永代供養が終活で注目される理由。そのメリットと注意点

永代供養が終活で注目される理由。そのメリットと注意点
永代供養は、終活が注目されるようになってから、一気に注目を浴びるようになりましたよね。生前に自分の眠る場所を決めることができ、料金も払って契約を完了できるため、終活をしている者としては、確かに安心。

これで永代に渡り供養とお墓の管理をしてくれるのですから、ある意味理想的に見えます。しかしそれはそれでメリットではあるものの、何もかもいいことづくめ、…という訳でもありません。

永代供養を決断する前には、やはり永代供養とは何かを理解して、通常のお墓とどちらがいいのか、あえて比較検討してみると、より納得できる選択ができますよね。そこで今回は、永代供養を検討する時に参考にしたい、メリットと注意点をお伝えします。

お墓は人生の最終的な住まいとも言える存在。せっかくなら充分に納得してから、決断してみることをおすすめします。

 

永代供養が終活で注目される理由。
そのメリットと注意点

 

契約期間中は、個別の供養が期待できる

最初にお話しておかなければなりませんが、「永代供養」は永久に個別に供養してくれる訳ではありません

【 永代供養の「個別」供養期間 】

★ 実際の個別の供養は契約内容により、十七回忌(16年後の命日)~五十回忌(49年後の命日)まで、といったような一定期間のみ。その期間は施設によってさまざまです。

・ もちろん、契約が終了したら途端に放っておかれるわけではありません。霊園や寺院によっても変わりますが、一定期間が経ったら、遺骨は永代供養墓から合同墓に移されて、他の方の遺骨と一緒に合祀されるのが一般的。

この合同墓に移った後は「合同墓に眠る方たち全員の供養」が続いていく、という訳です。なお、永代供養墓の形態や契約内容によっては、初めから合同墓や納骨堂に合祀されることもあります。

 

お墓に関わる料金が安い

【 永代供養墓の料金的メリット 】

・ 墓石代がかからない

・ 墓地使用料が割安

・ 原則的に一度料金を払い込めば、管理費・お布施・寄付金等が不要となる

…などの「お墓に関わる料金が安い」メリットがあります。

お墓の形態等によっても料金が変わりますが、30万~50万円が平均的な料金(実際は10万~100万円と幅がある)というのは、かなり魅力的に感じる方もいるのではないでしょうか。

ただし、寺院の永代供養墓に入るとしたら、その寺院の宗派に帰依すること(その寺院の宗派の仏教徒になること)や、檀家になること(寺院に所属し、支援をすること)を求められる場合も…。

その場合は当然、お布施や寄付金が発生することになります。このような点も、永代供養墓を考えて選択する、ひとつのポイントです。

 

「お墓を継ぐ人」のことを考える必要がない

先祖代々のお墓がある家でしたら、必ず考えなければならないのは「誰がお墓を守り、継いでいくのか」ということ。永代供養墓ならば、そのことを考える必要がありません

【 永代供養で継承者問題を解消 】

★ 中には生前のうちに「子どもには負担をかけたくない」ということで、永代供養を申し込む方もいるほど。

・ お墓も荒れることがなく、霊園や寺院等がしっかり管理をしてくれるのも、安心できるポイントのひとつです。

 

寺院や霊園の経営が破綻するケースが稀にある

あまり考えたくありませんが、もしも寺院や霊園の経営が永代供養の契約期間中に破綻してしまったら、そこで供養もストップしてしまう点は、理解しておきたいところ。

【 永代供養では、霊園の経営破綻もありえる 】

★ 稀なケースではありますが、そういったこともあり得るのが永代供養のリスク。

・ そのため、永代供養を契約しようと決めたら、各寺院や霊園での契約内容を隅から隅までしっかりと確認し、理解と納得をしたうえで契約を結ばなくてはなりません。

 

一度合祀した遺骨は取り出すことができない

前の項でも取り上げましたが、永代供養のメリットは、お墓を新しく建てるよりも料金が安く、お墓の管理及び供養を霊園や寺院側にお任せできること。

しかし最初から合祀墓や納骨堂を選択するケースはもちろん、契約を結んで一定期間は個別に供養してもらうことにしても、年月が経てばいずれは合祀されてしまいます。

改めて記しますが、合祀とは「遺骨を骨壺から出して、他の方の遺骨と一緒に納骨すること」。そのため、一度合祀されたら個別の遺骨を取り出すことは不可能であることも、意識しておきたいポイント。

【 合祀での永代供養は、遺骨を取り出せない 】

★ それは、もしも自分の没後に家族や親族がお墓を建てたとしても「そこに引っ越すことはできない」ことを意味します。

・ また、自分の遺骨が見知らぬ複数の人と交ざり合うことに抵抗はないのか、ということも考えなくてはなりません。

このようなことから、永代供養を考えたら子どもや信用のおける親族などにもそのことを伝え、じっくりと検討する必要があります。

中には永代供養に理解を示さない方や、否定的な方もいるので、後々のトラブルを防ぐためにも意思をしっかり伝え、理解してもらうことが大切ではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか、今回は終活で注目されつつある、永代供養についてお伝えしました。

もしもたったひとりで生きていて、誰とも直接的な人間関係を結んでいなければ、どんなお墓を選ぶのも自由。しかし多くの方は、家族や親族、友人など、それぞれの大切な人間関係の中で生きています。

実は「永代供養墓に家族が入ったが、なんとなく『お墓参り』の習慣が薄れてしまった」という声も…。もちろん永代供養墓にもお墓参りはできるのですが、「自分の家のお墓ではないので、なんとなく実感がわかない。」というのです。

確かにみんなでお盆やお彼岸にお参りに行き、お墓をきれいに掃除したり、好きな食べ物やお花をお供えするというのも家族の季節のイベント。永代供養を考えるなら、残された人々の細やかな心情に思いを馳せることも、大切なのかもしれません。

一見とても合理的で、よいものに見える永代供養ですが、自分のみの終活として考えるのではなく、もう少し広い視野で捉え検討しながら、家族親族ともに納得して、永代供養の選択をすると、後々までスムーズです。

まとめ

永代供養墓のメリットと注意点

・一定期間が過ぎると合祀供養される契約が多い
・お墓に関わる料金が安いことも選ばれる理由
・墓守やお墓の継承者問題に悩まされない
・霊園の経営状態を清潔さや状態から見極める
・一度合祀した遺骨は取り出すことができない


連記事