機会があれば、いつか一度くらいはタキシードでビシッと格好良くキメてみたい、と思うことがありますよね。けれど、タキシードを着る機会というのはなかなかありませんし、あったとしても結婚式くらいで、どう着こなせばよいのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
正装の一つであるタキシードですが、有名人がレッドカーペットやパーティーなどの華やかなイベントで着ている服装というイメージはあっても、タキシードを着用するときのルールまではわかりません。
また、男性の正装といえばスーツがありますが、タキシードとスーツは、何が違うのでしょうか。
そこで、今回はタキシードを上手に着こなすために、タキシードを着る際に気を付けることについてお伝えします。
タキシードはいつ着る?
正装する際に気を付けること
タキシードとスーツの違い
スーツといえば、ジャケットやパンツのスタイルだけでなく色も自由にセレクトできますし、ネクタイなどは、状況にあわせて変える必要がありますが、黒いスーツが一着あれば冠婚葬祭、すべての場で使用することができます。ビジネスシーンでも、ダークカラーのスーツは大活躍ですし、多くの男性が普段から使っている正装といえるのではないでしょうか。
そんなスーツに対し、タキシードには別名があり、ディナージャケットや夜会服とも呼ばれます。その名の通り、夕方以降に開催されるパーティーなどに着ていく服装になります。最近では時間の限定も緩くなってきているようですが、本来は夜間限定の正装です。
さらに、タキシードは形もほぼ一定で、使用する生地も決まっています。色はジャケットとパンツは黒、シャツは白、そしてタキシードと聞いてイメージするでろう蝶ネクタイも黒が基本です。スーツと違って、基準がしっかりと決まっているのがタキシードの特徴です。
このように、タキシードはスーツとは異なり、着ることができる時間が決まっていたり、色や生地の素材なども限定されているのが特徴となります。タキシードはスーツよりも、やや自由が限られています。
タキシードをもっと知ろう
タキシードは、基本的にオーダーメイドで仕立てるものです。なので、個人個人にぴったりのサイズになり、持ち主を引き立ててくれます。その代わり、体形の変化に弱いので痩せたり太ったりした場合は仕立て直す必要が出てきます。
また、タキシードと一緒に準備するものは、シャツ、カフスボタン、蝶ネクタイ、エナメルパンプスなどになりますが、これらにもいろいろと決まりがあります。シャツはコットンのブロード織、襟はウイングカラーでボタンは天然石や白蝶貝のスタッズ。シャツ一つだけでも、タキシードではしっかりと基準があります。
ベルトがない、と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、タキシードは体形に沿って仕立てるので、基本的にベルトは使用しません。少し痩せてウエストが大きくなったというときは、黒いサスペンダーを使いましょう。
ただ、一回の着用のためにオーダーメイドで仕立てると、とても大きな出費になってしまいます。そんなときは、タキシードをレンタルするのがよいでしょう。シャツや小物も揃ってるので、気軽に準備をすることができます。もし、何度か着る機会があるようでしたら、自分だけのタキシードをオーダーメイドで仕立ててみてはいかがでしょうか。
タキシードを着るタイミング
もしも、パーティーに招待されたときは、堂々とタキシードを身にまとって参加しましょう。受け取った招待状にブラックタイとドレスコードがあったら、タキシードだけしか着ることができません。ブラックタイは、タキシード着用を知らせるドレスコードになりますので、タキシード着用でパーティーへ参加しましょう。
夜間ならば、モノクロカラーのコーディネートでばっちりとまとめましょう。昼間のパーティーでもタキシードで大丈夫ですが、昼間にモノクロカラーだと少し浮いてしまうので、シャツや蝶ネクタイのカラーを変えるなどしてフォーマルダウンをしてみてはいかがでしょうか。シルバーの蝶ネクタイなどがお勧めです。
結婚式のゲストでも、タキシードを着ることができます。明るい時間帯ならば、こちらでも蝶ネクタイの色を変えるなどしてみるとよいでしょう。夜でしたら、タキシード本来のモノクロカラーでまとめると素敵です。
このように、タキシードは結婚式やパーティーといった華やかな場面で着るものです。なので、お通夜やお葬式、法事には絶対に着て参列しないでください。
いかがでしたか。タキシードには守るべきことがたくさんありますが、それさえ守ることができれば、着るのは難しくない正装です。近頃では守ることの縛りも緩くなってきたので、着こなしのレパートリーも増えてきています。
結婚式で新郎が着るときは、華やかなゴールドなど、結婚式にふさわしいカラーのタキシードの場合もあります。もし、結婚式で新郎がタキシードを着用するときには、色は新婦のドレスの色にあわせたりして黒以外のタキシードを着る数少ない機会を楽しんでください。
人によっては着用する機会の少ないタキシードですが、結婚式をあげる新郎やブラックタイのドレスコードがあるパーティーに招待されたときなど機会が巡ってきたときには、タキシードでビシッとキメて、華やかで楽しい時間を過ごしましょう。
まとめ
タキシードを着るときの注意点
・タキシードは本来は夕方以降の正装
・結婚式やパーティーで着用することができる
・ブラックタイというドレスコードがあったらタキシードで参加する
・新郎が結婚式で着用する場合は黒以外のカラーでも可能
・着る回数が少ないならばレンタルがお勧め