お通夜に香典を持参する時に気をつけたい7つのマナー

お通夜に香典を持参する時に気をつけたい7つのマナー

社会人になると、思いがけなく訃報を聞くことがありますよね。お通夜やお葬式なんて、子供のころの遠い親せき以来、という方も多いはず。

幼いころなら家族にくっついていればよかったけれど、今となってはそういうわけにもいきません。故人を悼む気持ちとともに、急な出来事に困ってしまうこともたくさん。

実際にお通夜に香典を持参する時には、どのようにふるまうべきなんでしょうか。お悔やみはいつ、誰に、どんな言葉で伝えるのが正しいの?また、服装は? 何に気をつければいいの? お香典の金額は?

こうした事柄は、なかなか他人には聞きづらいもの。とはいえ、場合が場合だけに、「知らなかったから」ではすまされないこともあります。

そういった、大切なのに聞けない、お通夜に香典を持参する時に気をつけたい7つのマナーをまとめましたので、参考にしてみてくださいね。

 

お通夜に香典を持参する時に
気をつけたい7つのマナー

 

そもそも、お通夜とは? 

お通夜とは、故人の親族が、一晩、ご遺体を見守り付き添うことです。その際に、読経、焼香、法話などの通夜式に参列することが、「お通夜に出る」ことになります。

また、六曜(仏滅など)の関係で、仮り通夜を一日挟むことがあります。日程、時間をよく確認しておきましょう。

注意したいのは、お通夜とは故人をしのびお別れを告げる、最後の夜であるということ。地元の友人や知人がいたからって、大声で会話したり笑いあっていてはダメ。

もちろん、「あのヒトってさ…」なんて故人の噂話を始めるなどはもってのほかです。友人知人を見つけても、軽く挨拶し合う程度にとどめ、落着いてふるまいましょう。

 

お香典の準備はどうすればいい?

お通夜には香典を持参します。まず香典袋は、文具店やコンビニで買いましょう。水引は黒白の物が一般的。蓮の花が印刷されている袋は仏式用です。

表書きは、喪家の宗教宗派によって、「ご仏前」や「お花料」などと使い分けます。分からない場合には「ご霊前」としておきましょう。これはどの宗教宗派でも使ってよい、オールマイティな表書きです。

なお、表書きは本来なら薄墨で書くのがマナー。これは悲しみと供養の気持ちを表しています。もし初めから「ご霊前」と黒で印刷されていても、その下に書く自分の名前にはできれば薄墨を使いましょう。

薄墨の筆ペンも同じくコンビニで買えます。葬儀会館でも貸してくれます。

 

お香典の金額はいくら包む?

年齢やお付き合いにより、変わってきます。ご自身が20代なら目安は以下の通りです。

勤務先の上司:5,000~10,000
勤務先の同僚・社員:5,000
親しい友人:5,000~10,000

ご自身が、30代、40代なら、以下を目安にしてください。

勤務先の上司:10,000~
勤務先の同僚・社員:5,000~10,000
親しい友人:10,000~30,000

お香典は切りの良い金額にし、「4」と「9」は、「死」「苦」を連想させるので避けましょう。また、お通夜の後の会食にも出席するなら、マナーとして少し多めの金額を包んだ方が良いでしょう。

 

中袋ってどうするの?

香典袋の中には、小さい「中袋」が入っていますので、お札はこの中に、表裏と向きをそろえて入れましょう。

このとき、いわゆる「ピン札」を使ってはいけません。これは、新札を準備して亡くなるのを待っていた、という意味になってしまうためです。

あまり汚いお札も失礼ですが、すこし折り目のついた物を包むのがマナーです。この「中袋」には、住所・氏名・金額を書いておきます。

遺族の方はこの住所をみて、後日、お香典返しを送られますので、読みやすく丁寧に、できれば郵便番号も書きましょう。ちなみに、記帳をしていない方もおられるので、こちらの「中袋」で確認されます。

 

いつ渡せばいいの?

お通夜の会場に入ったら、受付の方に渡します。「このたびはご愁傷様でございます」と伝えるか、静かに黙礼をし、お香典を渡しましょう。

香典袋はむき出しのままよりも、袱紗に包んである方が、見た目にも丁寧でマナーとしてもすぐれています。

ところで、お通夜とお葬式の両方に参列する場合には、どちらで渡すべきでしょうか。これは一般的には、お通夜に香典を持参し、お葬式には記帳のみすることになっています。

しかし、東日本はお通夜の際に、西日本はお葬式の際に、という説もあります。地方の風習にもよるので、わからない時には、この東西の分類に従っておくのも良いでしょう。

 

急な訃報のお通夜、服装は?

突然訃報が入った場合、急いで駆け付けたいけれど、お香典を持参するにはやっぱり服は改めるべき?迷いますよね。

お通夜は、地味で落着いた服装ならば大丈夫とされています。もし、スーツであればそのままで問題ありません。

女性ならスカート丈、男性はネクタイの色に気をつけます。アクセサリーも華美なものは外しましょう。

ただ、ジーンズやカラフルなTシャツ、肌の露出が多い服装はさすがにマナー違反。その場合はやはり着替えた方が良さそうです。

また、会社の関係者、同僚の代表などとして参列する場合は、喪服の方が良いでしょう。勤務時間とも考え合わせ、上司や先輩に事前に相談しておくことが大切です。

 

時間ピッタリにいけばいいですか?

お通夜の開始時間は18時~19時、その30分前から受付・記帳が開始されます。受け付けの始まる時間に到着できるとベストでしょう。

お香典を渡し、記帳とご挨拶を済ませたら、ウロウロせず着席します。通夜式が始まったら、ご焼香などは、周囲の方と合わせます。

また、到着が遅れ、通夜式に間に合わなくてもマナー違反ではありません。法話が終わったタイミングなどで、遺族の方に「ご焼香だけさせてください」とお願いしましょう。

ただ、自宅でお通夜を営まれる場合には、あまり遅い時間ではご迷惑です。通夜式とそのあとの会食で、約一時間半ほどは見込まれますので、せめてその間にお伺いしましょう。

 

いかがでしたか。

以上、お通夜に香典を持参する時に気をつけたい7つのマナーについて、まとめてみました。

お通夜は、ご遺族をはじめ、参列する皆さんが故人にお別れを告げる大切な時間。そんな、しずかに故人を悼む場所で、作法が分からずひとり慌てていては、思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。

ご遺族に不愉快な思いをさせたり、周囲からあきれられたりしないよう、7つのマナーを念頭に丁寧にふるまってみてくださいね。

 

まとめ

お通夜に香典を持参する時に気をつけたい7つのマナー

・そもそも、お通夜とは?
・お香典の準備はどうすればいい?
・お香典の金額はいくら包む?
・中袋ってどうするの?
・いつ渡せばいいの?
・急な訃報のお通夜、服装は?
・時間ピッタリにいけばいいですか?


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