アメリカにはチップの文化がありますが、日本人は慣れないだけに、いざとなると戸惑いますよね。旅行先として選ぶ人も多いですが、しっかりと勉強して出発する人は案外少ないです。
例えば「アメリカでのチップ、どれくらい渡せばいいか?」「アメリカでは、チップはいつ渡せば良いの?」などなど…。
現地に着くと「意外と分からない!」と言うことは沢山出てきます。そもそもアメリカでのチップの意味合いは、サービスを受けた時、感謝の気持ちで示すものなので、しっかりとしたガイドラインはなかったりします。
けれどもアメリカではチップ文化が浸透していて、ホテルのドアマン、ベルボーイ、タクシー運転手、レストランのウェイトレス、ウェイターなど、サービスを提供する職業についている人は、予めチップの分を差し引いて、給料を安く設定されているほどです。
直接の収入源にもなるだけに、しっかりと理解して、感謝を示したいですよね。そこで今回はアメリカでチップを渡す時のタイミングや相場など、その基礎知識をお伝えします。
アメリカでのチップの相場☆
シーン別に見る目安と渡し方
ホテルのドアマンは、渡すチャンスが多い
滞在中はホテルを利用する人がほとんどなので、アメリカでチップを支払うタイミングは、ホテルがとても多くなります。
アメリカでチップを渡す時、ホテルのドアマンがポーター役も兼ねている場合もありますが、ポーターとドアマンが別々にいる場合には、別々に支払います。
【 アメリカのチップ相場:ホテル 】
★ アメリカでのチップ相場は、荷物1個につき1ドルと覚えておくと安心です。
荷物を運ぶことなく、出入りの際にドアを開けてもらっただけの場合には、アメリカではチップを支払う必要はありません。笑顔で「サンキュー」と伝えるようにします。
ホテル室内のハウスキーピングにも渡す
室内を掃除してくれるハウスキーピングにも、アメリカではチップを支払います。
【 アメリカのチップ相場と渡し方:ハウスキーピング 】
★ ベッド1台につき1ドルを、毎朝ベッドの横のサイドテーブルに置いて出かけます。
・ 留守の間にシーツを交換して、室内の掃除をしてくれることに感謝の気持ちを示します。
置いてなかったからといって、掃除をしてくれないなんていうことはありませんが、アメリカではチップの分、彼女達は賃金を低く設定されています。きちんと毎日、必要なチップを渡したいところです。
アメリカではチップは駐車場でも渡す
アメリカで車を利用する場合、ホテルやレストランでは駐車場を利用することになります。
自分で駐車場に停めるセルフパーキングでは、必要ありませんが、ホテルやレストランの入口に寄せた車を駐車場まで停めにいき、帰りにまた車を駐車場から持ってくるというサービスがある場合には、アメリカではチップを支払います。
【 アメリカでのチップ相場:駐車場 】
★ 駐車場では、アメリカではチップ相場は、2~5ドル位です。
・ ただし、ホテルやレストランの格式に合わせる配慮が必要です。車を渡す時に不要ですが、車を受け取った時に支払うようにしてください。
タクシードライバーは距離に合わせて
アメリカでチップは、タクシーに乗った時にも支払います。その走行距離に合わせて、タクシードライバーに支払ってください。
【 アメリカでのチップ相場:タクシー 】
★ アメリカでのチップの相場は、タクシーの代金の10~15%位です。
・ 計算上、1ドル以下の数字が出てしまった場合には、切り上げてドルのみで支払います。
大きな荷物があって、トランクから荷物の出し入れをしてもらった時には、荷物1個につき1ドルのチップも追加して支払うのも一般的。ピッタリのお金がない場合には、お釣りをもらうことも可能です。
レストランでは格式に合わせて
アメリカではチップを、レストランのウェイトレス、ウェイターにも支払います。
【 アメリカでのチップ相場:レストラン 】
★ アメリカでチップは、食後にテーブルで支払う場合、飲食代の15~20%、高級店では25%位が目安です。
ただし、飲食代の支払い方法でも、変わって来ます。伝票に予めチップ代を記載している所もあるので、支払う金額に含まれているかどうか、きちんと確認しないといけません。
★ レストランでは、テーブルには1人の担当がつきます。
・ 顔を覚えておいてその担当に、注文などのサービスをお願いするようにするのが基本マナーです。
バイキングではレストランよりも少額で
アメリカのチップでは、レストランなら15~20%をウェイターやウェイトレスに支払うものですが、バイキング形式の場合にはまた少し違います。レストランでは、食事をウェイターやウェイトレスが運んできますが、バイキングではほとんどの食事は、自分たちで取りに行くスタイルになるからです。
【 アメリカでのチップ相場:バイキング 】
★ 飲み物の注文などのサービスを、ウェイターやウェイトレスにお願いすることになるので、合計金額の10~15%のチップを支払えば十分です。
バーでは支払い方法に合わせてチップを
アメリカでのチップの支払い方法は、バーならば飲食代の支払い方法によって違います。レストランのように、テーブルで食後に会計をする場合には、飲食代の合計に合わせて支払います。
【 アメリカでのチップ相場:バー 】
★ テーブルで会計する場合
・ レストラン同様に15~20%の範囲で支払います。
★ キャッシュオンデリバリー(注文時にお金を都度支払う)の場合
・ 1杯の飲み物にたいして1ドルが相場です。
キャッシュオンデリバリーの場合、アメリカではチップが注文ごとに必要になるので、1ドル札を多めに持っていくのがおすすめです。
いかがでしたでしょうか。アメリカでのチップの渡し方は、相手に感謝の気持ちを伝えるものです。相場が決まって入るものの、もちろん素晴らしいサービスを受けたなら、アメリカではチップをそれより高く渡しても、まったく問題はありません。
チップは、高額紙幣を渡してお釣りをもらうことも出来ますが、出来れば1ドル紙幣を多く用意しておいて、スマートに渡したいものです。日本人にはアメリカのチップ文化はなじみが薄いのですが、相手に感謝の気持ちを込めて報酬を支払うものなのです。
渡しそびれたり、渡しにくくなることはありませんよね。アメリカのチップを通して、もっと海外のマナーや文化に興味を持って行くと、楽しく相手への配慮が行き届いた、気持ちの良い旅行ができます!
まとめ
アメリカでのチップの相場と渡し方
・ホテルでは、荷物1つにチップ1ドル
・ハウスキーピングへのチップはサイドテーブルに
・セルフパーキング以外は、駐車場でもチップを用意
・タクシーでは距離と荷物の数でチップの金額を決める
・お店の格式に気をつけてチップの金額を決める