結婚式で新郎が挨拶をするシーンは数多くあります。結婚式は新たな人生のスタートをお祝いする大きな節目の行事。結婚式というと、どうしても新婦にスポットライトが当たりますが、結婚式で新郎が挨拶をすることは、これから家族を持つことへの社会への挨拶にもなり、おススメです。
最近の結婚式の新郎挨拶と言えば、ウエルカムスピーチ。忙しいなか参加して下さったゲストへ感謝を述べます。もちろんこのウエルカムスピーチは司会者の場合もありますが、新郎新婦のいずれかが行うと、披露宴が良き雰囲気で進みます。
一方で取り入れたいスピーチが、結婚式を新郎挨拶で締めくくる挨拶「謝辞」です。結婚式当日に新郎新婦と会うゲストも多いので、結婚式の新郎挨拶によって初めて人柄が知れ渡る、といっても過言ではありません。
ビシっと結婚式の新郎挨拶で締めくくり、ゲストやご両親に喜んでもらえると嬉しいものです。そこで今回は結婚式の新郎挨拶で、上手に感謝と決意を表現する7つのポイントをお伝えします。
結婚式の新郎挨拶☆
感謝を伝える7つのポイント
結婚式の新郎挨拶の基本ポイント
結婚式で新郎挨拶は、ゲストが集まった披露宴の始まりのウエルカムスピーチと、もうひとつ、最後のゲストが退場する前に行う最後の「謝辞」が一般的です。その双方とも本来は新郎新婦のどちらがスピーチを行っても問題はないもの。
けれども、新婦はお色直しや両親への手紙などのメインプログラムがあるので、結婚式で新郎が挨拶するとゲストにも自然でスムーズでしょう。また家族を持つと言う責任、決意と今後も宜しくお願いします、と言う挨拶としても、結婚式は新郎の挨拶が適切です。
ウエルカムスピーチと締めくくりの謝辞を、両方取り入れ、ウエルカムスピーチを新婦が、謝辞を結婚式の新郎挨拶としても良いでしょう。
【結婚式で新郎挨拶を行う場所】
・ 締めの挨拶の場合、結婚式の新郎挨拶は下座で行います。
・ 「下座」とは、披露宴会場の入り口付近などを指しています。
新郎の挨拶は何のため?
従来の結婚式の新郎挨拶は、披露宴の締めくくりに行う、謝辞をメインにする傾向があります。けれども最近ではウエルカムスピーチを二人で行う新郎新婦が多いです。
【ウエルカムスピーチの挨拶の意味】
・ まずは披露宴と言う宴の始まりとして、乾杯の音頭の意味合いがあります。
・ 遠方からも来て下さった方々へ、感謝の挨拶でもあります。
このウエルカムスピーチは、本来なら「媒酌人」を立てて、乾杯の挨拶を行うのが、披露宴の通例でした。けれども最近では媒酌人を立てない披露宴が増えているため、それに代わり「ウエルカムスピーチ」があるのです。
そのためウエルカムスピーチは、結婚式で新郎が挨拶しなければならない、と言うものではありません。通例のように媒酌人による乾杯の音頭でも良いですし、新郎に代わって司会者が行うパターンも多いです。
【披露宴の最後に行う謝辞の意味】
・ 披露宴で参加頂いたゲストへのお礼を込めます。
・ 新郎新婦が支えられて結婚式を迎えられたことへのお礼。
・ 今後ともよろしくお願いします。と見守って頂けるようお願いをする。
結婚式は新郎新婦二人だけでは行うことは出来ません。結婚式で新郎の挨拶は、ゲストの方々に対して感謝の気持ちを伝えるために行います。
わざわざ時間をさいて駆けつけてくれたゲストの方や、結婚式の進行をサポートしてくれたスタッフの方に感謝の気持ちを伝えましょう。
新郎の挨拶の基本の構成
このように結婚式の新郎挨拶は、媒酌人や司会者が行うパターンも多いのですが、レストランウエディングで会費制の披露宴など、カジュアルな会では新郎新婦自身が行うケースが多いのです。
