結婚式の費用(挙式+披露宴)は会場や招待人数によっても異なりますが、全国平均では300万円以上かかるというデータがあります。
新郎新婦においては人生の大切なイベントですから、晴やかな場にしたいものですが、新婚旅行や新居のことを考えると、安く抑えられればそれに越したことはありません。
でも結婚式費用の安さを追求するあまり、いかにも「ケチっている」ように見られるような式…。結婚式の費用を抑えるあまりに、新郎新婦の意向とはまるで違った式で妥協…。これではせっかくの晴れの日が残念な思い出にもなりかねません。
そこで本記事では新郎新婦の意向に沿いながら、且つゲストにも楽しんで貰えるような7つの結婚式の費用とプランをご提案します。
決して派手ではないけれど、ふたりの門出をお祝いしてもらいたいゲストだけを招待し、アットホームな式にしたいカップルには、特におすすめです。ぜひこの記事を参考に、一生に一度のウエディングを最高の思い出にしてください。
結婚式費用、気にしない!
予算に合わせた7つのプラン
本格的なロケ付きのフォトウエディングで旅行を兼ねる
「大掛かりな式は省いても記念写真は残しておきたい」「ふたりだけ、あるいは家族だけでささやかに結婚をお祝いしたい」というカップルにおすすめのプランです。
これまでもフォトスタジオで衣装をつけ、記念写真を撮るということは普通に行われていました。けれどもロケーションフォトウエディングの魅力は、美しい景色や名所を楽しむことが出来ること。
お互いの両親と新郎新婦でリゾート地へ旅行に行きながら、フォトウエディングだけを済ませて、食事会をする。と言う家族も増えています。
【 名所旧跡をめぐるフォトウエディング 】
★ そこで今回おすすめしたいのは、名所旧跡、あるいは旅行先などでロケを行い、写真を撮るというプランです。
実はこの本格的な撮影は中華圏で特に好まれていて、景色の美しい観光地では、衣装に身を包んだ新婚カップルとロケ隊が撮影を行っている様子を普通に目にすることができます。
【 フォトウエディング、結婚式の費用の一例 】
関東圏)
★ 旧芝離宮恩賜庭園 75,600円
★ 大さん橋 78,000円など。
撮った写真は丁寧に装丁し、一冊のアルバムにまとめてくれるので、良い記念になること請け合いです。専門のプランナーに相談すると、ニーズに合わせた様々な提案をしてくれるので、こういったサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
少人数専門の会場で執り行うウエディング
家族や親族、そして親しい友人など、あくまでも招待客を少人数に絞った結婚式を執り行いたい場合は「少人数専門の会場」のプランを利用すると効率的です。最近では少人数制の挙式需要が高く、「小さな結婚式」や「シンプルウエディング」などと呼ばれています。
【 シンプルウエディング、結婚式の費用目安 】
★ ふたりだけの結婚式費用、65,000円~
★ お互いの両親と6名プランの結婚式費用 90,000円~
★ 身近な友人を入れた10名プランの結婚式費用 130,000円~
※ 会場やオプションにより、金額は様々です。
全国には多くの施設がありますが、チャペルと食事処が併設された会場、ゲストハウス、またはホテルの利用など様々な形態があります。
★ まずは「どのような式にしたいか」をよく考えてから、予算に合った会場選びをすることがポイントです。
神前式・仏前式ウエディングは意外とリーズナブル
基本的に家族・親族のみで印象的な式を…と思ったら、神社で執り行う「神前式」や寺院で執り行う「仏前式」の結婚式はいかがでしょうか。
神聖な雰囲気を楽しめるだけではなく、シンプルな神前式の挙式のみでも、挙式が可能なため希望に合わせて結婚式の費用が抑えられます。
【 神前式の結婚式の費用目安 】
★ 玉串料3万円~5万円前後に衣装代プラスアルファーで、10万円~15万円のプランなども見受けられます。
両親やごく身近な親族のみが集まったお食事会を行っても、結婚式の費用が18万円前後で抑えられるプランも見受けられます。ただし神聖な場所だけに様々な決まり事などが多いケースもあります。
それぞれの式について、以下に簡単に説明します。
・神前式ふたりの結婚を氏神様や祖先に報告する式で、神社の神殿で執り行われます。「家と家」の繋がりを重視するので、基本的に列席するのは両家の親族のみです。所作については事前に神職から説明がありますので、特に難しいことはありません。
・仏前式
「一度結婚すると来世でも縁が結ばれる」という教えのもと、仏の前で来世までの結びつきを誓い、感謝をするという意味合いがあります。こちらも基本的に列席できるのは両家の親族のみです。
また、両家のどちらかが式を執り行う宗派に属していることが必要な寺院もありますので、確認が必要です。
仏前式では、本尊の前で夫婦の誓いを立てた後、念珠(数珠)を受けて焼香を行い、盃を交わすという流れになります。
どちらも式は30分ほどでお開きとなるので、その後は披露宴を兼ねた食事会という流れになるのが普通です。
会費制ウエディングで確実な予算立て
結婚式の費用の予算立てが難しい場合には、北海道では一般的な会員制ウエディングもおすすめです。特に最近では若い世代の新郎新婦を中心に、会員制ウエディングが非常に合理的だと、人気が高まっています。
【 結婚式の費用立てに便利な、会員制ウエディング 】
