旅館でのチップ相場☆渡す場面で判断する7つの目安

旅館でのチップ相場☆渡す場面で判断する7つの目安
旅館でチップを渡さなければならないのか、高級な旅館では気になることもありますよね。旅館ではチップというよりは、「心づけ」と言った方がしっくりくるかもしれません。

確かに旅館のチップは、基本的には渡さなければならないものではありません。お世話になることへのお礼の気持ちとして、旅館でチップを渡す人がいる、というところ…。

そもそも旅館の料金には「サービス料」が含まれているものですので、むしろ旅館でチップを渡す必要はありません。とはいえ、中には旅館が定めているサービス以上のサービスをお願いする方もいますので、その場合にはチップを渡すと良さそうです。

あるいは、旅館の設備を壊してしまった際、「弁償は結構です」と言われたという場合にも渡したい気持ちになりますよね。

そこで今回は、旅館でのチップをどのような場面でいくら渡すのか、相場の目安をお伝えします。

 

旅館でのチップ相場☆
渡す場面で判断する7つの目安

 

一般的な相場

旅館で渡すチップは、宿泊料金の10%程度が一般的な相場。それで考えると、旅館や部屋のグレードによって左右されます。

【 旅館でのチップ相場:一般的 】

★ キリ良く、1,000円、2,000円、3,000円、5,000円という金額にするのが喜ばれます。統計的には3,000円を渡す方が多い、と言う結果も…。

・ ただ、このチップはあくまで「気持ち」ですので、厳密に考える必要はありません。

たとえ1,000円でも大丈夫。その感謝を表わしたいという、あなたの気持ちが喜ばれるに違いありません。

 

旅館そのものへの感謝として渡す

【 旅館でのチップ:感謝として 】

★ 滞在中すべてのサービスに対してのチップであれば、初日に渡すのが最適。

・ タイミングとしては、部屋に案内された時などに渡すのがスムーズです。

先ほどお伝えした一般的な相場に基づいて金額を決めることができるのが、この感謝としての旅館でのチップ。あらかじめポチ袋などに入れて用意しておくと、スムーズに渡せるので便利!

 

特別なサービスをお願いする場合

お年寄りや体に障害のある方は、介添えなどの特別なサービスをお願いすることになるかもしれません。また、「子どもが迷惑をかけるかもしれない…。」という場合も、特別なサービスのお礼としてお渡しする家族もいます。

【 旅館でのチップ:特別なサービスへの対価 】

★ 旅館へのチップというよりは、仲居さんへのチップとして、そっと渡してお願いすることになるケースが多いのがこの渡し方。

・ この場合、一般の相場とは分けて考えても、マナー違反にはなりません。

本来はチップなどなくても対応してくれる範囲の事ですので、チップを渡すだけでも感謝してくれるはずです。

 

旅館が必要な料金をまけてくれた時

【 旅館でのチップ:料金のサービス 】

★ 旅館でチップを渡したケースの例としては、

・ 部屋をグレードの高い部屋に、同料金で変えてくれた。
・ 宴会での飲み物を持ち込んだ際の、持ち込み料金をサービスしてくれた。

などなど…。

とてもありがたいですから、自然とお礼をしたい、と思うに違いありません。こんな時には一般的な相場に準じなくても大丈夫!渡したいと思い、現実に渡せる金額を旅館へのチップとして渡すことができます。

 

何か施設を破損してしまった時

何かを破損しても弁償を請求されない、というありがたいケースもあります。特に小さいお子さんがいらっしゃると、障子なんて簡単に破ってしまいそうですし、花びんなんかも割ってしまわないかドキドキしてしまうのではないでしょうか。

一生懸命注意していても、トラブルは起きるもの。実際にいくらするのかは置いといて、「弁償しなくて良い。」なんて言ってもらえると本当にホッとするもの

【 旅館でのチップ:破損 】

★ 老舗の旅館なんかは質の良いものを使用していますから、金額もそれなりにする……と考えられます。

・ ただこれも、急なことですので、相場など考える必要はありません。

気持ちの表われとして考えて渡してください。ポチ袋などの持ち合わせがなければ、ティッシュにくるんで渡せば、気持ちも伝わりやすくなるはずです。

 

団体で利用した場合

地域の会や趣味の会などの皆と楽しい旅行を計画し、旅館に泊まる方もいるのではないでしょうか。旅館側からすると団体客というのは、嬉しい反面、大変でもあります。

例えば、部屋への案内でも同時にしなければなりませんので、仲居さんはてんてこ舞いに…。

【 旅館でのチップ:団体 】

★ 宴会場の準備も時間がかかるでしょうし、料理を同時に大人数に出すというのも大変なことで、厨房は戦争状態!

・ こういう場合、お礼の気持ちとして旅館にチップを渡すケースも多々あります。これも気持ちですから、相場は参考にしつつ決めてください。

 

チップの受け取りをを断られた場合

中には、旅館としてチップの受け取りを禁止している旅館もあります。感謝の気持ちで渡しているのに断られるというのは、あまり気持ちの良いものではありません。でも、旅館側のルールですので尊重してあげるのがマナー。

【 旅館でのチップ:断られた場合 】

★ 旅館が禁止しているのか、仲居さんが個人的に断わっているのかわからない場合もあるかもしれませんので、再度渡してみるのもいいですが、2回断られたらそれで引いてください。

・ しつこくすると嫌がられてしまいます。それでブラックリストに載せられるようなことはないと思いますが…。

何度も書いている通り、旅館でチップは基本的には渡す必要のないもの。それを無理に渡そうとして、嫌がられるなんて残念ですから、引き際を見極めてスマートにお渡しするのが基本マナーです。

 

いかがでしたでしょうか、旅館でのチップは古き良き習慣!ありがとうの気持ちをそっと伝える、それが、海外で言うチップのように要求されるものではなく、したければするというスタンスでなされるというのは素敵なもの…。

最も、旅館というのはサービスするのがお仕事。普通に仕事をしただけで旅館でチップをもらう必要はありません。なのに、あえてそこに感謝を気持ちだけではなく、形で表わすというのは日本人の追い求める「美」なのかもしれません。

本記事を参考にしながら、次に旅館に出かけるときは、是非ポチ袋をいくつか準備して出かけてみるのも一案。スマートに渡せると気持ち良いのではないでしょうか。旅館でもチップをお渡ししながら、最高に楽しい旅行にしてください!

まとめ

旅館でのチップの相場

・ 一般的には宿泊費の10%程度を渡す
・ 旅館への感謝なら一般的な相場を参考に決める
・ 特別なサービスなら、一般相場は気にしない
・ 料金サービスがあった場合、感謝として渡す
・ 弁償を免除された際は、気持ちの表れる額にする
・ 団体での宿泊なら、一般的な相場を参考に決める
・ チップの受け取りを断られたら、無理に渡さず引く


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