そのため挨拶では基本的な内容を、キチンと組み込んだ構成で、時間を守りコンパクトに伝える必要があるでしょう。
【結婚式の新郎挨拶の一般的な基本構成】
①ゲストへのお礼や結婚式の報告
②祝辞への感謝の気持ち
③これからの新しい2人の生活への抱負
④今後の指導を願う言葉
⑤締めくくりの挨拶となります。
この5つの項目をシッカリとおさえて、文章を構成します。友人挨拶などの他の人の結婚式と違い、自分達のスピーチです。こだわりのなかで多少自由な言葉遣いや演出も受け入れられるでしょう。
けれども高齢の方々や職場関係の方々も多くいると考えれば、心を込めた独自の言葉を使っても、基本的におさえる点を外さずに構成したいところです。
新郎の挨拶を考える上での注意点
結婚式で新郎挨拶となると、ゲストに伝えたいことはたくさんあるでしょう。ですが、あまり長すぎる挨拶は要注意。聞いている側の集中力も途切れてしまい、間延びしてしまいます。
【結婚式の新郎挨拶の理想的なスピーチ時間】
・ 友人スピーチなどと同じく、5分前後が良いでしょう。
・ 式の最後のプログラムとなるので、時間の長さには柔軟に対応しましょう。
・ 結婚式の新郎挨拶の構成をシッカリと。でも残された時間に合わせて、いかようにもできるように原稿を準備しておくと、あらゆる事態にも対処できて安心です。
結婚式の新郎挨拶では、若い人々ばかりではなく、おじいちゃんやおばあちゃんの参加もあります。5分と言っても早口で詰め込むのではなく、ゆっくり、丁寧にスピーチを行って5分前後が理想的です。
【結婚式の新郎挨拶の文章での注意点】
・ 忌み言葉を入れないようにシッカリとチェックしましょう。
・ 人の名前に間違いはありませんか?
・ 一文が長すぎて、ゲストが理解しにくい文面になっていないか。といった点にも注意してみてください。
決まり文句ばかりの挨拶はNG
結婚式の新郎挨拶では大切な場で失敗しないよう、挨拶の文例集を参考にされる方も多いでしょう。この時、挨拶の全てを決まった文言にしてしまうと、誠意も伝わりにくくなるだけでなくゲストも飽きてしまいます。
取り入れるならば、結婚式の新郎挨拶の冒頭部分に文例を活用し、後半は自分の言葉で組み立ててみると、スムーズに文章が作れます。
【ウエルカムスピーチの冒頭文例】
・ 本日参加いただいた皆様、本日はお忙しい中、私たちの披露宴にご列席頂きましたこと、心より感謝申し上げます。
・ 私たちは、先ほど神前にて誓いを交わし、晴れて夫婦となって参りました。ようやくこの日を迎えることができましたのも、皆様のおかげと心より感謝申し上げます。
などなどの感謝の言葉から、結婚式の新郎挨拶を進めていくと良いでしょう。
【披露宴の締めくくりの謝辞の冒頭文例】
・ 本日は私たちふたりのためにお集まりいただき、お心遣いをいただきまして、本当にありがとうございました。
・ 本日は二人のために、こんなに多くの皆様にお集まりいただいたこと、心より感謝しております。また、仲人様やご来賓の皆様方、御列席の皆様より、多くの温かい言葉をいただき、心より厚く御礼申し上げます。
どちらの挨拶でも、結婚式の新郎挨拶の始まりは、感謝の言葉から始めるスピーチが一般的です。このように、挙式の報告や最後の挨拶などは、ある程度文例集を参考に組み立てても良いですが、やはり新郎自身の言葉を織り込み、オリジナリティのある挨拶にしましょう。
事前にきちんと練習しましょう
結婚式の新郎の挨拶は、周りの方に感謝の気持ちを伝えるもの。ですが、素直な気持ちを伝えたいからとぶっつけ本番で挑むのは危険ですので避けてください。
