葬儀の服装準備なら☆男性が選ぶ7つのアイテム解説

葬儀の服装準備なら☆男性が選ぶ7つのアイテム解説
葬儀の服装、男性ならば上下黒のスーツに白いシャツ、黒いネクタイに黒い靴を思い浮かべる方が多いですよね。社会人ともなれば、いつ参列することになるかわからない葬儀。揃えておくのは「常識」でもあります。

しかし、いわゆる葬儀の服装に合わせる「小物」については、案外ぼんやりとした認識のままの方が、多いのです。

そこで今回は、男性の葬儀の服装マナーのポイントとなる、「7つのアイテム」をお伝えします。これらをスーツやシャツとともに準備しておけば、いざという時に葬儀の服装に関して、マナー違反になることもありません

また、ネクタイや靴などについても葬儀の服装マナーがあります。「おさらい」の意味でもご一読ください。

 

葬儀の服装準備なら☆
男性が選ぶ7つのアイテム解説

 

葬儀の服装での、靴マナーとは

靴は黒ならば形を問わないわけではありません。葬儀の服装ではなくても靴は人目をひきやすいものですから、マナー違反にならないよう十分気をつけなけれっばなりません。

【 葬儀の服装での、理想的な靴マナー 】

■ 葬儀の服装において、最もふさわしい靴の形は「内羽根式のストレートチップツヤなしの本革、あるいは合成皮革の黒い靴」とされています。

・ 「内羽根式」とは …

羽根(靴紐を通す鳩目のついている部分)が甲と一体化、または甲の前の部分に羽根が潜り込んでいる形の靴のことです。

・ 「ストレートチップ」とは …

靴のつま先の切り替えが横一文字になっている靴を指しています。

このタイプの靴は見た目もスッキリしていて、靴紐を解いた時にも羽根が全開しないので清潔感もあり、葬儀の服装などのフォーマルな席にぴったりです。

葬儀だけでなく結婚式に参列する際にも使うことができますので、一足揃えておくと便利です。なお、NGとされる靴は以下のようなタイプのものです。

【 葬儀の服装での、靴のタブー 】

・エナメル素材や金具が目立つなど「光る印象」が強い靴

・ヘビ・ワニなどの型押しやアニマル柄など「殺生」をイメージさせる靴

・ショートブーツやスニーカーなど、カジュアル感が強い靴

 

葬儀の服装での、靴下マナーとは

靴下は「うっかり用意し忘れてしまうもの」のひとつです。

一見目立たないように感じますが、ふとした瞬間に人の目に留まったり、場合によっては葬儀会場で靴を脱がなければならないこともあります。しかるべきものをあらかじめ揃えておくと安心です。

【 葬儀の服装としての靴下 】

■ 「黒無地のシンプルな靴下」にするのがマナーです。

・ ワンポイントや柄が入ったもの、そして黒無地でも光沢があったり透け感のある靴下はNGとなります。

また、くるぶしが出る丈のアンクルソックスは、カジュアルな印象となりますので避けてください。

 

葬儀の服装での、ネクタイマナー

葬儀の服装においてのネクタイは「黒無地」であることは誰もが知っているマナーですね。目立たないからと言って、織り柄や刺繍があるものは良くありませんし、光沢が目立つネクタイもNGです。

しかし、実は「結び方」もポイントとなることはご存知でしょうか?それは「ティンプル」をつけない、ということです。

【 葬儀の服装では、「ティンプル」をつけない 】

■ ティンプルとは…

・ ネクタイの結び目の下に作るくぼみのことで、ネクタイを立体的に美しく見せる効果があり、おしゃれな印象になります。

しかし葬儀の服装は「華美にならずに品を保つこと」が必要であり、おしゃれ感を出すものではありません。

したがってネクタイの結び方は通常の「プレーンノット」か、フォーマルな席にふさわしいとされる「ウィンザーノット」を選ぶ必要があります。

■ また、ネクタイピンは葬儀の服装では用いないことも、併せて覚えておいてください。

 

「ハンカチ」も忘れずに

【 葬儀の服装での、ハンカチ 】

■ ハンカチは基本的には無地の白・黒・グレーなどの地味な印象のものであればOKです。色柄物は避けます

素材には特に制限はありませんが「タオルチーフ」のタオルカジュアルなイメージとなるため、葬儀の席では用いない方がベターです。

葬儀の服装のひとつとして、ハンカチもふさわしいものを一枚準備しておいた方がスマートです。

 

「腕時計」はどうしよう?

