結婚式や披露宴に招待されたら、忘れてはならないのが結婚祝いです。通常結婚祝いは、ご祝儀として当日にお渡しするのが一般的です。結婚祝いの相場は、新郎新婦との関係はもちろん、自分の年齢や立場でも変わってきますから、よく考えて決めないと失礼になってしまいます。
残念ながら結婚式や披露宴に出られない時も、結婚祝いを贈るのが礼儀ですし、仲間同士でお金を出し合って品物を贈ることもあるでしょう。こうした結婚祝いにも、やはり相場があります。いずれにしても、新郎新婦にとっては一生に一度の大切なイベントですから、失礼のないように心のこもったお祝いをして差し上げたいものです。
ここでは、結婚祝いについて相場から包み方、品物の選び方など全般にわたり、気をつけておきたいポイントを6つに分けてお伝えします。
結婚祝いの相場はどのくらい?
気をつけたい6つのポイント
披露宴でお渡しするご祝儀の金額
結婚披露宴に出席する場合、食事代+お祝いが結婚祝いの相場となります。最低でも2万円からスタートし、友人や同僚なら3万円、上司なら5万円くらいが基本です。家族の場合は年齢により異なりますが、3万円〜10万円くらいが基本です。友人同士で、お互いに結婚式に出る間柄なら、金額を合わせると良いでしょう。
また、結婚祝いの相場に当てはまっていても、2つに割れてしまう偶数の金額を包むのは縁起が悪いので避けましょう。特に4万円と、奇数でも9万円はタブーです。ただし2万円と20万円は大丈夫です。
夫婦で一緒に出席する時には、2人で3万円というのはやめましょう。逆に、例えば1人当たり3万円を単純に2倍にすると偶数の6万円となってしまいますから、大体5万円とするのが一般的です。子供を連れて出席する場合、その子供用の席と食事があるなら大人の3分の2から半額程度をプラスしてお渡しします。
会費制の披露宴の場合
最近では、招待する側される側共に負担の少ない会費制の披露宴をするカップルも増えています。また、北海道など一部の地域でも、昔から会費制が一般的です。この場合は、別途結婚祝いを贈る必要はありません。もし新郎新婦との関係が深かったり、自分の結婚式でご祝儀をいただいているなら、日を改めて贈り物をしても良いでしょう。
ただし、お祝いをもらうとお返しをしなければならなくなり、新郎新婦に負担がかかってしまうので、贈る場合は一般的な結婚祝いの相場より低めの金額にするか、お返しはいらないと一言添えてあげるようにしましょう。
のし袋について
ご祝儀を包むのし袋は、中に入れる金額に合った装飾・紙質のものを使います。金額が少ないのに、のし袋だけ豪華というのはかえって失礼になります。水引はすべて「結びきり」が正式です。今ではコンビニや文具店で、いろいろな種類ののし袋が市販されていますから、結婚祝いの相場に合った適切な物を選びましょう。
また、中に入れるお札は新札とします。銀行で交換してもらえるので、余裕を持って用意しておきましょう。お札が二枚以上の場合には、向きを揃えて入れます。最終的に表側(人物の顔のある側)がのし袋の表側に来るように包むのが正式とされています。中包みに金額を書く時は、できるだけ漢数字で書きます。例えば金三万円、金参萬円、金参萬圓などです。金額の後に「也(なり)」は、つけてもつけなくても構いません。
ご祝儀の渡し方
披露宴当日は、受付で署名する前に「本日はおめでとうございます」などのお祝いの言葉を述べ、ご祝儀を袱紗から出して相手から見て名前が読めるように向きを変え、両手で渡します。袱紗がなければ、小風呂敷やハンカチなどで代用しても構いません。色は慶事に向く、紫や桃色、ワイン、エンジ系、男性なら水色などがふさわしいです。
披露宴に出席しない場合
この場合の結婚祝いの相場は、披露宴に出席する時の半額程度が適当です。挙式の1週間前までに、できるだけ直接お渡しするのが礼儀ですが、遠方の場合は郵送でも構いません。ご祝儀袋ごと現金書留の封筒に入れ、お祝いのメッセージを添えて送ります。
品物を贈る時は
友人同士や職場の同僚でお金を出し合って結婚祝いの品を贈るなら、相場を調べるよりも予算を伝えて欲しいものをリクエストしてもらう方がいいでしょう。特にリクエストがなかったり、サプライズで贈りたいなら、なかなか自分では買わないような高級な食器や家電、時計などの記念になる物、これからの生活で役に立ちそうな物を選ぶと良いですよ。
また、包丁やハサミなどは「縁が切れる」として結婚祝いには適さないとされています。これについては敢えて選ぶこともありませんが、貰う相手が気にしないタイプとわかっていたり、リクエストされているならOKです。
いかがでしたでしょうか。
一口に結婚祝いと言っても、相場から渡し方までいろいろなパターンがあります。ご祝儀として披露宴でお渡しするのなら、結婚祝いに相応しい相場の金額を包めば良いですが、披露宴に出られない時や品物を贈りたい時は、結構悩んでしまいますよね。また最近では、海外で挙式したり、内輪だけのパーティだったりと結婚式や披露宴のスタイルも多様化しています。そんな時の結婚祝いの相場も様々となっています。
ただ、あくまでもお祝いなのですから、新郎新婦に喜んでもらえるように心がければ、そんなに難しく考える必要はありません。招待されれば食事代や引き出物以上の金額を、そうでないなら、純粋にお祝いの金額をと考えて決めると良いでしょう。大切な身内や友人の結婚式ですから、結婚祝いも相場とマナーをしっかり押さえて、お互いに気持ちよく祝福しあえるといいですね。
まとめ
結婚祝いの相場はどのくらい?気をつけたい6つのポイント
・披露宴では食事代にお祝いをプラスした金額をご祝儀として包む 2以外の偶数は縁起が悪いので避けること
・会費制の結婚式なら別途お祝いは不要 渡す場合は相手の負担にならない程度に
・のし袋は包む金額に合ったものを選ぶこと 新札を用意し向きを揃えて入れよう
・袱紗の色は、慶事に向いた紫や渋めの赤系で
・披露宴に出ない時は、ご祝儀の半額を目安に結婚式の一週間前までに渡すか郵送する
・物を贈るなら本人に聞くのが最良。実用品や記念になる物を選んで