兄弟や姉妹、従妹、甥っ子や姪っ子の結婚式など、人生の中でご自身の親族の結婚式に参列する機会は度々ありますよね。そんな時に困ってしまうのが服装です。友人の結婚式と同じ服装で大丈夫なのかな?という疑問が湧いてくるかと存じます。
しかも身内として参加する結婚式、いつもとは異なる「親族代表」というシチュエーションです。しっかりとマナーを考え、新郎新婦のお身内として出席したいものですよね。
そこで本記事では、結婚式に親族として出席する際の「服装で押さえる5つのマナー」をご紹介します。ご友人などの結婚式に出席する際と、一体何が異なるのか、その疑問にお答えします。近々親族の結婚式に参列する予定があり、服装に迷っている方は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
結婚式に親族として出席☆
服装で押さえる5つのマナー
基本的なマナーは他のゲストと同じ!「迎える側」ということを忘れずに
親族として結婚式に参加する際は、基本的にマナーは他の参列者と同じです。女性であれば、新郎新婦の色である「白」は着用しない、露出の多い服装は控える、サンダルや素足はNGなどなど。
また、ファーや爬虫類を連想させる小物も控えましょう。男性であれば、黒いネクタイは着用しない、普段着と見なされる金具がついた靴やブーツなど、まずは普段友人として結婚式に参加する際のマナーが守れれているか確認しましょう。
そして「親族」という立場で結婚式に参加する場合、両親は「主催者」、その他の親族であるということは、「準主催者」です。あくまでも新郎新婦よりも控え目に、尚且つゲストとして参列する方に華を添えるような服装を選ぶように心がけてくださいね。
実は大事!お昼と夜、時間帯によっても変わる服装
結婚式に親族として参加する場合、昼に参列するのか、夜に参列するのかで服装が少しだけ異なります。まず男性の場合。午前中に披露宴が行われる場合は、「モーニング」、夕方から夜に行なわれる際は、「タキシード」を着用しましょう。ネクタイは、白かシルバーが好ましいでしょう。
そして女性は、午前中のお式であれば「アフタヌーンドレス」を、夕方以降のお式の場合は、「イブニングドレス」を選びましょう。基本はロングドレスです。過度は露出はやはり避けてくださいね。
時間帯は、だいたい17時から18時を境に、昼間と夜の服装を変えられる方が多いようです。18時を過ぎるようであれば、タキシードもしくはイブニングドレスを着用しましょう。
着物で艶やかにお式に華を添えましょう
結婚式に華を添えるといわれている着物、もちろん親族の方が着ても問題はありません。新郎新婦のお母様が留袖を着てらっしゃるのをご覧になったことがある方も多いはずです。
まず男性は、「紋付羽織袴」です。紋付羽織袴とは、背中心、両胸、両外袖に計5ケ所の染め抜き紋(家紋)を入れたものを指します。なお、女性は母親、姉妹など既婚女性であれば黒の「留袖」。また少し模様が入り淡い色が入っている「色留袖」でも良いでしょう。
これらが現在、和装で一番格式が高い第一礼装とされています。もし未婚女性の場合であれば、振袖でも大丈夫です。ですが、お色直しで新婦が振袖を着られることも考えられます。新婦よりも目立ちすぎず、尚且つ華やかなものを選ぶよう心がけてくださいね。
アクセサリー類は控えめながらも華やかに
親族として結婚式に出席する際、アクセサリーにも少し気を遣いましょう。もちろんこの場合、あまり結婚式に相応しいとはいわれていないブラックパールは控えてください。
午前中に開催されるお式の際は、サンゴやプラチナなどちょっと控えめで華があるものが良いでしょう。午後からのお式であれば、水晶やアクアマリンなど上品でエレガントな色合いがぴったりです。
夜のお式であれば、ちょっと存在感のあるものを。しかし、ギラギラと主張しすぎずあくまで控えめな美しさを意識してください。あまり大きすぎる宝石のリングなどは避けましょう。
男性は、ピアスやバングルなどのアクセサリーは控えてください。結婚式には年配の方もたくさんいらっしゃいます。過度なアクセサリーはあまり良いイメージを持たれないので、注意してくださいね。結婚指輪などはもちろん大丈夫ですよ。
親族でも間柄によって微妙に異なる服装にご注意を!
親族の結婚式といっても、その間柄によっては服装を考えなければいけません。基本的に両親は、正装です。前述でご紹介したように、父親であれば、「モーニング」または「タキシード」、母親あれば、「留袖」でしょう。最近では、フォーマルなドレスを着用する方も多いようですね。
そして新郎新婦の兄弟、姉妹の場合は、両親よりも少し控えめに。父親がモーニングを着るのであれば、ご自身はブラックスーツを。母親が留袖を着用するのであれば、ご自身は少し落ち着いた色合いの色留袖を。
周りの方の服装をあらかじめリサーチしておくのも良いですね。また、まだ学生である方は、制服でも問題はありませんよ。小さいお子さんは、あまりカジュアルになりすぎない服装を心がけましょう。男の子の場合は、シャツにニット、黒いパンツなどが適しています。女の子であれば、華やかなワンピースなどが良いですね。
以上が、結婚式に親族として出席する際の「服装で押さえる5つのマナー」です。この5つさえ押さえておけば、結婚式の服装は安心です。
中でも留袖はゲストとしても親族としても、結婚式などの正式な場で活躍する万能選手。仲人を頼まれた時にも役立ちますので、日ごろからワンセットを用意しておくと便利です。着付けが自分でできれば問題ありませんが、難しい場合は美容院などで髪型とセットで、予約を入れておきましょう。
ポイントは、ご友人のお式の際のように華美になりすぎないことです。更にご自身が親族のどの間柄であるかをよく意識して服装を選んでくださいね。
そして、本記事でご紹介したコーディネートをぜひご参考いただき、親族代表として盛大に新郎新婦をお祝いしてあげてください。
まとめ
結婚式に親族として出席する際の「服装で押さえる5つのマナー
・基本的なマナーは他のゲストと同じ!「迎える側」ということを忘れずに
・実は大事!お昼と夜、時間帯によっても変わる服装
・着物で艶やかにお式に華を添えましょう
・アクセサリー類は控えめながらも華やかに
・親族でも間柄によって微妙に異なる服装にご注意を!