★ 通常の披露宴では「ご祝儀」を頂くことになりますが、この会費制ウエディングではゲストからご祝儀の代わりに一定の会費を貰って、参加して頂きます。
このような方法を取るため、出費を安く抑えられるだけでなく、ゲストのご祝儀の負担を軽くすることにも繋がります。お互いにハッピーな方法ではないでしょうか。
【 会員制ウエディングの一般的なスタイル 】
★ 多くのスタイルは立食・ビュッフェ式という形です。
・ 多くの場合会費は1万円前後が相場となりますが、ひとりひとりに座席を設けたい場合はもう少し高くなるので、プランナーや会場側と打ち合わせることが必要です。
式と言うよりも「カジュアルなお披露目パーティー」と言った意味合いが強くなるので、友人や職場の同僚など、主に新郎新婦と親しいゲストを招く場と捉えると分かりやすいです。
レストランで人前式のウエディング
会費制ウエディングよりも、もう少し改まった感じにしたいのであれば、レストランを借りて人前式のウエディングを執り行うのはいかがでしょうか。文字通り、新郎新婦がゲストの前で夫婦の誓いを立てるので、式と披露宴が一体化した雰囲気となります。
会場の移動もなく時間もその分短縮されますし、何よりレストラン自慢の食事が振る舞われますので、印象に残る結婚式にもなります。
【 レストランウエディングの結婚式費用 】
★ 気をつけたいこととしては、ドレスや引き出物などに「持ち込み料」がかかるかどうかです。
・ ウエディングドレス 2万円
・ 和装ウエディング 3万円
・ 引き出物 500円前後(1個に付き)
・ 新郎衣装 1万円などなど。
レストランに相談するときはレストラン側に、プランナーを通じて手配をする場合はプランナーに、その点をきっちり確認する必要があります。レストランによっては、持ち込み料全て無料の会場もあるので、チェックしてください。
ウエディング専門の会場ではないので、もし控室がない場合、着替えなどを何処で行うか検討しておくことも大切です。
アウトドアウエディングは工夫次第
【 アウトドアウエディングとは 】
★ 屋内の会場ではなく、キャンプ場や森林公園など、屋外で結婚式を行う方法です。
ガーデンパーティーよりもさらにカジュアルな雰囲気となり、食事もバーベキューなど「アウトドア」に徹したものになるので、こちらも限られた同僚や友人を招く場と考えた方が良いでしょう。
【 アウトドアウエディングの結婚式費用 】
★ 多くのカップルが会費制ウエディングプランで挙式をしています。
・ ゲスト1名様の会費… 8,000円~10,000円が目安。
全体的には80名~100名で230万円が平均的です。アウトドアでカジュアルなので、新婦のドレスをラフにするなど、工夫次第で何と30万円の事例もあります。
ただし、このような形式は少々イレギュラー。プランナーに相談するのが一番ですが、当日お天気が悪い場合はどうするか、交通手段はどうするか、会場のデコレーションはどうするか…など、様々なことを考える必要があります。
また、新郎新婦だけでは準備も大変なので、親しい友人たちの手を借りて、式づくりから関わってもらうことをおすすめします。
ふるさとウエディングで伝統的な結婚式
【 ふるさとウエディングとは 】
自分が生まれ育った地域特有の風習や方法を伝承した挙式を執り行います。
★ その街の自治体が結婚式の費用として、一定の助成金を支払ってくれることが大きなメリットです。
この結婚式は新郎新婦のうち、どちらかがその地域の出身であるか、現在居住をしている必要があります。誰もができる式ではありませんが、もしも条件に見合う場合には、オリジナルな思い出深い結婚式が費用の助成金を受けながら実現できるプランです。
【 ふるさとウエディングの特徴 】
・ 近所の人たちや観光客に祝福される。
・ 名所で式を行います。
・ 振る舞われる食事は地域の名産品を活かしたもの。
・ 引き出物は工芸品…。などなど。
まさに「地域密着型」の結婚式となります。このような昔ながらの結婚式で、新しい人生のスタートを切るのも、思い出深い結婚式となります。
7つの結婚式のプランはいかがでしたでしょうか。最近ではプラネタリウムや水族館、美術館などで結婚式を執り行うカップルもいます。
結婚式費用のことももちろんありますが、既成の挙式や披露宴ではなくオリジナリティを追求した式にしたい、という強い願望の表れ。ただ、このような本来結婚式の会場ではない所で式を執り行いたい場合は、ウエディングプランナーにまず相談をすることが必要となります。
低予算でも、会場の雰囲気を楽しめたり、食事が美味しかったり、何よりふたりへの祝福に満ち溢れた温かい式なら、どんな形でもゲストの心に響いています。実際に良い思い出として残ったと言う体験談が多いです。
ですから、自分たちの願望と「ゲストが楽しめるかどうか」のバランスをとることも大切です。結婚式は、新郎新婦が夫婦として初めて取り掛かる「大きなプロジェクト」でもあります。
ぜひ晴れやかな日を迎えるために、頑張って下さい!
まとめ
予算が低くても諦めない!思い出深いウエディングプラン
・本格的な7万円台からの、ロケーションフォトウエディング
・少人数専門の会場で執り行うシンプルウエディングで6万円台~
・家族のみの神前式・仏前式ウエディングは15万円前後で実現
・予算が立てやすい会費制ウエディングで、ビュッフェ形式に
・レストランで人前式のウエディングは、持ち込み料金に注意
・会費制のアウトドアウエディングで、オリジナル&リーズナブル
・条件を満たしていれば、ふるさとウエディングで助成金を受ける