就職活動につきものの面接でどんな質問をされるかは、ドキドキものですよね。一生懸命予測を立てるのですが、実際、その場にならないとどんな質問をされるのかなんてまるで分かりません。しかも、どう答えれば好印象を残すことができるのかなんて、さらにレベルの高い問題です。その場でそんなことを考える余裕なんてまずありません。
しかし、就職のための面接での質問にどう答えるかは、試験の合否はもちろん、その後の人生に大きな影響を及ぼすことです。答える際のコツは押さえておきたいところ。ぜひ就職面接で出る質問に答える際に好印象を残すことを意識して、準備するようにしましょう。
そこで今回は、よく聞かれる質問の5つを例に挙げて、就職面接の質問に対して好印象を残す受け答えについてお伝えします。
自己紹介をしてください
大抵の面接で最初に求められるのが、自己紹介です。質問形になってはいませんが、これも答えなければならない重要な質問と言えます。
しかも、企業が就職面接の質問で知りたいことの重要度の一番は「人柄」ですので、この質問への答えはかなり重要です。
人間関係において、第一印象というのは大切で、なかなか拭い去れないものです。ですから、この自己紹介で好印象を残せるかどうかは、合否に直結します。
大抵の場合、まずここで面接官が知りたいのは、経歴ではありません。もちろん、経歴は伝える必要があるのですが、むしろ自己アピールの場が与えられているのだと理解しましょう。
今までどんなことに力を入れて活動し、どんな成果を得たかをまとめて話してください。また、自分の長所を一言で言い表すキャッチコピーのようなものがあると好印象になります。
志望動機を教えてください
この質問は、就職面接における肝の質問と言えます。志望動機を聞かない面接など考えられません。企業は仕事への熱意のある人を求めているからです。
就職面接でのこの質問に答える際に基本として考えるべきなのは、本人のやりたいことと会社の方針がマッチしていなければならない、ということです。
まずは、準備段階で企業の業界の中での長所や特徴を調べて、自分にマッチしていることを確認しましょう。ありきたりの答えにならないようによく考えてください。
さらに、その志望動機を持った理由を付け加えます。さらに、会社に入ったらどのように活躍したいのかも話します。そうすれば、他の人と被ることはなく、オリジナリティがあって好印象を与える答えになります。
第一志望ですか
これは、トラップではないかと思ってしまう質問です。そこが第一志望であれば自信を持って答えられますが、そうでない場合は正直に答えるかどうか悩みますよね。
この場合、企業側の意図は、内定を出したのに蹴られる、ということは避けたいという思いです。つまり、内定を出しても良いかどうかを探られていることになりますので、かなり重要な質問です。
ですので、この質問には、「第一志望です」とハッキリ答えることが必要です。「ええと…」と躊躇した段階でアウトです。「第一志望群」などというあいまいな答えもアウトです。
内定をもらうためにはハッキリ答えるしかありません。さらに、第一志望であることを納得させる熱意ある理由を付け加えるなら、さらに好印象を残せます。
嘘をついているように感じるなら、内定はあきらめて正直に答えてください。でも、就職の面接を受ける際には、受けるすべての会社が第一志望だと考えても良いはずです。
もちろん、内定をもらった後に断っても問題ありません。
他社の選考状況を教えてください
就職の面接での質問に意外に登場するのが、「他社の選考状況について教えてください」とか、「他にどんな会社を受けていますか」という質問です。
この質問の意図は、本人の企業選びの軸を知ることや内定を出すかどうかの参考にすることです。つまり、他社に取られないように早く内定を出すべきかどうかを知りたいのです。
ですから、この質問の意図に沿った答えをするように準備しておいてください。すべてをバカ正直に答える必要はありません。
例えば、同じ業種の会社に絞って伝えたり、自分のやりたいことにマッチしている会社に絞って伝えたりすることができます。この場合、既に結果が出て落ちてしまった会社のことは伝えない方が賢明です。
そして、他社での選考がどこまで進んでいるのか具体的に伝えるなら、面接官の意図と合致して好印象になります。
入社後にやりたい仕事は何ですか
この質問により、会社側はどのくらい仕事内容を把握しているかを確認します。どれだけ会社のことをリサーチしているかが勝負です。
この質問には、まず何をしたいかという結論を最初に答えます。この段階で、職種や部署、具体的にやりたい仕事まで答えられるように準備してください。
そして、なぜその仕事をしたいのか理由を付け加えます。過去のエピソードからその理由が導き出されたりすると、好感度はグッと上がります。
さて、就職面接で出される質問にはそれぞれ会社側の意図がありますので、それを読み取るようにしてください。
その意図に合った答えを熱意をこめて話せば、おのずと好印象を残せるものです。就職面接での質問の幾つかは予想がつきますので、事前に準備しておくと安心です。
そして、会社について事前にリサーチすることは欠かせません。会社の情報を頭に叩き込んで面接に臨むようにしてください。他の会社とごちゃ混ぜにならないように注意が必要です。
さらに、基本的なことですが、好印象を残すために欠かせないのは、ハキハキ答えることです。「え～、」とか「あの～、」を挟むことなく、まずは「はい！」と受けごたえしてハキハキ答えてください。
就職面接での質問にハキハキ答えて好印象を残せるよう、しっかり事前の準備をして臨みましょう。
まとめ
就職面接での質問に好印象を残す受け答えとは
・ 自分の長所を一言でアピールできるキャッチフレーズを伝える
・ 会社の方針にマッチした志望動機を伝える
・ 第一志望であることをその理由と共に伝える
・ 同じ業種の企業に絞って他社での選考状況を具体的に伝える
・ 入社したらどの職種や部署でどんな仕事をやりたいかを具体的に伝える