ご祝儀の書き方には、基本の正式なマナーがあります。ただ、最近では友人間など、カジュアルになりつつあるので、ご祝儀の書き方の基本を持ちつつ、TPOの使い分けが出来れば、スマートですよね。
ご祝儀の書き方以前に、ご祝儀袋には色々な種類があるのはご存知でしょうか?いざという時、どのタイプを使っていいのかわからなくなってしまう人も多いです。ご祝儀袋は入れる金額によって変わりますし、お祝い事の種類でも変わります。
最近では、とてもかわいいデザインのご祝儀袋もあります。また中袋も、ついているものいないものなど様々。購入する時にお店の人に尋ねたり、カバー袋の裏をみて、どのご祝儀袋が正しいのか確認しなければならないことも多いです。
ご祝儀の書き方は表書きも同じで、一人で贈る場合もあれば、団体で贈る場合もあります。どんな場合でも、それにふさわしいものを選んでお祝いの気持ちを届けたいですよね。
そこで今回は、ご祝儀の書き方、袋の選び方などの基礎知識を7つお伝えします。ぜひ、確認してください。
ご祝儀の書き方☆
袋の選び方や表書き、7つの基礎知識
ご祝儀の種類とは
【 ご祝儀の書き方:種類 】
★ ご祝儀を贈るパターンとして、大きく分けると「結婚式」「結婚式以外のお祝い事」「日常の贈り物」の3つがあります。
・ ご祝儀袋の違いだけでなく、それぞれのパターンでご祝儀の書き方も違います。
ご祝儀を贈るときには何のお祝いをするのかが大切で、そのお祝い事によって選んだご祝儀袋には意味があるので、注意してください!
「水引」の知識
ご祝儀の水引とは紅白、金銀、金赤の色をした紙縒りまたは印刷されたものをいいます。濃い色の方が右側にくる決まりになっています。ご祝儀は表書きの書き方以外にも目的によって違うところがあります。
【 ご祝儀の書き方:水引 】
★ 例えば、水引は目的によって色や本数、結び方を変えて使います。
・ ご祝儀の場合は5本、7本、9本と奇数にし、本数が多く長いほど立派な水引になります。
さらに「結び切り・結び留め」「蝶結び」の2種類が基本にあり、結び切りの変形に「淡路結び」「輪結び」「老いの波」があります。
【 ご祝儀の書き方:結び方 】
★ 結婚式には結び切りを使用します。
・ おめでたいことでも、再度繰り返してほしくない気持ちを込めて解けないという意味があります。
また結納の時には、目じりの小じわ表し、それができるまで添い遂げてくださいの意味を持つ「老いの波」を使用する場合が多いです。何度も繰り返してほしいお祝い事には簡単にほどいて結びなおせる「蝶結び」を使用します。
「のし」の知識
ご祝儀にはお見舞いの時以外で使用する時には「のし」がついています。正式には「折りのし」がついていましたが、略式の時は印刷されたものと紙のものがあります。
ご祝儀ののしも、表書きの書き方や水引と同様にいくつか種類があります。
【 ご祝儀の書き方:のし 】★ のしには「真」「行」「草」「蝶花形」の4種類があり、それぞれ贈る相手が目上の人か親しい人などによって変わります。
・ 「真」は目上の人や結婚式、「行」は同僚や目上の人へ使います。
・ 「草」は親しい人へ使います。
・ 「蝶花形」は目上の人から親しい人まで幅広く使えます。
目的別の表書き、ご祝儀の書き方の知識
ご祝儀には目的(表書き)と送り主の名前を明記します。ご祝儀の「顔」とも言える部分なので間違いがないようにバランスよく書くようにします。
【 ご祝儀の書き方:表書き 】
★ ご祝儀の表書きの書き方は墨をつけて筆で書くのがマナーです。毛筆か筆ペンを使って書き、墨の色は黒の濃い鮮やかなものにします。
・ ご祝儀で結婚式の時の表書きの書き方は「寿」や「御結婚御祝」と書きます。
結婚式以外のお祝い事の表書きには「御祝」がほとんどのケースに使用できます。目的を小さく書く場合や具体的に書く場合もあります。日常のお付き合いの表書きには「お中元」「贈呈」などその目的を書きます。
名前のご祝儀の書き方
名前のご祝儀の書き方にもパターンがあります。一般的には名前はフルネームで書き、上段の表書きよりも少し小さめに書くのがポイント。下に、一文字分の余白があるときれいに見えます。
【 連名の場合のご祝儀の名前の書き方 】
★ 目上の人から順に右から書きます。ただし、宛名(先方の名前を左上に入れる)を入れた場合の順番は逆です。
【 肩書を入れる場合 】
★ 名前の右上に小さく書きます。名刺をつける場合は左下に貼ります。
四名以上の連名の場合は、代表者の名前に「外一同」とし、別紙に全員の名前を書いて中包みに入れます。
中包みの書き方の知識
【 中包みのご祝儀の書き方 】
★ 同封した金額を包みの表側の中央に漢数字で明記します。
ただし、市販のものの裏側に金額の記入欄がある場合にはそこに記入します。
【 中包みの裏側の、ご祝儀の書き方 】
★ 裏側には贈り主の住所と名前を明記します。郵便番号も含めて記入しておくと親切です。
また、入れるお札はご祝儀の場合、新札を入れるようにします。
祝儀袋の選び方の知識
表書きなどご祝儀の書き方や水引、のし以外にも気を付ける点があります。それは、祝儀袋。お祝儀袋は入れる金額に合わせて選ぶようにしなければなりません。金額が少ないのに豪華な袋に入れると相手に余計な期待をさせてしまいます。
【 ご祝儀の書き方:祝儀袋の選び方 】
・ 五千円~一万円であれば、印刷タイプの祝儀袋。
・ 二万円~三万円であれば、のし、水引がついたタイプ。
・ 五万円以上は豪華な飾り付きのタイプ。
にします。
また、かわいい祝儀袋はあくまでもカジュアルなものとして扱います。親しい友人に贈る時だけに使うようにするのが一般的です。
いかがでしたでしょうか。ご祝儀の書き方や選び方、これで、ふさわしいものを選んでスマートにお祝いできますよね。また、品物を贈る場合は、品物にかけ紙をするのがマナーです。上記でお伝えした、水引やのしが印刷された「のし紙」を使うのが一般的。
この他に、病気見舞いや災害見舞に使う金包袋ですが、これは水引やのしは付けずに、病気見舞いの場合は白封筒の左端に赤線がついたものまたは白封筒、災害見舞には白封筒を選びます。
不祝儀では、水引は黒白または銀色の結び切りのものを使います。のしはついていません。その他、ご祝儀袋の上包みは祝儀と不祝儀では裏側の重なりが逆になります。
その他にも、祝儀の場合は下側が上にくるように重ね、不祝儀の場合は上側が下向きになるように重ねるなど、様々な違いやマナーがあります。それぞれ逆の意味になってしまうので覚えておいて、TPOに柔軟に対応した包み方をしてください。
まとめ
ご祝儀の書き方、選び方7つ知識
・ご祝儀の種類は「結婚式」「結婚式以外」「日常の贈り物」の3つ
・水引は「結び切り・結び留め」「蝶結び」の2種類が基本
・のしは「真」「行」「草」「蝶花形」の4種類ある
・ご祝儀には目的(表書き)と送り主の名前を明記
・一般的には名前はフルネームで書く
・中包みは、金額を表側の中央に漢数字で明記
・祝儀袋は入れる金額に合わせて選ぶ