就職活動において多い「集団面接」のマナーって、どんなものがあるか気になりますよね。一人でおこなわれる面接であれば、ある程度イメージが湧いたり、「ここに気を付けよう」などと考えやすいでしょう。
通常の面接と集団面接の大きな違いは、他の受験者がいることですよね。そこで、いかに自分をアピールして差をつけるかを考えたいところですが、その前にしっかりとマナーが身に付いているかを確認しましょう。
集団面接だからこそ難しいと感じる部分もありますが、そう思うならマナーを徹底して面接官に好印象を与えたいものです。そんな集団面接のマナーは、出来ているようで意外と知らずに間違っている人もいるのです。
そこで今回は、集団面接を乗り切るための基本マナーをお伝えします。
いざ就活!集団面接を切り抜けるための
5つの基本マナー
入室で良い第一印象を!
集団面接のマナーの中でも、入室についてはしっかりと基本を押さえておく必要があります。入室で第一印象が決まるので、難なくこなさなければいけません。
集団面接で先頭になったときには、注意すべきポイントや守るべき集団面接のマナーが多数あります。
入室前はドアを3回ノックして開け、入室前に「失礼致します」と挨拶をしましょう。ドアは、少し大きめに開いておきます。
入室するときは、ドアノブを次に入室する人へ渡します。ただし、このときに面接官へ背を向けないように気を付けましょう。
また、入室の最後尾になったときは、ドアを閉めるところも重要ですよね。入室したら静かにドアを閉めて、「失礼致します」と挨拶をしてから、自分の席に向かいましょう。
基本的な着席マナーも押さえよう!
入室したら、用意されている席に速やかに向かいます。ここでも、集団面接のマナーが問われます。
先頭の人は一番奥の席へ進み、最後尾の人がドアに近い席になるようにします。また、席の前に進んでもすぐには座らずに、席の左側に立って待ちます。
面接官から「お掛け下さい」のような指示があるので、その言葉を聞いてから着席することが、集団面接の基本マナーです。
着席したら、深く腰掛けないようにします。背筋をピンと伸ばし、男性は手を軽く握るようにして太ももの上に置き、女性はきちんと足を閉じて太ももの上に両手を重ねて置きます。
着席時も細かく集団面接のマナーが試される場面ですので、しっかりと抑えておきましょう。
自己紹介は簡潔かつ満足感を与えよう!
自己紹介では、集団面接でのマナーが出来ていない人が意外といるのです。「自己紹介」と「自己PR」を混同させてしまって、結果的に的外れな受け答えになってしまっていることがあります。
自己紹介の場合には、自分の経歴などを簡潔に述べることがポイントです。「○○が得意で…」といった強みのアピールは、自己紹介にはふさわしくありませんので要注意です。
また、自己紹介は簡潔かつ物足りなさを感じないことが重要になります。基本的に集団面接のマナーとしては、1分程度がベストだとされています。面接の際に、面接官から「30秒程で」などの指示がある場合も想定して、短めのバージョンや少し長めのバージョンなど、あらかじめ用意しておくと良いですね。
受け答えや聞く姿勢も重要!
面接官とのやり取りや受け答えでも、集団面接のマナーが問われるでしょう。
まず、一つの質問に対しては、60秒前後で長くても90秒以内にはまとめましょう。集団面接では他にも受験者がいるため一人で長々と話すことはできませんし、適切な時間内に面接官に刺さるような回答ができた方が印象も良くなりますよね。
自分以外の受験者が話をしているときも、気を抜くことなくしっかりと耳を傾けておきましょう。その話に対して「あなたはどう思いますか?」という質問を投げかけられることもあるので、聴き洩らすことのないように集中しましょう。
また、受け答えではハキハキと程よく大きな声で話すことも、集団面接などのマナーとして基本的なことですね。
退室も面接のうち!
面接官の「以上です」のような言葉で、面接は終了です。そこから退室に至るまでもしっかりと見られているので、集団面接のマナーを身に付けておきましょう。
面接が終了したら、起立して「ありがとうございました」と挨拶をしましょう。退室の際は、ドアに一番近い席の人から出ていきます。最初に退室する人は、ドアを開ける前に「失礼致します」と言い、退室する際にももう一度挨拶をします。
2番目以降に退室する人も、「失礼致します」の挨拶とお辞儀をきちんとして、次に退室する人のことも考えてドアを開けるなどの配慮をしましょう。
一番最後に退室した人は、退室したら静かにドアを閉めます。退室したあとに一気に気が抜けてだらしなくならないよう、緊張感を持っておくことも大切ですね。
いかがでしたか。集団面接の基本マナーについて、「ちゃんと出来ていなかったなぁ」と思う人も、意外と多かったのではないでしょうか。
集団面接では、一人でおこなう面接とは違って受験者が複数いるため、その中で印象付けて面接官の気を引きたいと思いますよね。もちろん、しっかりとした受け答えを心掛けることも大切ですが、まずは基本的な集団面接のマナーを身に付けて実践することが第一歩です。
また、集団面接のための事前準備などもとても重要になってくるので、練習や自己紹介を考えておくなど、しっかりと対策を練っておきましょう。
「周りにも受験者がいるから…」と安心したり、気を抜いたりすることがないよう、万全な体制で集団面接に臨みましょう。そして、ぜひ就活を成功させて下さいね。
まとめ
集団面接を乗り切る基本マナーは
・入室マナーで好スタートを切ろう
・正しい着席マナーで恥をかかないようにしよう
・自己紹介は簡潔かつ満足感のあるものにしよう
・自分以外の受験者の受け答えもしっかりと聞いておくようにしよう
・退室し終えるまで面接マナーを大切にしよう