【結婚式のご祝儀】大人の常識!ふくさの基本マナー5則

【結婚式のご祝儀】大人の常識!ふくさの基本マナー5則
結婚式にお呼ばれするとご祝儀を持参しますが、その際ふくさは絶対に必要なのかな、どんなものがよいのかな、と困るときがありますよね。色はどんな色?形がいろいろあって迷う、なんて方も多いのではないでしょうか。

結婚式のふくさは、大きな風呂敷の役割をしています。日本では、古来より「包む文化」があり、着物やお酒などの贈り物は包んで贈るのが一般的です。持運びがよいというのも利点としてありますが、贈り物を悪い気に触れさせたくない、というような意味合いも考えられます。包むということは、大事なものに邪気が入らないように大切に扱い、相手に綺麗なままで届けたいという思いやりの気持ちが現れています。

そんな結婚式のふくさにも、綺麗に包んで渡すというだけではなく、他にも基本となるマナーがあります。そこで今回は、結婚式で困らないための、ふくさの基本マナーについてお伝えします。

ふくさを利用する起源

ふくさの起源は古く、江戸時代には存在していたとのこと。結婚式のふくさの意味は、金品など納めるものを大事に扱っているという表しかたの一つです。大事なものを包む文化は、今も継承されています。

元々のふくさとは、広蓋とよばれる黒い盆に金品をのせて、その上に塵や埃がかぶらないように被せた掛けふくさと呼ばれるものでした。礼儀として納めるものを汚さないようにする、心使いがつくりあげたと言ってもよいでしょう。のし袋が押しつぶされたり、水引が崩れたりしないようにする意味もあります。

昔は被せるものでしたが、時が流れて持ち運びしやすいように、風呂敷などの薄い布になりました。裁縫の技術や使うニーズにより、結婚式のふくさには種類があります。

 

ふくさの種類

冠婚葬祭に使われるふくさには、台付きふくさ、金封ふくさ、袷ふくさと種類がいくつかあります。

台つきふくさは布の内側に台がついています結婚式のふくさではこの台つきふくさが一般的です。昔は盆に置いて渡していたものが薄い板に変化し、その台の上に祝儀をのせて渡します。

金封ふくさは柔らかい布で、台が付いていないふくさです。長財布のような形で、御祝儀を上にのせて渡します。結婚式で金封ふくさを使うと、小さいバッグに折りたためてしまえるのでおすすめです。

袷ふくさの「袷」は、裏地を付けて仕立てた着物を「袷」とよぶ事からきています。袷ふくさも同じ製法で作られています。包まれているものを際たたせるために、白の生地を使うことが多いでしょう。

結婚式に相応しいふくさの選び方

結婚式のふくさの選び方のポイントは色にあります。結婚式はおめでたいことですから、暗い色は避けましょう。お祝いのふくさに使う色は、赤、オレンジ、フジ、桃色、えんじ色などがあります。結婚式のふくさではピンクを使うのもおすすめです。結婚式のふくさの色の人気は、女性はピンクや桃色の華やかな色です。男性では、紫を使う方が多いです。紫はお悔やみやお祝いの時どちらでも使うことが出来ます

結婚式のふくさは右開きのものを選びましょうお悔やみの場合は左開きになりますので注意しましょう。

 

ふくさを使った渡しかた

結婚式のふくさには祝儀袋を入れ持っていきます。そのときもマナーをわきまえて渡しましょう。結婚式の受付でふくさから祝儀袋を出す時は、左手にふくさを持ち、右手で開きます。そのときの祝儀袋は、渡す相手にとって逆さまになっています。そのまま渡すとマナー違反です。右回しにまわして、渡す相手に正面を向けて渡します。台が付いているふくさを下に敷いて渡してもよいでしょう。片手で渡すのはタブーなので、必ず両手を添えて渡しましょう

 

ふくさがない時の応用法

結婚式にふくさを持っていくのを忘れて困ったことがあるかたも多いのでは。結婚式にあまり出席しないから購入するのは…と言う方は、白やピンクのハンカチや薄手の布でも代用可能です。祝儀袋より大きめのハンカチがよいでしょう。ハンカチをひし形に開きます祝儀袋を中心からやや左におきます。左からたたんでいき、上、下とたたんでいきます。最後に重なった中心を隠すように右をたたみます余ったところは後ろに折りたたんで、できあがりです。

 

さて、結婚式のふくさには明るい色で、かさ張らないソフトタイプを使いましょう。お祝いお悔やみどちらでも使えるように、リバーシブルになっているのもおすすめです。好みの色がない時は、表地と裏地をあわせて縫えば簡単に自分好みのふくさができます

結婚式のふくさには、花の刺繍や少しキラキラしたものが付いていてもよいでしょう。手作りするなら、春夏秋冬で作っても良いですね。祝儀や不祝儀を包むだけでなく、小さいアクセサリーや小物いれにも重宝します。柔らかい布が衝撃から守ってくれるでしょう。

また、結婚式の受付でふくさを渡すときは、お祝いの言葉を添えましょう結婚式の最初のマナーがふくさです。素敵な結婚式で恥じないように、ふくさのマナーに役立ててください。

まとめ

結婚式で恥ずかしくないふくさの基本マナーとは

・ふくさの起源は日本人の相手を思う思いやりからきている
・ふくさの種類は、金封ふくさ、台つきふくさ、袷ふくさがある
・結婚式に相応しいふくさの選び方は、お祝いムードが華やぐものを選ぶ
・ふくさの渡しかたのマナーを守ると、スマートに渡せる
・ふくさがない時の応用法は、ハンカチや大きめの綺麗な布を使う


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