お招きを受けたらなるべく出席することが一般的となっている結婚式ですが、時に欠席する理由ができることもありますよね。仕事の都合や体調不良、家庭や個人の事情など様々なことがありますが、「お断り」はなかなかしづらいものです。
しかし、相手の気持ちを害することなく、結婚式への出席を上手に断る欠席理由の書き方があると聞いたら、少し安心していただけるでしょうか。実際には、結婚式への出欠ハガキに欠席理由を書くだけではなく様々な気遣いも必要ですが、これからお伝えすることを守っていただければきっと大丈夫です。
そこで今回は、結婚式の欠席理由を相手方にいかに上手に伝えればよいかについて書き方を交えつつお伝えして参ります。ポイントは「書いてよい理由と悪い理由がある」ということ。これらを覚えておくことは大切なことです。
他の結婚式と重なって欠席する場合
結婚式シーズンと呼ばれる時期には当然、挙式するカップルが多くなります。したがって友人・知人の結婚式がちょうど重なってしまうのはよくあることです。お断りをする方の方には以下のように伝えます。
まず、既に他の方の結婚式に出席の返事をしている場合は、すぐに欠席の旨をハガキで返送するのではなく、1週間ほど時間を置いてから返送するようにします。このことはその他の理由でも原則的に同様となりますので、覚えておきましょう。またハガキの返送の少し前に、欠席の旨をメールや電話で伝えておくのが一般的です。
この時の結婚式の欠席理由の書き方は、
「この度はおめでとうございます。大変残念ですが当日はあいにく先約が有り、出席することが叶いません。おふたりの末永い幸せをお祈りしています」
など、理由をぼかして伝えます。
電話やメールでも「先着があります」「どうしても都合がつきません」といった形にしておきます。
仕事の都合で欠席する場合
どうしても休めない大切な仕事の日、また出張など「仕事の都合」が結婚式の欠席理由になることもあるでしょう。このような場合の時は、正直に理由を伝えても構いません。電話やメールで伝える際にもきちんと話せばOKです。
この時の結婚式の欠席理由の書き方は、
「お招きありがとうございます。お祝いに駆けつけたかったのですがその日は出張と重なっており、残念ですが欠席いたします。お二人のお幸せをお祈りしております」
などと伝えるようにします。なお「多忙につき」「忙しく」と言った表現は大変失礼にあたりますので、十分注意しましょう。
体調不良・病気で欠席する場合
入院中や療養中のため、結婚式を欠席しなければならないケースもあります。ただし、このような慶事では縁起を重視するため「入院中につき」「病気療養中につき」と、ハッキリ欠席理由を明記することは避けます。事前のメールや電話でも明言は避けて、結婚式後本人と顔を合わせた時に、本当の理由を伝えるようにしましょう。
この時の結婚式の欠席理由の書き方は、
「ご結婚おめでとうございます。やむを得ない事情により伺うことができず、申し訳ありません。お二人がいつまでも幸せでありますように」
といった、ぼかした表現にとどめます。
弔事と重なって欠席する場合
弔事と結婚式が重なった時は、弔事を優先させるのが一般的です。また、身内が亡くなってから仏式の四十九日(神式では五十日)までは「忌中」となり、その間は原則的にお祝いの席には出席しないのが礼儀です。
この時結婚式の欠席理由の書き方も、前の項と同様に縁起を重視して「身内が亡くなったため」などの明言は避けます。
「この度はおめでとうございます。残念ですがやむを得ない事情により出席がかないません。お二人の幸せを心よりお祈りいたします」
などの書き方とし、本当の理由は後日改めて伝えます。
その他の欠席理由の場合
他にも様々な「結婚式の欠席理由」が考えられますので、書き方をまとめてお伝えいたします。書き出しの祝福の言葉と、締めの幸せを祈る言葉は省略します。
《出産を控えている時》
・残念ですが出産を控えているため、欠席いたします。
《家族の行事と重なっている時(例:入学式)》
・あいにく子どもの入学式と重なりますため、欠席いたします。
《結婚式に出席したくない、金銭的に出席が苦しいなどの理由》※もちろん明言は避けます。
・どうしても都合がつかず、出席が叶いません。
・先約があるため、大変残念ですが欠席いたします。
ポイントとしては、一般的には理由はきちんと明記しますが「弔事」や「病気」で欠席しなければならない時には縁起を重視して「理由の明言を避ける」ということになります。また「多忙につき欠席します」や「金銭的に苦しいため欠席します」など、例え現実がそうであっても明記しては大変失礼にあたることもありますので、言葉を選んで結婚式への欠席理由を書くことが大切です。
このような短文でも「その人の性格」が確実ににじみ出るものです。今後も新郎新婦と仲良くしたい、円滑につきあっていきたい、と思うならやはりよく文章を考えて、出席できないことに対しての残念な思いと、祝福の言葉を伝えることが大切と言えるでしょう。
まとめ
結婚式の欠席理由は
・他の結婚式と重なって欠席する場合は「先約があります」
・仕事と重なって欠席する場合は明記OK、「忙しい」「多忙」はNG
・病気で欠席する場合は「やむを得ない事情で」など明言を避ける
・弔事で欠席する場合も明言を避ける
・出産や家族の行事は明言OK、「行きたくない」時には「都合がつかず」などとする