お参りの仕方は大丈夫?親が教えたい基本の手順とは


お参りの仕方は一般的な公立の学校では習いませんから、知らないまま大人になってしまったという人は多いですよね。日本では信教の自由が日本国憲法の第20条で定められていますから、学校で特定の宗教にまつわることは教えないのです。

神社は日本のあちこちにあるため、お参りの仕方を学ぶのと宗教は関係がないと思う人も多いかもしれませんが、神社にお参りすることは神道の宗教行為の1つなのです。しかし、自分が無宗教だと思っている日本人の多くは、年始には初詣、受験前には合格祈願、七五三や宮参りにも神社に行きます

神社でお参りをするなら、正しいマナーを守らないと神様に失礼に当たりますよね。そこで、神社へのお参りの仕方を神社に到着してから、時系列で6つのポイントを解説します。

 

お参りの仕方は大丈夫?
親が教えたい基本の手順とは

 

鳥居をくぐる

神社へのお参りの仕方というと拝殿の前での手の叩き方を調べる人が多いですが、神社でのマナーは神社に入るときから始まっています。神社に入る時は鳥居をくぐりますよね。

【 お参りの仕方:鳥居をくぐる 】

★ 鳥居をくぐる時には一礼をするのが礼儀です。

・ 神社は神様にお参りをするための神聖な領域です。その敷地内に入るわけですから一礼をしてご挨拶をするのは礼儀です。

神社にお参りに行くのをイベントのように捉えていると、友達とワイワイ行くこともありますが、鳥居をくぐるときにふざけたり、大きな声で笑いながら振る舞うのは失礼に当たりますからいけません。

 

参道を歩く

一礼をして鳥居をくぐったら、神社の敷地に入ります。神社の大きさにもよりますが、すぐに拝殿があるというところは少なく、多くの場合は拝殿まである程度の距離があります。拝殿までの道は参道と言って神様が通られる神聖な道です。

ただの道だと思っている人が多くいますが、参道を歩く時にもお参りの仕方のマナーがあります。

【 お参りの仕方:参道を歩く 】

★ まず、参道の中央を歩いてはいけません

・ 中央は神様が通る道ですから端をあるくのが礼儀です。

そして、参道を歩くときも神聖な気持ちを忘れてはいけません。厳かに歩くのが正しいお参りの仕方です。

 

手水舎で清める

神社では、参道を歩いていると途中に手水舎があります。手水舎では、水が流れていて柄杓が置いてあります。手水舎は手を洗う場所だと勘違いしている人が多くいますが、手水舎はお参りの仕方の中で欠かせないポイントで、手や口をゆすいで身を清めるという意味を持っているのです。

【 お参りの仕方:手水舎 】

★ 手水舎では、まず右手で柄杓をもって水を汲み左手をゆすぎます。

・ その次に左手で持ち替えて右手をゆすぎ、再び右手に持ち替えて左手に水をためて口をゆすぎます。

柄杓に水が残っていたら、柄杓の柄に水を這わすように流して元に戻します。

 

拝殿の前の一礼と鈴

手水舎で見よ清めた後は拝殿でお参りをします。拝殿に到着したらまず鈴を鳴らす人が多いですが、これはお参りの仕方としては間違っています。神様にお参りをするのですから、拝殿に到着したら一礼をするのが正しい礼儀です。

【 お参りの仕方:拝殿の前 】

★ 一礼をしてから両手で鈴を鳴らします。

・ 鈴を鳴らすのは、神様に自分が来た事を知らせるという意味もありますし、魔を祓うという意味もあります。丁寧に鈴を鳴らすよう心がけるべきです。

 

お賽銭を入れる

神社ではお賽銭を入れるのが一つのイベントですよね。初詣など人が多く神社に集まるイベントでは、遠くから勢いよくお賽銭を投げるのが楽しいかもしれませんが、正しいお参りの仕方としては、この行為は失礼に当たります。

【 お参りの仕方:お賽銭 】

★ お賽銭は、神様へのお供え物です。

・ もし自分が人からお金を投げつけられたらいい気分にはなりません。それはお賽銭も同じです。

神様にお供えするお賽銭は、静かに丁寧にお賽銭箱に入れるのがマナーなのです。また、お賽銭は大金を入れればそれだけご利益があるとは限りません。

 

二拝二拍手一拝

お参りの仕方で知っていないと困るのが拝殿での二拝二拍手一拝です。何となく、2回手を叩いて合掌をしながら願い事をするという風に思っている人が多いですが、正しくは二拝二拍手一拝と言います。

【 お参りの仕方:二拝二拍手一拝 】

★ 2回お辞儀をして2回拍手をし、最後に深いお辞儀をするのです。

・ 最後のお辞儀の時に神様に誓いを立てます。神頼みと言われるだけあって、神様にお願いごとをする人が多いですが、神様には自分の誓いを宣言するのが正しいのです。

また、心の中で誓いを立てるときは手を合わせません。合掌するのは仏教ですから、神社ではしないのです。

 

いかがでしたでしょうか。お参りの仕方は、簡単なようですが意外と覚えるべきポイントと手順が細かくあります。

日本人は生まれた時はお宮参り、子供のころに七五三、学生時代には友達と初詣、高校受験や大学受験の時には合格祈願と、とても身近に神社へのお参りという行事があるため、お参りの仕方に礼儀や手順があるという意識が薄くなりがちです。

そのため、周りの人の見様見真似でお参りの仕方をこなしてしまうことが多くありますが、本来神社は神道という宗教を信仰する人にとっては神聖な場所です。教会やモスクで礼儀に反することをしてはいけないのと同じで、神社でも礼儀に反することはしてはいけないのです。

無宗教だと思っていても、神社にお参りに行くときは正しいお参りの仕方と手順を勉強してから行くべきです。お参りはイベントではなく、神聖な宗教行為だとしっかり自覚するのが正しいのです。

 

まとめ

正しい順序で覚えるお参りの仕方とは

・鳥居をくぐる時には一礼をするのが礼儀
・参道を歩く時は端によって神聖な気持ちで
・手水舎で手と口をゆすぎ身を清める
・拝殿に到着したら軽く一礼をして鈴を鳴らす
・お賽銭は静かにお賽銭箱に入れるのがマナー
・二拝二拍手一拝をしてから願いではなく誓いをたてる


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