結婚式の新郎挨拶は、ひとつの見せ場でもありますよね。最近では披露宴のお開きの際の「謝辞」以外に、披露宴の冒頭でゲストに対して感謝を込めて挨拶をする「ウェルカムスピーチ」も定着しつつあります。
このようなときの新郎の挨拶は、必ずしも流暢でカッコよくある必要はありません。
ただ、感謝の気持ちを言葉で伝えるには「ポイント」を押さえて話すことが大切です。言いたいことを盛り込みすぎたり、あまりにもあっさりしすぎている、というのも、聞いている方の心には残りにくくなってしまいます。
せっかく結婚式で新郎挨拶をするのなら、感謝の真心を伝えたいですよね。そこで今回は、結婚式の新郎の挨拶に使いたい「7つの例文」をお伝えします。
謝辞にもウェルカムスピーチにも使えるよう、アレンジの方法も載せましたので、参考にしてオリジナルの結婚式の新郎挨拶を作り上げてください!
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アレンジして使いたい7つの例文集
「本日はありがとうございます」
結婚式の新郎挨拶として、まずゲストに伝えなければならない言葉は、ストレートな感謝の気持ちではないでしょうか。「ありがとうございます」という言葉は、ウェルカムスピーチや謝辞の冒頭にぜひ使いたいものです。
この言葉は以下のようにアレンジすることができます。
≪例文≫
・「本日はお忙しいところ、私たちの結婚式にご出席頂き、誠にありがとうございます」
・「本日は私たちふたりの結婚披露宴にご出席頂き、誠にありがとうございました」
また、ケースによっては以下のような様々なアレンジも可能です。
≪ 結婚式の新郎挨拶のアレンジ ≫
・式当日が雨や雪の場合→「本日はお足元の悪い中、私たちのためにお集まり頂き、誠にありがとうざいました」
・遠方からのゲストに感謝を伝えたい場合→「本日は私たちふたりのために、遠路はるばるお越し頂きましてありがとうございます」
・連休中の乾坤式の場合→「本日は連休中にもかかわらず、このように多くの皆さまにお越しいただき、誠にありがとうございました」
「晴れて夫婦となりました」
披露宴から出席するゲストが多く、かつウェルカムスピーチを行う場合の結婚式の新郎挨拶では、結婚式を経て「晴れて夫婦となりました」という報告をするのもいいですね。
≪例文≫
・「私たちは先ほど○○にて挙式を滞りなく済ませ、晴れて夫婦となりましたことをご報告いたします」
・「私たちふたりは○○にて先ほど挙式を済ませ、晴れて夫婦となりました」
また、謝辞の中で入籍を報告するのも、結婚式の新郎の挨拶としては定番となっています。その際には、
・「私たちふたりは○月○日に△△市役所に婚姻届を提出し、晴れて夫婦となりました」
・「私たちは○月○日に△△市役所に婚姻届を提出し、晴れて夫婦としての一歩を踏み出しました」
などの文章にまとめます。
「ゆっくりおくつろぎください」
さて、結婚式の新郎挨拶はウェルカムスピーチでも謝辞でも「構成」が決め手!
ウェルカムスピーチの構成としては、ゲストへの感謝や結婚式の報告などに続いて「結婚披露宴の趣旨の説明」をし「結びの言葉」で終わるのが、最も一般的です。
その際の結びの言葉に「ゆっくりおくつろぎください」という言葉を取り入れると、新郎の感謝の気持ちや思いやりが伝わるはずです!
≪例文≫
・「本日はささやかではございますが、私たちを見守ってくださる皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたく、このような会を用意しました。短い時間ですがどうぞゆっくりおくつろぎください」
・「本日は日頃お世話になっている皆さまをお招きし、ささやかではございますがこのような会を用意しました。限られた時間ではございますが、ゆっくりおくつろぎ頂ければ幸いです」
「私たちはこのように知り会いました」
ここからは謝辞の構成をもとに、お話を進めていきます。ウェルカムスピーチの構成は前の項でお伝えしましたが、謝辞はゲストへの感謝の言葉に続き、入籍報告やこの項目の「いかに知り合ったか」を盛り込む構成が一般的です。
ふたりの馴れ初めを多くの人の前で話すことに躊躇する新郎もいらっしゃるかもしれません。しかし、ここはゲストが知りたい情報でもあります。長々とエピソードを話す必要はありませんが、ぜひ結婚式の新郎の挨拶として、取り入れてみてください!
