香典返しを選ぶマナー。基本の考え方とおすすめの品々

香典返しを選ぶマナー。基本の考え方とおすすめの品々
香典返しは近年、お香典を辞退する葬儀も見受けられるものの、一般的なお葬式であれば、準備しておくべきものですよね。式と言うものには大抵お金を包んで行くのが日本のしきたり。慶事にはご祝儀。弔事には香典

ご祝儀や香典にも、お返しをしなくてはいけないのが日本のルール。ご祝儀なら内祝いとなりますが、香典の場合は香典返しとなります。香典返しは四十九日が終わって1ヶ月の間にお返しするのがマナー。

四十九日の間は忙しくて、それどころではないもの。一段落ついてから香典返しを選ぶというのが、大体の流れになるのですが、何をお返しすればいいか、悩む方も多いですよね。

そこで今回は、香典返しの風習の説明、その理由を、香典返しのオススメの品などとともにお伝えします。最近の香典返しの品々の傾向も踏まえてお伝えしますので、ぜひ、参考にしてください。

 

香典返しを選ぶマナー。
基本の考え方とおすすめの品々

 

お悔やみ事は香典、香典返しの由来

亡くなった人にお供えとして、食糧を持っていったのが香典の由来。食糧は故人のお供えでもありますが、故人の親族の支援の一つとしての意味がありました。

【 香典返しのマナー、お香典の由来 】

★ その後、お供えが線香を持っていくようになり、香典に。今の時代に近づくとだんだんと、品物が金銭に変わっていったのです。

・ 今も昔も親族を支援する「相互扶助」の意味合いは、変わりありません。

香典返しの金額相場

香典返しは相互扶助の気持ちによる、感謝の気持ちを表すものと考えるため、いただいたお香典よりも高くなってしまうような香典返しは大変失礼!それでは、どれくらいの金額を目安とすると、相手も恐縮しないお返しになるか、迷うこともあるもの。

【 香典返しのマナー、金額 】

★ 香典を頂いた金額より1/3~1/2だと、失礼なく安心。

・ 例えば1万円の香典を頂いたのなら、¥3000~¥5000が香典返しの目安です。

 

香典返しを渡すタイミングと、準備

前述したように、四十九日が終わってから、その金額を元に準備をして、香典返しをするのが一般的。ただ、中にはお葬式や告別式に来てもらった時に、香典返しをお渡しする事も多々あります。

【 香典返しのマナー、当日の場合 】

★ その場合は予め一律同じものを用意するケースがほとんど。香典の金額が高かった場合のみ、改めて香典返しをするようにすれば、失礼に当たりません。

・ 準備をする品は、「死」は昔から穢れの象徴とされていた名残で、「消え物」と言われる物が◎。

ちなみに「消え物」とは、使って無くなっていくものを指していて、主に洗濯洗剤、石鹸、調味料、乾物などが一般的です。

 

¥1500相当の香典返し

【 ¥1500相当の香典返し 】

★ 洗剤の詰合せ

・ 中身は最近流行りのジェルボールの洗濯洗剤のタイプもありますが、液体タイプの洗剤も人気。

また、台所用洗剤の詰合せもありスポンジ付なんてものもあります。どこの家庭でも洗濯やお鍋を洗ったりするので、もらうととても助かる品。金額の大きいギフトセットもあるので、一律に洗剤ギフトと言う方法もアリです。

★ 嗜好品詰合せ

・ 嗜好品といえば…コーヒー。若い方も年配の方も飲んでいる方が多い品。特にドリップ式のコーヒーの詰合せが人気。特にスターバックスは、ほとんどの人がその名前を知っている有名なコーヒーショップでおすすめです。

スターバックスのコーヒーが自宅で飲めるのは、少し贅沢な感覚ではないでしょうか。特に地方ではショップがないので、ギフトで差し上げると喜ばれるかもしれません。

 

¥3000相当の香典返し

【 ¥3000相当の香典返し 】

★ 調味料の詰合せ

・ こちらはドレッシングが一般的。普段味わえないような、特別感がある詰合せだと喜ばれやすいです。

カルパッチョソースや、ゆずが効いたオイルドレッシングなどが入っていると女性が喜びます。特別感がある方がベター。

★ お菓子の詰合せ

・ お菓子の詰合せもスタンダードな一品。フィナンシェタイプの詰合せもあれば、おかきといった茶菓子にいいものも選ばれる香典返しのアイテム。

ちなみに、生菓子ではなく焼き菓子のほうが、差し上げた方の保存方法も簡単なため、定番となっています。

 

¥5000相当の香典返し

【 ¥5000相当の香典返し 】

★ 瓶詰めのセット

・ 香典返しの金額が張ると、中身の量も増えてくるもの。その時オススメなのは瓶詰めのセット

佃煮ばかりのものではなく、ふりかけなども一緒に入っているものが比較的好評。

★ 乾物

・ 国産の乾物は値が張るのは、あまり知られていないところ。外国産は安いのですが香りがイマイチ…。一方、国産のものは香りがいいものがほとんどです。よく使われるのは国産椎茸やのり

しかし、昆布だけはNG。昆布は「よろこんぶ」と言って、慶事によく使われるので、弔事である香典返しには不向き。注意してください。

 

¥10,000相当の香典返し

【 ¥10,000相当の香典返し 】

★ 高級梅干

・ 自身ではなかなか購入しないもの。梅干と侮るなかれ!高級な梅干は1粒で¥300円位するものもあるのです。

大きさも味も一級品。大切な人の香典返しに、特別な物をお返しする方も多いです。

 

いかがでしたでしょうか、その他、香典返しの最近の傾向として、手軽にカタログギフトを選ばれる方も増えてきました。持ち帰りやすさや選ぶ煩雑さを考えれば、相手の方に選んでもらうカタログギフトは魅力。

心をこめてお返しする香典返しは、相手の方のことを考えて、お品を考えるという心使いもポイントのひとつ。金額的に制限があるので、不自由もありますが、その中でも日持ちがして保存もしやすく、どの家庭でも重宝するものを選んでみてください。

このような日々使いそうなものでも、「ワンランクアップ」。ちょっと高級で自分では買わないような品選びをするのが、喜ばれる香典返しのコツ。

簡単手軽というキャッチフレーズが多い世の中、いろんなものに心を配る、香典が持つ本来の意味に感謝するようにお品を選んでみてください。

まとめ

香典返しの基本と、金額別おすすめの品々

・四十九日が終わってからが一般的
・当日に渡すなら、一律で選ぶ
・香典の1/3~1/2金額相当の品
・香典返しでは「消え物」を選ぶ
・¥1500相当なら洗剤や嗜好品
・¥3000相当なら調味料やお菓子
・¥5000相当なら瓶詰めセットや乾物
・¥10,000相当では高級梅干も人気
・最近はカタログギフトも多い


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