神社のお参り作法☆改めて確認したい、実は知らない事柄

神社のお参り作法☆改めて確認したい、実は知らない事柄
神社のお参り作法は、パワースポットなどの観光も増えるなか、「きちんと身につけたい。」と興味を持つ方々が増えましたよね。かつては一部の方の楽しみだった、「御朱印集め」もすっかりポピュラーになったことも、その一因ではないでしょうか。

神社とは言うまでもなく、神様をお祀りしている処。神様に会いに行ったり、願い事を叶えて貰おうとするならば、尊敬する方の住まいを訪ねる時と同じように、心を正してお参りをしたいもの。

しかし、作法には意外と知られていないポイントがいくつかあります。そんあ「知られていないポイント」も理解して、丁寧な神社のお参り作法で参りたいですよね。

そこで今回は、参拝前に確認しておきたい、神社のお参りの作法をお伝えします。ぜひ参考にして、心を込めた参拝をしてください。

 

神社のお参り作法☆
改めて確認したい、実は知らない事柄

 

まずは行く前の服装から

神社のお参り作法は服装から始まります。神様を訪ねるのですから、まずは服装をできるだけ正したいところ。と言っても、それほど難しいことではなく、以下の服装がNGとなることを頭に入れておけばOK。

【 神社のお参り作法:NGの服装 】

① 派手な服装→

・ 目をひくような鮮やかな色づかいやプリントの服装、キラキラしたアクセサリーヤバッグ

② 露出度の高い服装→

・ キャミソール、マイクロスカート、ホットパンツなど

③ だらしない服装→

・ ルームウエア、ジャージ、ダメージ加工を施したデニムの服など

なお、神社の拝殿に昇り、神職に祈祷をしてもらう参拝の方法を昇殿参拝と呼びますが、この時には男性ならスーツ、女性ならスーツやワンピースなど、改まった服装で臨むのが正しい神社のお参りの作法です。

 

鳥居をくぐる時の作法

神社に必ず建っている鳥居は、私たちの住まう世界と神様の住まう世界の境界にある門。つまり、聖域に足を踏み入れるのですから、やはりそこには神社のお参り作法が存在します。以下にその作法についてまとめました。

【 神社のお参り作法:鳥居 】

① 鳥居をくぐらずに神社の境内に入らないこと。

・ いわば門を通らず、壁を乗り越えて家の敷地内に入るのと同様の行為とみなされます。

② 鳥居をくぐる時には軽く一礼すること

・ この一礼を「一揖(いちゆう)」と呼びます。

ただし「稲荷神社」のようにたくさんの鳥居が立ち並ぶ神社では、はじめの鳥居できちんと一礼し、そのまま参道を進めばOKです。

③ 鳥居の位置に「敷居」がある時には、決して敷居を踏まないこと。

これらを守るのが神社のお参りの作法です。

 

参道を進む時には、道の中央を通らない

大きな神社にお参りに行くと、参道が広くて気持ちが良いもの!空いている時なら中央を歩きたくなるかもしれません。

【 神社のお参り作法:参道 】

★ 実は参道の中央部分は、「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様が通る道!

・ したがって、中央を歩くのは神社のお参りの作法としてはNGです。参道を進む時は、なるべく端を通って拝殿に向かうようにしてください。

 

「手水舎」で両手と口を清める

どの神社でも拝殿の手前には、「手水舎(ちょうずや・てみずや)」があります。

【 神社のお参り作法:手水舎 】

★ 町中の小さな神社など、場所によっては水が張られていないこともありますが、手水舎はもともと水に浸かって身を清める「禊(みそぎ)」が由来。

・ つまり、ここで手と口を清めることによって、より神様に近づける、と言う意味合いに…。

したがってここに立ち寄ることを省略し、直接拝殿に向かうことは神社のお参りの作法としてはNGなのです。

 

お賽銭は静かに賽銭箱に

拝殿の前に着いたら、「鈴を鳴らすのが先?お賽銭を入れるのが先?」と迷ってしまいがち。順番としてはお賽銭が先となります。拝殿に向かって軽くお辞儀をした後にお賽銭を賽銭箱に入れてください。

【 神社のお参り作法:お賽銭 】

★ このお賽銭ですが、賽銭箱に入れる時には、そっとすべらせるように入れるのが、正しい作法。

・ お賽銭は、もともとは米や野菜などの、収穫の感謝のために神様に捧げたものでしたが、時代を経てお金に変わったものなのです。

その由来を思えば、お賽銭を派手に投げ入れるのは神社のお参り作法としてNGである理由も、何となく分かるのではないでしょうか。

 

鈴の音の意味

賽銭箱にお賽銭を入れた後、鈴についている紐や縄でを揺すり鈴を鳴らします。境内が静かだとそっと鈴を鳴らしたくるかもしれませんが、実はなるべく力強く鳴らすのが、神社のお参りの作法。

【 神社のお参り作法:鈴の音 】

★ 鈴の音は、神様に訪問を知らせる意味と、音によって場を清めて魔物や悪しきものを祓う意味があるのです。

ぜひ遠慮することなく、境内に鈴の音を響かせてください。

 

「二拝二拍手一拝」の作法で拝礼

鈴を鳴らした後は拝礼!基本的な拝礼の作法は「二拝二拍手一拝」と言い、以下のように行います。

【 神社のお参り作法:二拝二拍手一拝 】

① 姿勢を正し、二度深いお辞儀をする(二拝)。

② 胸の高さで一度両方の手のひらを合わせ、右手を少し下にずらした状態のまま、二度柏手を打つ(二拍手)。

③ 柏手を打ったら、手のひらをぴったりと合わせ直して祈り、手を下ろす。

④ 最後に一度、深いお辞儀をする(一拝)。

右手を少し下にずらすのは、まだ神と人が一体になっていないことを表した作法。その状態で柏手を打つことにより場の邪気を祓い、その後に、手のひらをぴったりと合わせ直すことで、はじめて神と人が一体になり、参拝者の祈りを聞き届けてくれます。

なお、出雲大社など一部の神社では「二拝四拍手一拝」など、拝礼の作法が異なる場合も…。神社によっては拝礼方法が図や文章で説明されていることがあるので、それに従えば安心です。

 

いかがでしたでしょうか、神社のお参りの作法についてお伝えしました。「お参り」というと有名な神社を思い浮かべる方が多いのですが、全国の神社の総数は8万以上!私たちの身近にも、大きな処からごく小さな処まで、必ず神社があるもの…。

特に自分が住んでいる地域の鎮守様には、特に大きな願い事がなくてもお参りに行き、見守って下さるようにお願いをするのも、昔ながらの慣わしのひとつ。

志望校への合格や縁結び、病気の快癒や子授けなどを願って、御利益のある有名な神社にお参りする時も、近所の小さな神社にお参りをする時も、神様に会いに行く、ということには変わりがありません。

ぜひ、神社のお参りの作法を理解して、失礼のないお参りで神様の元へ出掛けてください。

まとめ

神社での参拝作法の基本とは

・服装は、派手・露出度が高い・だらしないものはNG
・鳥居をくぐる時には、「一揖(いちゆう)」をする
・参道の中央である「正中」を通らない
・「手水舎」での作法は禊ぎと同等。必ず立ち寄る
・お賽銭は丁寧に扱う
・拝礼は「二拝二拍手一拝」が基本


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