毎年お中元が来ると「封を開けるのが楽しみな気持ち」が半分と、「どんなお返しをすべきか分からない」という不安な気持ちが半分という人も少なくありません。
美味しそうなお菓子や高級な品々を頂いて、嬉しがっているだけではいけないのです!お中元を頂いた以上は、お返しをどうするべきなのかきちんと考えることが大切です。
実は、頂いた以上はきちんとお返しをする必要のある内祝いや香典返しと違って、お中元はお返しするかしないかを、自分で選ぶことが出来るのです。このような事実知らない人も少なくありません。
そこで今回は、お中元のお返しについて知っておきたい、7つのマナーをお話します。お中元やお歳暮の本来のマナーを再確認してお返しを選べるよう、ぜひ参考にしてください。
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おさえておくべき7つのマナー
お中元のお返しは、絶対ではない
「お中元」というものは、そもそも自分がお世話になった方々に感謝の気持ちを込めて贈るものです。ですから、それは贈った側のご厚意であり、お中元を贈られた方が必ずお返しをしなければいけない、というわけではありません。
★ むしろ常識的に考えれば、お中元のお返しは必要のないものとなっています。
では、なぜ近年ではお中元やお歳暮にお返しをする風習が出てきたのでしょうか?実は最近では、お世話になっている年上の方にお中元を準備するだけではなく、日頃の感謝の気持ちを込めて、友人に贈るお中元も増えてきたからなのです。
★ 友人からのお中元にお返しをする人が増えました。
・ 友人同士の贈り物と捉えて、お中元のお返しをする人も少なくありません。相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら、お中元のお返しを選ぶと喜ばれます。
お中元のお返しは同じくらいの金額の物を
お中元のお返しをする際に、1番気を付けて頂きたいのは、お返しの金額です。
★ お中元のお返しの金額目安は?
・ 基本的にお中元を貰った時には、同じくらいの金額の品物をお返しするようにします。
出産や結婚の内祝いは、頂いた金額の約半分を目途にしてお返ししていきますが、お中元のお返しの場合は同額が基本です。
どうしても相場が分からない場合は、デパートのお中元商品売り場に足を運んで、リサーチすることも大切です。ここで覚えておいて頂きたいのは、お中元のお返しの金額をあまり高く設定しすぎないことです。
★ 高くし過ぎると相手が気を遣ってしまうので注意してください。
お返しの時期は少し日をおいて
お中元を頂いたら、すぐにお返しをしなければいけない、というわけではありません。
★ お中元を頂いた方に、お歳暮でお返しをしても何も問題はありません。
・ 基本的にお中元はお返しをするのが常識ではないので、相手もお返しを期待していないはずです。慌ててお返しを選ぶのなら、じっくりと相手の好みに合うものを選んで行くのはいかがでしょうか。
お中元が届いた翌日にお返しが届くと、きっと相手は驚いてしまいます。日程的に余裕を持って、お返しすることをオススメします。
「のし」は必要に応じてつけよう
★ 「のし」については、あまり気にする必要はありません。
・ 基本的に水引は紅白の花結びを使い、表書きはその時々に応じて書き換えるようにしてください。「暑中御見舞」や「御歳暮」「御年賀」などと書いてみて下さい。
しかしながら、お中元を友人同士でやり取りしている場合や、のしが堅すぎると感じている人は付ける必要はありません。
お中元のお返しを相手に直接渡す機会があるのなら「これは、先日頂いたお中元のお返しです。つまらないものですが、どうぞお受け取りください。」と言うだけでも十分でしょう。
お返しの品は同じものは避ける
お中元のお返しの品として、同じものを贈らないことは、マナーを知らなくても自然に配慮する基本です。常識があれば同じ品物をお返しするような人は基本的にはいません。
けれども「同じカテゴリーの品を贈ってしまった!」と言う人が、時々います。と言うのも、多くのお中元やお歳暮をもらっている家庭で、まとめてお返しをする場合などに、このような失敗が生じます。
★ 同じ種類のお菓子や商品のお返しは厳禁!
・ 「品がなく失礼!」と憤る人々もいるので、お中元を頂いたら、キチンとメモをして品が重ならないように充分な配慮が必要です。
例えメーカーが違うと言っても、同じお菓子や同じ商品は避けるべきですし、別商品でも同じメーカーのものは出来るだけ贈らない方が良いでしょう。
お礼状を付けた方が丁寧である
★ お中元のお返しをする際には、商品だけではなく「お礼状」を付けたほうがより丁寧です。
もちろん商品だけでも、相手への感謝の気持ちは伝わりますが、お礼状を付けることで、よりあなたの気持ちが相手に伝わりやすくなります。特に基本的にお返しの必要がないお中元やお歳暮の場合、商品だけが送られてきた場合、戸惑う人も見受けます。
文章が得意な人もいれば、不得意な人もいるでしょうが、基本的にお中元のお返しを贈る際のお礼状は、通り一辺の文面でも問題ありません。
ただ商品だけが送るよりも、お礼状を一緒に添えてはいかがでしょうか。
むしろお礼状だけでも良い
★ お中元のお礼状で、感謝を伝える。
むしろ、お中元のお返しは義務ではありませんから、お礼状だけでも良いでしょう。とにかく、感謝の気持ちが伝われば大丈夫です。
例えば、このような文面はいかがでしょう。
「拝啓
少しずつ冬の足音が聞こえてまいりましたが、○○様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
お陰様で、私達家族は毎日元気に過ごしております。
先日は本当に心のこもった贈り物を頂戴し、心から嬉しく、そして感謝いたします。
これから厳しい寒さがやってまいりますので、どうぞご自愛くださいませ。」
このような文章をお返しと一緒に添えることが大切です。
いかがでしたでしょうか。今回は、夏にお中元を頂いて、お歳暮として純粋なお返しとして、感謝の気持ちを伝えたいあなたに、送る前におさえておきたい基礎知識と、7つのマナーをお伝えしました。
毎年疑問に感じるけれども、なかなかスッキリしなかったと言う人も多かったのではないでしょうか。今ではお返しの常識も多様化していますので、分かってはいても、お中元のお返しを贈らないと、何だか不安に感じる人々も多く見受けます。
お中元は、贈る人の感謝の気持ちを表すものなので、お返しに関して神経質になる必要はありません。お中元を頂いた人との関係性を十分に理解した上で、お返しについて考えてみても良いでしょう。
まずは感謝の気持ちがきちんと伝わることが最も大切。お返しをする際にはゆっくりと時間をかけて品物を選ぶことをオススメします。
相手が喜ぶ顔を思い浮かべながら、お返しの品物とお礼状を準備し、感謝の気持ちを伝えてくださいね。
まとめ
お中元を頂いたら?最近のお返し、お礼マナー事情
・本来はお中元のお返しは必要なし。多いのはお友達へのお返し
・同じくらいの金額の品が、お中元のお返しの相場
・お中元お返しは、お歳暮でも良し。少し日をおいて
・お友達へのお礼なら堅すぎることも。「のし」は臨機応変に
・お歳暮でお返しする時の注意!お返しの品で同じものはNG
・お中元のお返しには、お礼状を付けると相手も安心
・お返しが必要のない相手なら、お礼状だけ送っても◎