腕時計については特にこれといったマナーがないのが実情です。

しかし意外と人の目に留まることが多いため、ゴールドの腕時計やいかにも高価な腕時計、またスポーティーなものやカジュアルなものは避けた方が無難と言えます。

【 葬儀の服装での、時計 】

■ シンプルなデザインで、シルバーやつや消しの黒いベルトならば特にマナー違反にはなりません。

・ ただしシルバーも光るので、そのような時計は外すべきという意見もあります。

もしも気になるようなら「葬儀の間だけは腕時計を外してしまっておく」というのもひとつの方法です。

 

「袱紗(ふくさ)」に香典を包む意味

袱紗(ふくさ)とは、金封(祝儀袋や不祝儀袋など)を包む儀礼用の四角い布のことを指します。

【 事前に揃えたい、葬儀用の袱紗 】

■ 絹やちりめんで仕立てられており、弔事においては紺や緑の寒色系のものを用います。

なお紫は慶弔両方に使うことができますので、これから揃えるのであれば紫の袱紗を一枚準備しておくと安心です。

【 葬儀の服装での、袱紗の意味合い 】

■ 袱紗は「先方の心中を思い、礼節を重んじる」という気持ちを表す役割と、袋の汚れや水引の崩れを防ぐ実用的な役割を併せ持っています。

・ 不祝儀袋を買った時のパッケージに、そのまま香典を入れて持参する方を葬儀会場でお見受けすることがありますが、これはマナー違反です。

本来、袱紗は正方形で、金封が外れないように一方の端に「とめ爪」がついた「爪つき袱紗」と内側に金封を留める台がついている「台付き袱紗」などがあります。

また、袱紗をたたむ手間を省いた封筒型の「金封袱紗」もあるので、お好みで選んでください。

 

できれば準備をしておきたい「数珠」

数珠は仏式の葬儀で用いられる「仏具」です。したがってキリスト教式神道式の葬儀には必要がなく、また仏教徒でない限りは、必ず持たなければならないものでもありません

しかし日本において、仏式で行われる葬儀は約9割と大変多いものです。故人や遺族に対する弔意を表すためにも、準備した方が良いものと言えます。

【 葬儀で準備をする「数珠」】

■ あなた自身が仏教を信仰している場合…

・ その宗派の本式の数珠を持参します。

■ 特に何も信仰していない場合…

・ 略式の数珠を持参します。

また、数珠には明確な男性用と女性用の区別があります。

【 男性用の数珠 】

■ 男性用の略式の数珠は、主玉の数が22玉のものが標準とされています。

ひとつひとつの主玉がそれよりも大きいもので作られている20玉を好む方も多いです。

ちなみに玉の素材には制限がなく木の実や天然石、木製のものがよく用いられています。

【 数珠を扱う際に気をつけたいこと 】

① 貸し借りをしないこと

② 数珠状のパワーストーンのブレスレットで代用をしないこと

数珠は、そもそもはひとりひとりの身代わりとなるものなので、家族や他人と共有することはその意義に背くことになります。

また数珠状のパワーストーンのブレスレットはあくまでも「アクセサリー」であり、葬儀においては無意味です。値段は様々ですが、自分が使いやすいと思う数珠を選び、準備しておいてください。

 

いかがでしたでしょうか。男性の葬儀の服装にも、様々なマナーがあります。葬儀の服装で大切なことは「華やかなものを控える」ことと「故人と遺族への弔意を表す」ことです。

それを考えればおのずとキラキラ輝くものはNG、カジュアルではなく品位のある服装でなければならない…など、細かなマナーにもそれぞれ意味のあることがわかるのではないでしょうか。

冒頭でも述べましたが、葬儀はいつ参列することになるかわからないものです。大変悲しいことではありますが、故人に敬意を払ってお見送りをするために、葬儀の服装を前もってきちんと準備しておくことは、とても大切なことなのです。

また、人はこのような時の服装や態度などで、その人の「人となり」を判断するものです。きちんと故人に対して敬意を払っているあなたの姿は、周りの人々にも好印象を与えます。

ぜひ、この機会に葬儀用の服装を今一度チェックしてみてください。

 

まとめ

男性が葬儀に参列する時の、小物マナー

・靴はふさわしいものを一足用意するのがベター
・靴下は、黒無地のシンプルなものを選ぶ
・ネクタイは「ティンプル」のない結び方をする
・ハンカチは地味な印象のものであればOK
・基本的には腕時計は、葬儀では外すのがベスト
・弔事で使用する袱紗は、寒色系を容易する
・できれば準備をしておきたいのが、「数珠」


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