ビジネスをスムーズに進めるための接待では、マナーに気を遣うのが社会人の基本ですよね。接待とは、会社のお金でおいしい料理を食べたり、お酒が飲めたりするイベントとは違います。あくまで仕事の延長であり、会社を代表して相手とお会いしている、ということを忘れてはいけません。
また、接待におけるマナーとは、相手と食事をする場所においてのマナーだけとは限りません。接待にお誘いする時から、既に意識しなければならないこともあります。さらに、お店選びや会食する際の態度など、相手に失礼にならないように、いろいろなことについて気を配る必要性が出てきます。そこで今回は、失敗する前にチェックしたい、接待のマナーについてお伝えします。
接待に誘う相手にも配慮を
接待する目的は、取引先やお客様と良好な関係を作ることです。誘う相手が喜んで来てくれなければ、接待にはなりません。そして、こちらが招待するからには、相手に喜ばれる接待マナーを心がけるのは当然のことです。
また、会社によっては、従業員に接待を禁止している場合もあります。そういった会社の方も、接待に誘わないのがマナーです。
そして、誘う際の言い方にも気を配りましょう。近くで誰が聞いているかわりません。「接待します」と直接言うのではなく、「ぜひ紹介したいお店があります」など、遠回しに誘うのが良いとされています。
お店選びは重要
接待にお誘いすることが決まったら、次に検討したいのは、接待の場所となるお店選びです。せっかく来てもらったのに、相手の好みに合わなければ、相手と良好な関係は作れません。下手すると、相手に嫌われてしまうことさえあります。慎重にお店を選ぶことも、接待マナーの一つです。
加えて、相手が帰るのに便利な場所を設定する、といった配慮も必要です。さらに、お店の候補が決まったら、事前に場所や雰囲気、従業員の接客態度など、相手の目に付きそうな点をチェックしておくことも接待マナーと言えるでしょう。
当日の準備は念入りに
当日の接待のマナーで、特に気を配って欲しいのが服装です。接待は、相手に喜んでもらう特別な時間です。そのため、そのような特別な時間に配慮した服装が求められます。
そして、会話のネタを事前に準備しておくことも接待のマナーの一つです。接待では、相手に気持ちよく話をしてもらうことも目的の1つです。相手が話に詰まったら、こちらからきっかけを作るテクニックも、ぜひ、身につけてください。
また、相手の会社の状況や今の経済状況などを調べておきましょう。さらに、相手の体調や天候などもチェックしておくと、相手との会話が広がります。
接待中は気配りが肝心
接待が始まったら、相手に対する気配りを心がけてください。接待の目的の1つは、相手に良い印象を持ってもらうことです。そのためには、相手に気持ちよく楽しんでもらうことが大事です。しかし、相手が退屈してしまっては、接待が台無しです。そのため、話が続くように、聞き役に徹することも接待のマナーです。
また、お酒のある席では、相手に気持ちよく酔ってもらうことで印象が良くなります。
相手に合わせて酔わない程度にお酒を飲むのも、接待マナーの1つです。
接待はビジネスの延長
接待は、会社のお金でお客様と一緒にお酒を飲むためのイベントではありません。相手に自社の良さをアピールする特別な機会です。
また、上司から接待の担当を指名されしたら、ぜひ受けてください。接待のマナーは、ビジネスマナーに通じる点がたくさんあります。このような場でこそ、ビジネスマナーが身に付きます。
ただし、接待の場ではミスが許されません。接待に失敗したらあなたの印象が下がるだけでは済みません。大きな取引先を失うこともあります。十分に時間をかけて準備し、さらに、接待マナーについても事前に学んで臨みましょう。
以上、失敗するまえにチェックしたい、接待のマナーについてお伝えしました。
冒頭でもお伝えしたとおり、接待は会社のお金でおいしい料理やお酒が飲めるイベントではありません。むしろ最初のうちは、緊張のあまり料理の味はろくに覚えておらず、お酒もほとんど飲めないことが多いのが現実です。
また、接待のマナーで失敗した、という方はたくさんいます。そういった方の多くは、準備不足が原因の一つです。失敗しないためにも、事前に準備して臨むことが大事です。
接待相手に良い印象を持ってもらうことは、ビジネスを行う上で多くのメリットがあります。マナーで苦労した分、ビジネスでの見返りが期待できるので、機会があれば、ぜひ、挑戦するようにしましょう。
まとめ
事前にチェックしておきたい接待の基本マナーとは
・接待を行うなら、接待に誘う相手にも配慮を
・接待で使うお店は重要に選ぼう
・接待当日の準備は念入りに
・接待の最初から最後まで気配りを
・接待はビジネスマナーを身に付けるのに最適