5分前後とひと口で言うと、短い時間のように感じる人もいるでしょう。けれども実際にスピーチをしてみると、とても長い時間です。余程普段から、人前に立ちスピーチに慣れていなければ、即興でできるものではありません。
【結婚式の新郎挨拶の事前準備】
・ 事前に構成と必要事項を盛り込んだ原稿を作る。
・ 式の流れに柔軟に対応できるよう、余分な文章や省ける部分をチェックする。
・ 原稿を見ながらスピーチを実際にして、時間を計る。
・ 家族の前で披露しながら、ゆっくりと丁寧に分かりやすく話しているかを確認する。
・ 結婚式の新郎挨拶を練習して、緊張しても間違えのないように。
このように、原稿を準備するだけではなく、実際に結婚式の新郎挨拶を読み上げます。実際にかかる時間を前もって計っておくと安心です。
新郎が結婚式の本番に気を付けるべきこと
結婚式の新郎の挨拶はの締めくくり。どうしても緊張してしまうものです。ですが、せっかく考えた挨拶もきちんと周りの方に伝わらないと意味がありません。
前項でも少しだけ触れましたが、そのためには大きな声で、ゆっくりと話すことをに意識してください。また、メリハリをつけるとよいでしょう。
【結婚式の新郎の挨拶で気遣うポイント】
・ 高齢の方々にも分かるよう、大きな声で話す。
・ ゆっくりと丁寧に話をする。そのための充分な時間を取る。
(事前に、ゆっくりと丁寧にスピーチをして、時間を計る。)
・ 文節で一定の間を取って聴き取りやすくする。
・ 語尾をはっきりと聴き取れるrような話し方心がける。
などの部分を意識して、当日に向けて練習をしてみましょう。
・ 「えーっと」「あのー」などの言葉も、挟まないように気を付けましょう。
最後に、スピーチに慣れていない新郎ならば、緊張や照れで独特の癖が出てしまうケースが多いです。
【スピーチ初心者が陥りやすい癖】
・ 手で髪の毛や衣装を触る
・ 必要のない場所で笑う
・ ゲストの顔を見ず、下を向いているなどなど。
このような落ち着きなく見えてしまう動作は、特に避けるようチェックすると良いでしょう。背筋をピシっとのばし顎を引き、自信を持って堂々と挨拶すると、社会人としての貫禄があるでしょう。
いかがでしたでしょうか。今回は結婚式で新郎が挨拶を行う上で、知っておきたい7つのポイントをお伝えしました。結婚式の準備は女性が中心に進めがちです。結婚式の新郎の挨拶とは何なんだろうと、案外戸惑う新郎も多いのです。
結婚式では新郎側のゲストだけでなく、新婦側のゲストも多く出席しています。さらに結婚式当日に初めて顔を合わせるゲストも多いでしょう。そんな中で、大勢の視線を浴びながら、結婚式の締めくくりの挨拶を行うのはとても緊張するものです。
緊張するな!というのは無理な話ですが、事前にしっかりと準備や練習を重ね、結婚式本番での緊張を克服することは可能です。ピシっと素晴らしい挨拶で結婚式を締めくくれば好感度も急上昇間違いなしですよ。
今回お伝えした7つのポイントはどんなタイプの結婚式でも役に立つポイントばかりですので、これから結婚式をむかえる新郎の方は是非参考にしてください。
まとめ
結婚式で新郎が挨拶する時の7つのポイント
・ウエルカムスピーチと謝辞が新郎の出番です!
・新郎新婦の挨拶の基本は、ゲストや周囲への感謝の心
・スピーチは事前に基本の構成を把握して準備を
・新郎の挨拶は、スピーチ時間とゲストへの聞きやすさに配慮
・結婚式の新郎挨拶の文例を組み合わせただけの文章は避けよう
・事前の練習は不可欠!ゆっくりと丁寧に話した時の時間を確認
・スピーチ中に緊張しすぎて思わずしてしまう「癖」に注意!