結婚式の新郎の挨拶は、披露宴の最初のウェルカムスピーチでは欠かせないものです。ウェルカムスピーチがない披露宴などありませんから、どんなにスピーチが苦手な新郎でも逃れられません。
また、結婚式の新郎の挨拶は、通常カンペを使わずにするのが一般的ですから、覚えられる程度の適度な量でまとめる必要があります。
覚えられる適度な量のスピーチというのは、作るのが簡単そうに感じるかもしれません。けれども、押えるべきポイントは抑えつつ、自分らしさも織り交ぜるとなると、構成や言葉のチョイスを十分に考慮する必要があります。
しかし、普段スピーチし慣れない人にとっては難易度が高いですよね。そこで今回は、結婚式の新郎の挨拶で抑えるべきポイントと基本構成について、例文を交えながら5つのスタイル別に解説します。
結婚式の新郎挨拶☆
スタイル別、押さえたい基本構成と例文
定番の結婚式の新郎挨拶
結婚式の新郎挨拶では、あまり冒険せずに定番の内容にしたいと考えている人は、基本構成に忠実に沿ってスピーチ内容を作成すればOKです。抑えなければいけない要素は、披露宴に出席してくれているゲストへのお礼と披露宴を楽しんでください、という言葉です。
【 お礼の文例 】
★ 本日は、私たちの披露宴にお越し頂きまして、誠にありがとうございます。先ほどチャペルにて、挙式を無事に終えることができました。
【 披露宴を楽しんでくださいの文例 】
★ 本日は日頃よりお世話になっている皆さまに、ささやかではございますが披露宴の席をもうけさせていただきました。
短い時間ではございますが、お楽しみ頂けましたら幸いです。
非常にシンプルで短い結婚式の新郎挨拶ですが、この要素を入れておけば、ゲストに対して失礼になりませんし、十分です。
会社関係に向けた、結婚式の新郎挨拶
会社の上司や役員の人などが出席している結婚式の新郎挨拶では、堅めの挨拶にしたいですよね。
友人に対してのカジュアルな挨拶は2次会パーティーなどでもできますから、会社の人が多くいる披露宴では、堅めの挨拶にするのが無難です。冒頭でゲストへのお礼を述べ、その次に夫婦の抱負を述べるのがおすすめです。
【 夫婦の抱負文例 】
★ 先ほど、挙式にて夫婦になる誓いをし、より一層気が引き締まる気持ちになりました。
このように私たちが夫婦となり、今日という日が迎えられたのも、日頃よりお世話になっている皆さまのおかげでございます。
このように夫婦として気を引き締めたということと、ゲストへの感謝の気持ちを述べることで、披露宴を楽しんでくださいという言葉に自然につなげることができます。
披露宴へのこだわりを紹介する、結婚式の新郎挨拶
結婚式の準備を積極的にしてきた新郎の場合、結婚式の新郎挨拶でも披露宴に対するこだわりを伝えるのもアリです。
ゲストは結婚式を楽しみにして出席してくれている人がほとんどなのですが、例えば料理にこだわったとかBGMにこだわったなどの話を、冒頭のお礼の後に話せば、より一層披露宴を楽しむことができます。
【 結婚式へのこだわり文例 】
★ 本日の披露宴のお料理は、夫婦でこだわりを持って選んだメニューにしていただきました。
シェフの○○さんが作られるお料理はどれもおいしいものばかりですので、ぜひご堪能頂ければと思います。
天候が悪い日の、結婚式の新郎挨拶
結婚式はおめでたいものですから、縁起が悪い言葉やふるまいは避けなければいけません。しかし、天候は自分たちの力でコントロールできるものではありませんから、結婚式当日が悪天候になるということもあり得ます。
そんな時は、結婚式の新郎挨拶で悪天候という、縁起が悪い状況を逆手にとることもできます。
【 天候が悪いことをネタにする文例 】
★ 本日はあいにくの雨でござますが、雨は恵みの雨とも言われております。
また、雨降って地固まるという言葉もある通り、どんな困難なことが訪れても家庭円満でいられるということだと思っております。
なお、悪天候の日の結婚式の新郎挨拶では、冒頭にゲストへのお礼も付け加えたいところ。
「本日はお足元が悪い中、私たちの結婚式にお越し頂きましてありがとうございます」と言う風に、悪天候にも関わらず来てくれたゲストに感謝の気持ちを伝えるとベターです。
笑いをとるカジュアルな、結婚式の新郎挨拶
堅苦しい披露宴ではなく、友人ばかりが出席する結婚式では新郎挨拶もカジュアルなものにした方がゲストの心に響きますし、楽しんでもらえます。
しかし、ここで気を付けなくてはいけないのが、下品なことや人が気分を害するような話をしてはいけないということです。
【 カジュアルな挨拶文の文例 】
★ 本日は私が学生時代に部活で一緒に汗を流した仲間たちに余興を頼ませていただきました。
みんな仕事で忙しい中、時間を割いて一生懸命練習をしてくれたと聞いています。
どんな余興なのかまだわかりませんが、かなり期待しています。
このように余興をお願いしている友人たちにプレッシャーをかけて笑いをとるというのは、結婚式ならではですし、パーティー全体が盛り上がります。
いかがでしたでしょうか。結婚式の新郎挨拶には、堅い内容のものから、定番のもの、ユーモラスなカジュアルなものまで様々なスタイルがあります。
このような様々な挨拶スタイルの中からどのような内容にするかを決めるポイントは、結婚式に出席しているゲストの面々が自分たちとどのような関係かによります。
近しい会社の上司や同僚、友人、親族が出席する一般的な結婚式では、定番の挨拶文にすれば問題ありませんが、結婚式のゲストに会社や取引先の人が多い場合には結婚式の新郎挨拶は、堅い内容の挨拶文にすべきです。
しかし、友人ばかりが出席するカジュアルな結婚パーティーでは、堅すぎる挨拶よりカジュアルなものにすべきです。今回お伝えした結婚式の新郎挨拶の文例や構成を活用して、自分の結婚式にピッタリのスピーチを作りましょう!
まとめ
スタイル別に解説する結婚式の新郎挨拶例文とは
・お礼と披露宴を楽しんで下さいと伝えるのが定番
・堅めの挨拶では夫婦の抱負と感謝の気持ちを述べる
・披露宴の料理にこだわった場合は料理の紹介をする
・天候の悪い日の挨拶は雨降って地固まるとユーモラスに
・友人中心の披露宴では余興に期待と笑いをとる