可能性は十分あります。
・ 自分の趣味でガーデニングをするのであれば、害虫対策をすることも近所付き合いのマナーの一つなのです。
ペット飼育時の配慮
ペットを飼っている人は動物はかわいいもの、愛すべきものという考えが当然です。しかし、動物アレルギーを持っている人や、過去に動物に襲われるなどしてトラウマを持っている人、衛生面で不快だと感じる人もいます。
【 近所付き合いのコツ☆ペット 】
★ ですから、ペットを飼う時には糞の始末をしっかりとする他、鳴き声が外まで聞こえてしまうことのないよう、ペットのしつけを近所付き合いのマナーとして意識してください。
・ 散歩中に隣人と遭遇したら、動物が苦手な人もいることを自覚した配慮あるふるまいをすべきです。
頂きものへのお返し
近所付き合いの程度はこのくらいにしておこう、…というラインは人それぞれ異なります。自分は「挨拶程度にしておこう」と思っていても、相手が旅行のお土産を毎回買ってきてくれたり、何かとお祝いをしてくれるケースもあります。
【 近所付き合いのコツ☆頂きもの 】
★ このように相手から何かを頂いた時には、お返しをするのが近所付き合いのマナーです。
・ お土産をもらったら、自分も旅行に行った時に同額程度のお土産を渡し、お祝いをもらったら半額程度の内祝いの品をお返しします。
過剰な付き合いはしなくとも、最低限のマナーを持って接するのも旅行な近所付き合いのコツです。
トラブルに深入りしない
近所の家から、夫婦喧嘩の声や物音が聞こえてくるのも、心配な要素ではないでしょうか。
事件性を感じさせるような物音であれば警察に通報したり、家を訪ねて様子を見る必要もあります。しかし、必要以上に家庭トラブルに首をつっこむことは良くありません。
【 近所付き合いのコツ☆家庭内トラブル 】
★ 旦那さんの浮気を非難したり、子どもの素行を非難するなど、不要な発言をすると、ご近所トラブルに発展することもあります。
・ 近所付き合いにおいては、仮に相手から相談を受けたとしても「離婚した方がいい」などと、出過ぎた意見を言わない程度のバランスが必要です。
いかがでしたでしょうか、近所付き合いの絶妙なバランスを保つことは難しいことです。深入りしないと「付き合いが悪い」と言われて近所で仲間外れにされたり、悪口を言われることもあるかもしれません。
一方、親しく接しようしすぎると「うっとうしい」「おせっかい」と敬遠されてしまいます。
この絶妙なバランスは、相手の様子を見ながら図っていくほか方法はありません。その上で重要なのが最低限、顔見知りになっておくことが大切です。
引越しをした際に挨拶をして、相手がどんな世帯でどのような印象の人なのかを知っておくと、その後の近所付き合いのバランスを図りやすくなります。
相手を不快にさせないように深入りしすぎず、かつ、最低限のマナーやモラルを持った付き合いをすること、また、隣人に迷惑をかけないように暮らすこと、これが現代における近所付き合いのポイントなのです。
まとめ
現代における近所付き合いのポイントとは
・引っ越し時の挨拶で顔見知りになっておく
・やむを得ない騒音は事前にことわっておく
・ガーデニングをする時は害虫対策もする
・ペットを飼うなら苦手な人もいると理解する
・お土産やお祝いをもらったらお返しする
・家庭のトラブルに不用意に首を突っ込まない