お車代の相場☆結婚式や葬儀、シーン別に見る7つの目安

お車代の相場☆結婚式や葬儀、シーン別に見る7つの目安
お車代の相場は、普段あまりお渡ししないだけに、「どの位お渡しすれば、失礼にならないのか…。」迷いがちですよね。ちなみにお車代とは、簡単に言えば交通費の名目で払う謝礼金のこと。

普段はあまり縁のないものではありますが、結婚式では特にお世話になった方や、遠方から来てくれた方、また葬儀や法要などの弔事においては、主に会場に出向いてお経をあげてくれた、僧侶に対してお渡しするものです。

しかし、それぞれのお車代の相場となると、なかなかわかりづらいものですよね。そこで今回は、いざという時のお車代の相場の目安を、慶事でのお車代、弔事でのお車代、それぞれ7つのシーンに分けて、お伝えします。

お車代の相場以外に、一般的な包み方もお伝えしますので、是非参考にしてください。

 

お車代の相場☆
結婚式や葬儀、シーン別に見る7つの目安

 

慶事でのお車代の相場、仲人・媒酌人

婚約から結婚式までを取り仕切り、両家の間を取り持つ役目を果たす「仲人」と、結婚式の立会人として新郎新婦の紹介や、乾杯の発声などの役目を果たす「媒酌人」は、現在ではほとんど立てられなくなりました。

しかし、もしも仲人や媒酌人を立てる場合は、新郎新婦や両家との縁が深かったり、信頼を寄せることのできる方が、その役目をされますので、謝礼金とは別に結婚式の会場に足を運んでくれたことに対しての、お車代をお渡しするのがマナー。

【 お車代の相場☆仲人や媒酌人 】

★ お車代の相場の目安 …

・ 仲人・媒酌人の自宅から会場までの、往復ハイヤー代をお車代の相場に設定。キリの良い額で決め手ください。

・ 遠方の場合は、新幹線代に相当する額をお渡しすると安心。

包み方は、紅白あるいは金銀の結び切り(あるいはあわび結び)の祝儀袋に包めばOK。表書きは、「御車代」「御車料」とし、水引より下に両家の名前を書き入れてください。

 

慶事でのお車代の相場、主賓

主賓や乾杯の発声をお願いしたゲストに対しては、引出物を差し上げるため、あえてお車代を渡さなくても良い、という考え方もありますが、忙しい中駆けつけてくれたことに対しての、感謝の気持ちを表したいのなら、用意するのがベター

ただし、会場までの往復のハイヤーを手配したり、タクシーチケットを渡している時にはお車代は不要です。

【 お車代の相場☆主賓 】

★ お車代の相場の目安は、1万~2万円

・ 包み方は、祝儀袋と「御車代」「御車料」の表書きは前の項目に準じますが、両家の名前ではなく、招待した家の名前を書き入れる点だけ注意してください。

 

慶事でのお車代の相場、遠方のゲスト

ここで言う遠方の目安は、ゲストの自宅から会場までの往復に、飛行機や新幹線、特急列車などを使うこと。交通機関を基準に考えるのが一般的です。

【 お車代の相場☆遠方のゲスト 】

★ お車代の相場の目安は、往復の交通費の全額がベスト!ただ、無理ならば半額~全額の間で用意すれば大丈夫です。

・ 包み方は金額が1万円以上なら祝儀袋、1万円以下ならポチ袋でOK。表書きは「御車代」「御車料」で、この時も名前は招待した家を記してください。

なお、遠方の親族がゲストとして出席する場合、通常はお車代は不要とされますが、各家の考え方や習慣などもあるので、親と相談して決めると良いかもしれません。

 

