お布施の表書きの書き方教えます!恥をかかない謝礼の基本


葬儀や法事の際に、僧侶に渡す謝礼のことを、お布施といいます。読経をはじめ、一連の儀式でお世話になったお礼ですよね。そのことはわかっていても、いざ自分が施主となりお布施を用意するとなると、表書きの書き方や包み方、渡し方がわからない、ということになりがちです。また、お香典とお布施を混同して間違った書き方をしてしまうこともあるでしょう。

葬儀の後も、法事などでそのお寺と僧侶の方には長くお世話になりますし、お布施をお渡しする機会も何度かあります。場合によっては、お布施とは別に、お車代や御膳料などもお渡ししなければなりません。

そこで今日は、葬儀や法事の時に恥をかかずにスムーズにお布施をお渡しするための、封筒選びから表書きの書き方、僧侶への渡し方などについてお伝えします。ではご覧ください。

 

お布施の表書きの書き方教えます!
恥をかかない謝礼の基本

 

お布施は白い無地の封筒に入れて渡す

お布施は、正式には半紙に包んだお札を奉書紙で巻いてお渡しします。でも、最近では奉書紙を買うのも難しいので、白い封筒に入れるのが一般的です。どちらに入れてもお布施の書き方は同じです。

葬儀の時だけでなく、四十九日法要や一周忌など、僧侶にお経を読んでもらう際には必ずお渡しするものですから、何枚か用意しておくと良いでしょう。また、二重になっている封筒は、「不幸ごとが重なる」といわれ、お布施を入れるのにはふさわしくありませんので避けましょう。もちろん封筒は郵便番号の欄の無いものを選びます。

 

心を込めて丁寧に書こう

文具店やコンビニエンスストアなどでは、最初から「御布施」「お布施」などとプリントされている封筒も売っていますが、お布施は僧侶へのお礼ですから、なるべく書き方を調べて、自分で丁寧に手書きされる方が、心がこもっていてベターです。後でお寺の方が困らないよう、封筒の裏面には、住所と電話番号、金額もきちんと記入しておきましょう。金額は、できるだけ漢数字で書きましょう。

 

お布施の場合は、黒い墨を使うのが正しい書き方

封筒の上半分に「御布施」「お布施」などと書き、下段に「○○家」のように施主の姓か、「山田 太郎」のように施主の氏名を書きます。「お車代」「御膳料」についてはこの通り上段に書き、下段は何も書きません。

お車代と御膳料、両方渡す時は、一枚の封筒に併記しても大丈夫です。いずれも薄墨ではなく、真っ黒の墨で書きます。弔事の際には、不祝儀袋に薄墨で名前を書くのがマナーですが、お布施はお礼ですから、正しい書き方は黒い墨を使います。

 

お布施には新札を用意しよう

表書きに使う墨の色もそうですが、お布施とお香典、同じ葬儀の場で渡すお金とはいえ意味合いが違うので、マナーも当然違います。お香典の場合は「あらかじめ用意しておいた」と思われるため、古いお札を使いますが、お布施は新札で用意します。

金額が大きい場合は、全部新札でなくてもやむを得ませんが、できるだけきれいなお札を使うようにしましょう。当然、法事など前もって予定がわかっている時には、銀行で新札に両替しておくようにしましょう。お札を入れる時は、向きを揃えることも忘れずに。

 

僧侶に渡す時は、手渡しせずお盆などに載せること

お布施には表書きの書き方以外にも、忘れてはいけないマナーとして渡し方があります。実はお布施は、手渡しするのはマナー違反なのです。小さなお盆や菓子折りの上に置いて、僧侶の方が名前を読める向きにして渡します。

そうは言っても、葬儀の前後にちょうど良い大きさのお盆を探すのも大変です。そんな時は葬儀会社や会場に相談すれば、貸してもらえることもあります。法事の場合には、あらかじめ用意しておくと良いでしょう。どうしてもお盆が用意できない場合は、袱紗に包んでおき、渡すときに開いて僧侶の方に受け取っていただいても大丈夫です。お車代や御膳料がある時は、お布施の封筒の下に重ねておきます。

 

いかがでしょう、お布施を渡すにも色々決まりごとがあって気を使いますよね。表書きの書き方に関して言えば、「お布施」など一般的な単語で大丈夫ですし、封筒と黒い筆ペンがあれば、すぐに書くことができます。

大切なのは、葬儀や法事でお経をあげていただいた、僧侶に対するお礼の気持ちです。お布施の表書きは、渡した時に真っ先に目に入るものです。できるだけ丁寧に、心を込めて書く。こんなお布施の表書きの書き方一つで、僧侶の方への気持ちの伝わり方が違ってきます。

葬儀の時だけでなく、四十九日や一周忌、三回忌、さらにはお子さんの代にまで、お寺や僧侶とのお付き合いも続くわけですから、より良いお付き合いを継続できるように、お布施の書き方から渡し方まで、マナーには気を配りましょう。

まとめ

お布施の表書きの書き方、恥をかかない謝礼の基本

・不幸が重ならないように 二重の封筒は避け、真っ白な一重の封筒に入れる
・できるだけ手書きで丁寧に 裏面に住所と金額を記入しておこう
・お香典とお布施は意味が違う 表書きには黒い墨を使うのが正しい書き方
・お布施は僧侶へのお礼 だから使うのは新札
・手渡しはマナー違反 お盆や袱紗に載せて渡す


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