結婚式に招待され、主賓として、又は友人代表としてスピーチをお願いされた場合、人前で喋ることに慣れていない方は、とても不安になりますよね。
スピーチを断りたいという気持ちもあると思いますが、そんな慣れていない方こそ是非、結婚式のスピーチを経験して新たな自分の発見に繋げていただきたいです。
あなたに結婚式のスピーチをお願いするということは、会社の上司として信頼しているから、ご友人の場合は、大切な存在だと想ってくれているからなのです。
是非そんな新郎新婦からの想いを受けて、あなたも祝福の想いをスピーチでお返ししましょう。
でも、緊張し過ぎると喋ることに必死になり、一番大切な祝福の気持ちが半減してしまうかも知れないという方は、これから紹介する「スピーチで緊張せずスラスラ話す為の7つのコツ」を読んでいただき、結婚式のスピーチにお役立ていただければと思います。
結婚式のスピーチで
緊張せずスラスラ話す為の7つのコツ
その1:緊張は決して悪いものではない
そもそも緊張は、危険から身を守る為の人間の防衛本能であることをご存知ですか?緊張は、体にエネルギーを流し不意な危険に即座に対応できる状態になるので、集中力も高まります。
アスリート選手が練習よりも本番の方が良い結果が出ることがあるのは、適度な緊張から集中力が高まりパフォーマンスが向上した為と考えらます。
逆に緊張しないと、集中力に欠け失敗に繋がることもあります。緊張することは決して悪いことではなく、むしろ良いことと捉えましょう!
ただし適度な緊張状態ではなく極度の緊張状態は、逆にパフォーマンスを低下させるので、そうならない為の方法を以下で紹介させていただきます。
その2:練習
極度の緊張状態になってしまうのはなぜか。その原因は…
①スピーチの場に会社の上司や好きな異性がいる、など他人からの評価が気になる
②過去の失敗した経験がトラウマになっている
このように、「失敗したらどうしよう」という不安感やトラウマによる恐怖心が重なると人は極度の緊張状態になりやすいです。
極度の緊張状態に陥らない為には、まずは何度も練習をして自信をもつことが大切です!
また練習する際、座って黙々と喋るのではなく鏡に向かって自分の姿を見ながら練習してみて下さい。姿勢が悪くないか、喋っている時に手や足が動き過ぎていないか、など鏡を見ながら練習することで自分のクセも発見できますよ。
自信がついてきたら家族や友人に聴いてもらうと、本番の客席もイメージできて良いと思います。
その3:自分のスピーチを録音して聴く
ある程度練習したら、今度はスピーチ練習をしている時の自分の声を録音してみましょう。録音した自分のスピーチを繰り返し聴くことで客観的になり、本番でも冷静に自分のスピーチを確認しながら喋ることができるようになります。
録音した自分の声を聴くと いつも聴いている自分の声とは違い最初は違和感があるかと思いますが、何度も聴くことで解消されスピーチの内容も自然に覚えられますよ。
声を簡単に録音できるICレコーダーや最近では録音機能付きのスマートフォンもあるので手軽に確認できます。
その4:上手く話そうとしない
他人からの評価が気になり、上手く話そうとすると極度の緊張状態に繋がります。それは本来の自分よりも大きくみせようとすることで失敗に繋がる可能性が高まるためです。
上手く話す必要はないのです。なぜなら、丸暗記した内容を噛まずにスラスラとスピーチ出来たとしても、伝えたいという気持ちがなければ人は集中して聴いてくれないからです。
滑舌よくはきはきと喋っているのに内容が頭に入ってこないとき、ないですか?それは、言葉に想いがないからなのです。
途中で噛んでしまったとしても良いのです。上手く話そうとせず伝えたいとう想いで話せば自然と言葉に抑揚や緩急がつき、ゲストの皆さまにも必ず伝わります。これはプロの司会者も常に大切にしていることです。
その5:身体のリラックス
緊張すると、筋肉が硬直し声の震えに繋がります。身体の力を抜きリラックスすることが大切ですが、緊張している時に力を抜くのはなかなか難しいですよね。
そんな時は、逆に思いっ切り身体に力を入れてみましょう。やり方はとても簡単です。筋肉にぐっと力を5秒~8秒間入れます。その後、すっと力抜き10秒間脱力します。
こうすると単純に力を抜こうとするよりも筋肉は緩みやすくなります。
本番だけでなく日頃から練習していると自分のリラックスした状態を身体で覚えられるのでおすすめです。
その6:呼吸のリラックス(複式呼吸)
もう一つのリラックス方法が複式呼吸です。リラックスしていると呼吸が深くゆっくりな複式呼吸になりますが、緊張すると呼吸が浅く早い胸式呼吸になります。
緊張状態になった時に呼吸を複式呼吸にすることで緊張を緩和することができます。複式呼吸の方法もとても簡単です。
① 口を「す」の形にして息を5秒~10秒ゆっくり吐く。下腹をへこまし細く遠くに吐くイメージです。
② 3秒かけて下腹を膨らます感じで鼻から息を吸います。
③ 2秒ほど息を止めます。
④ ①~③を数回繰り返す。
目を閉じて行うと呼吸に集中でき、より高い効果が得られます。また複式呼吸を日頃から行うとストレスの緩和にも繋がりますよ。
その7:一人一人と目を合わせる
大勢 対 自分 と思うと誰でも緊張しますが、聴いてくれる方一人一人と目を合わせて話すと一対一で話している感覚になります。また聴いている側も自分に話し掛けられていると思うので、集中して聴いてくれますよ。
長く目を合わせる必要はなく、ちらっと見る程度でも十分です。
ただ初対面の方と目を合わせて話すのは緊張するという方は、新郎新婦や友人と目を合わせて喋ると良いでしょう。相手も笑顔で相槌を打ってくれるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
緊張の原因や状態は人それぞれ違うと思いますが、紹介させていただいた方法で少しでも緊張が緩和されると幸いです。
また、スピーチに対して苦手意識を持つよりも「私は人前で喋ることが大好き!」と声に出して自分に暗示をかけるのも一つの方法です。
会社のプレゼンテーションなどとは違い、結婚式という笑顔に包まれた中でお祝いのスピーチをするということは、とても幸せなことだと思います。
スピーチを終えたとき「やって良かった!」と、きっとあなたも幸せな気持ちになると思いますよ!頑張ってくださいね!新郎新婦とあなたにとって心に残るスピーチが出来ることを願っております。
まとめ
結婚式のスピーチで緊張せずスラスラ話す為の7つのコツ
その1:緊張は決して悪いものではない
その2:練習
その3:自分のスピーチを録音して聴く
その4:上手く話そうとしない
その5:身体のリラックス
その6:呼吸のリラックス(複式呼吸)
その7:一人一人と目を合わせる