お車代の相場、海外挙式のお車代

もしも海外挙式にゲストを招く場合は「お車代をどれほど出せるか」をよく考える必要が…。そのお車代により、ご祝儀をいただくか、いただかないかも変わってくるのです。

【 お車代の相場☆海外挙式 】

★ 交通費と宿泊費を全額お車代として出すなら、ご祝儀をいただくのが前提。一方、交通費と宿泊費の一部を出すなら対応はさまざま…。

・ 飛行機代は負担して貰い、現地での宿泊費・食費は新郎新婦側で持つ。
・ ひとりあたり5万円までお車代を出す

…などなど、バランスを考えてお車代の相場と比較するのがポイント。

ご祝儀を出す側は、お車代をどれほど出すかによりいただくか、いただかないかを決めればOK。交通費と宿泊費を全額ゲストに負担して貰う場合、ご祝儀は辞退するのが一般的なマナーです。

 

お車代の相場 通夜・葬儀で

ここからは結婚式ではなく、弔事のお車代の相場。通夜や葬儀を執り行うことになり、僧侶を呼んでお経をあげて貰うときには、その都度お車代をお渡しするのです。

【 お車代の相場☆通夜、葬儀 】

★ お車代の相場の目安は、5千~1万円

・ 包み方は、白い封筒(水引は不要)の表に、「御車代」と書き入れ、お金を包めば失礼に当たりません。

なお、僧侶のために喪家が送迎用の車を用意した場合は、お車代は不要です。

 

お車代の相場 法要で

葬儀後も納骨法要、四十九日法要、一周忌法要など、故人のための法要があります。法要を寺院で執り行う場合にも、お車代は必要。自宅法要など、僧侶に出向いていただいた際に、お渡ししてください。

【 お車代の相場☆法要 】

★ こちらのお車代の相場も5千~1万円。包み方も通夜や葬儀と同じく、白い封筒に「御車代」の表書きでOK。

・ なお、これらをお渡しする際には、法要に対する「お布施」も一緒にお渡ししてください。

 

お車代の相場、神式・キリスト教式

ちなみに、神道では通夜(通夜祭)や葬儀(葬場祭)は神社では執り行わないため、自宅や斎場に神職に来て貰うことが必須。したがって仏式同様に「お車代」を用意し、お車代の相場も5千~1万円です。

ただ、キリスト教式では教会が多いので悩む方もいるのではないでしょうか。

【 お車代の相場☆キリスト教式 】

★ カトリック・プロテスタントとも葬儀は、故人が所属していた教会で執り行われるのが一般的。

・ もともとキリスト教には通夜の習慣がありませんが、日本では仏式の通夜に従い、通夜の集い(カトリック)や、前夜式(プロテスタント)が執り行われるようになりました。

これらを教会で執り行うのあれば、もちろんお車代は不要ですが、自宅で執り行った時は用意をする必要が出てきます。その場合のお車代の相場は仏式に準じて問題ありません。

 

いかがでしたでしょうか、弔事においては、お渡しする方が決まっているので、準備はしやすいのですが、結婚式では当日になって、「あの方にもお車代をお渡ししなければ!」という事態が起こることが…。

さらに、お車代ではなくても、結婚式場のスタッフやお手伝いの方への「御礼」のお金の包みが足りなくなることもあり得ます。そんな時のためにある程度のお金と、祝儀袋とポチ袋、筆ペンを用意しておくと安心!

結婚式においても弔事においても、お車代とは「忙しい中、あるいは遠路はるばるいらしてくださった」ことに対してのお礼。お車代の相場の目安は、失礼のない目安でもあるのです。

まとまったお金が動くのは大変ですが、ぜひ今後のおつきあいも考えて、気持ちよくお渡しできるように準備をしてください。

まとめ

場面に応じた、お車代の相場の目安

・仲人・媒酌人には、往復のハイヤー代
・主賓には1万~2万円が相場
・遠方ゲストには交通費の全額~半額
・海外挙式なら、お車代は予算に応じて決める
・通夜や葬儀で渡すなら、五千~1万円が目安
・法要も通夜や葬儀の際のお車代に準じる
・神式もキリスト教式も、相場は仏式と同じ


連記事
タイトルとURLをコピーしました