結婚式の祝辞を頼まれた場合、人前で話すのは苦手な場合でも、よっぽどの理由がない場合は、快く引き受けましょう。多くの招待者の中から、選ばれたということを考えて、お祝いの気持ちを伝えるのを第一に考えます。
では、最低限押さえるべきマナーは、どのようなものがあるのでしょうか。
結婚式の祝辞を贈るとき
最低限押さえるべきマナー7つ
1.スピーチの長さはどのくらい?
スピーチの長さは、大体2~3分を目安にするといいようです。文字数にすれば、1000文字程度が目安です。結婚式の披露宴の時間も決められていて、いろいろなセレモニーも用意されていることと思いますので、あまり長々としたスピーチは考え物。かといってあまりにも短いのも、簡単すぎていけません。
ほとんどの人は緊張するものです、上手に話そうというよりも、お祝いの気持ちを伝えようという気持ちで臨むようにします。
2.忌み言葉に気を付ける
お祝いの席で言ってはならない言葉、というものがあります。特に、結婚式でのタブーとされる言葉に、
「切る」「切れる」「終わる」「別れる」「失う」「散る」「破れる」「壊れる」「出る」「もどる」「冷める」「滅びる」「薄い」
など破談や別れ、不幸を連想する言葉を使わないようにします。
披露宴の最後に、「終わる」とは言わずに、「お開きに」というのもこういった理由からです。
3.内容について
まずお祝いの言葉をいい、自己紹介と、新郎新婦とはどういう関係なのかを話します。
その後に、エピソードを述べるようにします。色いろエピソードも折り込みたいところですが、あまりたくさんの事を盛り込むと、だらだらと長い祝辞になりかねません。一つに絞った方がより印象的です。
新郎新婦が嫌う話題、親族が気を悪くするような話題は、当たり前ですが避けて下さいね。また、会社関係のお付き合いなどでは良くありがちですが、専門用語はあまり使わないようにします。一部の人の間で盛り上がると、他の人は疎外感がありつまらない祝辞になってしまいます。
披露宴のようにいろいろな世代の人が集まる席では、普段使わないような外国語もつかわないようにします。
また祝辞の度に、新郎新婦が席を立って挨拶する場合はまず「どうぞお座りになってください」という言葉を付け加えるようにします。そうでないと、立っぱなしになってしまう可能性があります。気遣いをお忘れなく!
4.練習をしておきましょう。
祝辞の原稿を事前につくっておき、読み上げる練習をしておきます。話すときのスピードにも気を付けて、あまり早口にならず、わかりやすいように語尾まではっきりと言えるようにします
また「あのー」とか「えー」とかの言葉を、頻繁に言う人もいますが、聞いていて耳障りですので、言わないように済ます!この様な言葉は、自分の意見がまとまっていない時に出てしまうものです。原稿もあることですし、自信を持って祝辞を述べるように心がけましょう。
出来れば誰かに聞いてもらい、これで大丈夫かと意見を聞いてておくと良いですね。
5.妊娠してからの結婚の場合
新婦がすでに妊娠している場合、その新婦の状態により、祝辞も替えます。
初めのあいさつで、新郎が、皆さんに報告ということや、すでに目立つならば、触れても良いとは思いますがそうでない場合は、何も触れないでおくべきです。もし、触れるならば、ご両親や、新郎新婦に了解をえるようにします。
6.どちらか一方が再婚である場合
最近では、離婚は恥でもなく、再婚であっても、堂々と披露宴をするのが普通ですが、祝辞でも、こういう場合は、片方が初婚の場合「再出発」「新たな出会い」というのは失礼にあたるので、使わないようにします。
7.言葉に詰まったらどうするか
何度も練習してきた祝辞でも・・・いざ本番となると、頭が真っ白になって、詰まってしまうことは良くありがち。
そういう時は焦らず、「感激で胸がいっぱいで!」と素直に言い、時間稼ぎをしましょう。落ち着いたら祝辞を述べればいいのです。しかしもうどうしようもないときは、「とにかくおめでとうございます!」と結んでしまうのもテクニックです。
焦って、なにがなにやら分からなくなって、忌み言葉などの連発をしてしまうよりも、感動的な祝辞であると思います。
いかがでしたか?
祝辞の原稿を考える上で、これらのマナーに注意して、練習しておきましょう。
結婚式の披露宴の祝辞は、大勢の人の前でする場合が多く、慣れていない人が普通です。緊張してしまうのは当然。それに、キレイな花嫁衣装の花嫁を間近に見てしまうと、感激で普通の心理状態ではいられない場合も。いくら練習してきたといっても「詰まって当然!」なのです。
とにかくお祝いの気持ちを伝えたいという、気持ちのこもった祝辞をしましょう。
まとめ
結婚式の祝辞を贈るとき最低限押さえるべきマナー7つ
1.スピーチの長さはどのくらい?
大体2~3分を目安にしましょう。2.忌み言葉に気を付ける
破談や、別れ、不幸を連想する言葉は、タブーとされています。3.内容について
新郎新婦、親族が気分の悪くなる内容は避けましょう。4.練習をしておきましょう
自信を持って祝辞を述べることができるように、練習しましょう。5.妊娠してからの結婚の場合
妊娠について触れる場合は、了解をえましょう。6.どちらか一方が再婚である場合
初婚である方の人に、失礼にならないようにしましょう。7.言葉に詰まったらどうするか。