初めての紳士礼服選び☆スーツとは違う5つのポイント

初めての紳士礼服選び☆スーツとは違う5つのポイント
社会人になったら用意すべき物がいくつかありますが、礼服もその1つです。もし、お葬式や結婚式などに呼ばれたら、服装にも配慮するのはマナーの基本なので、ぜひ、長く使える良い物を購入したいものです。

ただ、お葬式に参加する場合、黒い服であればどんな服装でも良い、ということではありません。また、大抵の結婚式では、正装に準じる礼服を着用するのがマナーです。

しかし、紳士服の専門店に行くと、お店には礼服がたくさん並んでいます。並んだ礼服を見比べると同じ黒なのに、少しずつ黒さが違ううえ、ボタンの数が違うタイプもあり、どれを選べば良いか迷ってしまいます。

さらに、大抵の礼服は簡単に買える価格ではありません。それほど着る機会が無いだけに、長く使える一着を選びたいものです。

そこで今回は、初めての礼服を購入される方におすすめしたい、選び方のポイントについてお伝えします。

礼服の黒はスーツの黒とは違う

結婚式が行われるホテルやお葬式を執り行うセレモニーホールなどで礼服を着た人たちを見かけると、目立っている感じることはないでしょうか。黒には、相手に強い印象を与える効果があります。特に、礼服に使われる黒色は、学生服の黒やスーツの黒などとも違う、はっきりと目立つ黒です。

若い方の中には、お葬式に礼服の代わりに黒いスーツを着て行かれる方もいますが、そのような方が礼服の集団の中に入ると逆に目立ってしまいます。

基本的なマナーとして、お葬式では黒の目立たない服装が良いとされています。

そのため、礼服で使われる生地として、濃い黒で染められた反射が少ない布地が使われていますが、それはスーツの黒とは違う黒なので、余計に目立つのです。

このような礼服を着た大勢の中で通常の黒スーツという、1人だけ違う服装をしていると、浮いてしまいます。そうならないためにも、礼服は用意しておきましょう。

 

ゆったりサイズがおすすめ

世の中には、年齢を重ねても若いころのスタイルをずっと維持されている方もおられますが、大抵の男性は30才を過ぎるとお腹の脂肪のせいで、若いころのスラックスがはけなくなります。

毎日着用するスーツは、今の体型に合わせて新調すればよいだけですが、滅多に着ない礼服は、簡単に買い換える訳にはいきません。ですから、若いころの細い体型に合わせて作ってしまうと、あっという間にスラックスがはけなくなってしまいます

礼服は、年に数回程度しか着ないので、10年以上使用することができます。そのため、礼服を選ぶ場合は、今の体形から少し太った際の体系をイメージして、ゆったりしたスタイルのものを選ぶことをおすすめします。

また、ウェストが太っても調整できるように、アジャスター付のタイプを選んでおくことも検討すると良いでしょう。

 

礼服は値段によって黒さが違う

礼服は、値段によって黒の深さが違うことをご存知でしょうか。一般的には、深い黒の生地を使った礼服ほど、値段が高くなります。

この原因は、生地の原料の違いによるもので、高級羊毛を使った布ほど深い黒になり、安価なポリエステル素材が多いほど白っぽく見えます。

ただし、ポリエステル素材でも、加工の仕方によっては深い黒を実現できるので、一概には言えませんが、羊毛100%の生地で作られた礼服の方が深い黒に見えるのが一般的です。

さらに、羊毛100%の生地で作られた礼服と言っても、生地の生産地の違いなどで値段が大きくかわります。

まずは、礼服にかける予算を決めて、その範囲内で納得できる黒さの礼服を選ぶことをおすすめします。

 

正しいデザインとは

礼服を選びに紳士服店へ行くと、ボタンが1列のタイプと、2列のタイプがあることに気が付きます。それぞれ、シングル、ダブルを呼ばれていますが、これは好みでどちらを選んでもマナー違反にはなりません。

ダブルのスーツの特徴は、Vゾーンが狭い分、身体を大きく見せる効果があります。また、特に太っている方が着ると貫禄が増すことから、若い方よりは中高年の男性が似合う礼服です。

一方、シングルは、普段着用しているスーツと同じ感覚で着られる礼服です。また、Vゾーンが深く、形によっては細く見えるタイプもあります。

最近はダブルのスーツの人気がなので、若い方でもダブルを選ばれる方もいます。

また、スタイリッシュな礼服なら、ネクタイなどを工夫すれば入園式や入学式などにも着回すことが出来て、いざという時に便利です。

 

どの季節に合わせれば良いか

結婚式もお葬式も、季節に関係なく行われます。特に、お葬式は亡くなった直後に行われるので、雪が降るような寒い日もあれば、真夏の炎天下の中でも行われます。

礼服としては、夏以外に着るスリーシーズン用と夏用とが売られています。もちろんお金に余裕があれば両方購入しても構いませんが、若い方が礼服を選ぶ場合は、スリーシーズン用を1着のみ選ぶことをおすすめします。

最近のお葬式は、夏でも冷房の利いたセレモニーホールで行われるのが一般的ですが、冷房の無いお寺でお葬式が行われることもあります。

そのような場合、白の半袖のワイシャツに、黒のスラックスで参加してもマナー違反ではありません。

着る機会が少ないのに、季節毎の礼服を用意するのはかなりの負担です。夏の暑い時期は、ワイシャツとネクタイだけにして、使う可能性の高いスリーシーズン用を最低限準備しておきましょう。

 

以上、礼服を初めて購入される方におすすめしたい、選び方のポイントでした。

特に男性の場合、お葬式や結婚式に参列される際には、ほとんどの方が礼服を着用します。そのため、礼服を着用していないと、例えマナー違反でなくても、居心地の悪い思いをします。ぜひ、長く使える礼服を選んで、社会人としての務めを果たしてください。

一方で、礼服を着用しているからマナー違反にはならない、といったことではありません。

礼服を着る際は、ネクタイや靴、さらにカバンなどにも配慮が必要です。また、お葬式ではアクセサリーなど光る物を身に着けてはいけない、といったマナーもあります。

ぜひ、そういった社会人としてのマナーも身につけた上で礼服を着用しましょう。


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