≪例文≫
・「私たちふたりは、○年前に学生時代の共通の友人を通じて知り合いました。
何故か当初からとても気が合い、結婚を意識するのに時間はかかりませんでした」
・「思い起こせば○年前、△子(新婦の名前)とは職場のサークルで出会いました。
その時はまだ今日の日を迎えることを想像できませんでしたが、同じ時間を過ごすにつれ徐々に『この人と共に人生を歩みたい』という気持ちが大きくなりました」
両親への『ありがとう』
結婚式の新郎挨拶では、自分の両親や新婦の両親に、感謝の言葉を述べるケースも増えてきました。新婦は手紙で言葉を伝える演出が半ば定番化していますが、新郎が感謝を述べるのもとても素敵なこと。ぜひ、謝辞でなかなか伝えられない思いを、伝えてみてはいかがでしょうか。
≪例文≫
・新婦の両親への感謝→「○子さんのお父さん、お母さん、これからは私が○子さんを守っていきます。本当にありがとうございました」
・自分の両親への感謝→「お父さん、お母さん、いろいろと迷惑をかけましたが、今日まで育ててくれて本当にありがとうございました」
・お互いの両親への感謝→「お父さん、お母さん、そして○子のお父さん、お母さん、私たちを育ててくれて本当にありがとうございました」
「良い家庭を築きます」
「夫婦としての今後の決意」も、結婚式の新郎挨拶には忘れずに入れておきたいもの。そこで「良い家庭を築きます」という言葉をベースに、いくつかの例文をお伝えします。
≪例文≫
・「私たちはまだまだ未熟ですが、これからふたりで良い家庭を築けるよう、努力をしていきたいと思います」
・「まだ至らないところも多い私たちですが、笑顔の絶えない良い家庭を築いていきたいと思います」
・「本日ご出席頂いた先輩方を見習い、私たちも良い家庭を築いていきたいと思います」
「良い家庭」以外にも「幸せな家庭」「明るく楽しい家庭」など、言葉を変えてみてください!
「今後とも宜しくお願いします」
謝辞の結びの言葉として、ゲストに再び感謝を述べるとともに「今後とも宜しくお願いします」という思いも忘れずに盛り込んでおきます。
≪例文≫
・「今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます」
・「未熟な私たちですからご心配をおかけすることもあるかもしれませんが、温かく見守っていただければと思います。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします」
・「今後とも皆さまのご指導と、変わらぬおつきあいを宜しくお願いいたします」
などの言葉に続けて、
・「本日はお忙しいところ、誠にありがとうございました」
・「最後になりましたが、皆さまのご健康とご多幸をお祈りして、お礼のご挨拶にかえさせていただきます。本日はありがとうございました」
などの挨拶で締めれば、結婚式の新郎挨拶としてきれいにまとまります。
いかがでしたでしょうか。これらの言葉を軸に、状況に合わせて様々なアレンジを加えてみると、ゲストの心へ届く結婚式の新郎挨拶が実現するはず。
なお、結婚式の新郎挨拶は、ウェルカムスピーチは1~2分程度、謝辞は2~3分程度に収めるのが鉄則です。
いろいろ伝えたいことはあるかもしれませんが、まずは原稿を起こして何度か読み上げ、言いにくい言葉や言い回しを改めるなど、ゲストに聞いてもらうための練習とチェックを行うことも大切です。
そして、姿勢を正してゆっくりと落ち着いて話せるよう、何度かリハーサルをしておくと安心!
従来、謝辞は新郎の父親が行うのが慣例となっていました。その謝辞や、新しい習慣となりつつある、ウェルカムスピーチを新郎自身が行うことは「自分たちらしさを伝える」「思いを直に伝える」という意味で、素敵な変化と言えるのではないでしょうか。
ぜひ結婚式のゲストに、心づくしの結婚式の新郎挨拶で思いを伝えてください!
まとめ
新郎挨拶の例文とアレンジ
・「本日はありがとうございます」は基本の言葉
・挨拶の中で報告「晴れて夫婦となりました」
・ウェルカムスピーチの締めは「ゆっくりおくつろぎください」
・「私たちはこのように知り合いました」でふたりの馴れ初めを話す
・「両親への『ありがとう』」で両家の両親に感謝を伝える
・今後の決意や希望を込めて「良い家庭を築きます」
・結びの言葉に「今後とも宜しくお願いします」を入れる