お布施はいくら包めば良い?お盆法要7つの一般常識

お布施はいくら包めば良い?お盆法要7つの一般常識

故人にとって四十九日法要以降、初めて迎えるお盆は「新盆(にいぼん)」や「初盆(はつぼん)」と呼ばれ、ご導師(お坊さん)に読経をあげて頂く新盆の法要を行います。

お盆の時期は地域により異なります。東京は7月15日頃、それ以外の地域では8月15日頃を中心に行うことが多いようです。お盆の間は、故人やご先祖様が「浄土」からこの地上に戻ってきていると言われ、現世の私達は大切な人たちを迎え入れ、供養を行います。

ここでは「お布施はいくら包めば良い?お盆法要7つの一般常識」と題し、お布施の相場からお盆法要についての最低限のマナーについてご紹介していきましょう。



 

お布施はいくら包めば良い?
お盆法要7つの一般常識

 

お布施の相場は 新盆:3万円~、通常のお盆:5千円~


新盆の法要といえば、例えば自宅などに親戚を集め、お寺からご導師(お坊さん)にいらして頂き、故人の供養を行って頂きます。

お布施の大体の相場の目安としては下記金額程度が一般的な相場とされています。(施主の家が檀家か否か、また、その地域によっても異なりますので気になる場合は確認が必要です)

・新盆(初盆)のお布施:30,000~50,000円くらい
・通常のお盆の場合:5,000~20,000円くらい

 

お車代は5千円~


ご導師がご自身の車やオートバイなどでいらした場合は「お車代」もご用意しておきしょう。

金額は「お寺~法要が執り行われる場所までの距離」によりますが、下記金額を参考にしてみて下さい。
もし、施主がタクシーなどを手配し、ご導師がそれに乗って来る場合はタクシーの方に直接タクシー代を支払えばOKです。(お車代を別途用意する必要はありません)

・お車代:5,000~10,000円くらい

 

御膳料は5千円~


御膳料とは「お食事代」のことです。ですので、もし、法要後にご導師分の会食の用意をしている場合は、本来なら御膳料を別途用意する必要はありません。

しかし、お盆の時期は寺院にとっては繁忙期でもある為、食事を一緒に取る時間がないことも多いようです。

「会食を辞退されそうだな」と思ったら、予め、御膳料を用意、もしくは折詰弁当(会食で用意している食事の内容と同等か、それより少し上等の内容のものを用意)なら風呂敷や紙袋に入れておき、サッと渡せるとスマートでしょう。

ご導師も次への移動時間が限られる中、施主がモタモタしていると、結局、そのまま退席・・・ということも。細やかな点にまで配慮したいものです。

・御膳料:5千~2万
・お弁当(会食用と同内容か、それ以上のもの)

 

市販のお布施袋・白い封筒のどちらでも


正式なお布施の包み方は、お金を半紙で包み、それを更に奉書紙で包みます。

しかし、現代では「お布施用の袋に水引きが付いているタイプ」が広く販売されています。

また、地域によって、この水引の色が違います。(関東:銀色、黒・白のセット、関西:黄色・白のセット)しかし、一部には「お寺さんに不幸があった訳ではないので不祝儀袋や水引きを使うのは失礼にあたる」との考え方もあるので、念の為、地域により確認した上で使うのが良いでしょう。

市販の袋の場合、お金を中に入れたら、①左側→②右側→③下側→④上側を折って、水引をかけます。(折りが下向きになった状態)

また、シンプルに「白い封筒」で渡しても良いでしょう。封筒は郵便番号の記入欄が無い物を選び、封筒自体が二重のタイプのものは使わないようにしましょう。(忌みごとが「重なる」=縁起が悪いため)

お札の入れ方ですが、表面が上向きになるように入れます。(「お布施」と書かれている面にお札の表面が向くように入れる)

但し、お金の向きに関しては諸説ありますので、気になる場合は、その地域の考え方に従うと良いでしょう。
また、お布施のお札は必ずしも「古いお札」を用意しなくても良いと言われています。しかし、本当にシワの多いものや古いお札は、やはり失礼にあたりますので避けましょう。

(お通夜などで新札を用いると「まるで、用意していたようだ」となり、縁起の悪い印になってしまう為、あえて新札ではないお札を用意しますが、法要でのお布施は予め日程が決まっているものなので、わざわざ、古いお札を用意しなくても良いと言われています)

 

お布施袋の書き方


「薄墨」ではなく、「普通の黒い墨」(濃い墨)で書きます。(お通夜などで薄墨を使うのは、「あまりにも急な事で墨を十分にする時間さえないほど、急ぎ参じた」「涙で墨も薄くなってしまった」など哀悼の意を表すと言われています)

まず、上段中央に「御布施」と記入します。そして、下段中央に「施主の名前(フルネーム)」を書きます。もしくは「〇〇家」などと書いてもOK。(例:山田家、佐藤家・・・)

内封筒の裏面には「住所と施主名と金額」を書きます。金額の漢数字は旧字体で記入するのがより丁寧な書き方です。下記に旧字体の一部をご紹介します。

例:一 → 壱  二 → 弐  三 → 参  五 → 伍
十 → 拾  万 → 萬  円 → 圓

例:三万円 → 参萬圓  十万円 → 壱拾萬圓

 

お布施の渡し方


お布施は、その「渡し方」にもマナーがあります。

一番、良いのは切手盆のような小さなお盆にのせて、「御布施」の文字が相手側から読める向きで差し出す方法。

もし、手頃なお盆が見付からなければ「菓子折り」の上にのせ、その菓子折りと共に差し出します。(菓子折りは手土産として、そのまま渡す)もしくは、袱紗(ふくさ)に包んで差し出しても良いでしょう。袱紗で包む場合は「弔事の包み方」をします。①右側→②下側→③上側→④左側の順に包みます。しかし、現代の袱紗は「封筒タイプ」のものも多いので、こちらのタイプの方がどなたでも手軽に使う事が出来るのでおすすめです。

お布施を渡すタイミングは、ご導師が帰る前に読経のお礼として、施主として一言添えて渡します。

例:「本日は、母:〇〇の新盆にあたり、暑い中、またお忙しい中、お勤め頂きまして有難うございました。こちらは心ばかりのお礼でございます、どうぞお納め下さい」等。

 

冷房器具・冷茶・イスの用意も忘れずに


お盆の時期といえば、夏の一番暑い時期。法要の時間帯によっては炎天下の中、到着・・・という場合もあります。到着してから袈裟などの着替えを行う場合もありますので、控室には冷房器具や冷たいお茶などを用意しておきましょう。

また、ご導師が高齢のことも多いので、「足腰が曲げられない」・・・という声も多く聞きます。控室には座布団だけではなく、イスも用意しておくと、尚、良いでしょう。

 

いかがでしたか。

お盆の法要のお布施には、お通夜や告別式のお香典とはまた違う常識があることが分かります。お布施は、あくまでも読経を勤めてくれた「お礼」と位置づけられる為、弔事用のマナーをそのまま用いてしまうと、逆に失礼になることもあるので気をつけたいところです。

四十九日が済むと法要としては一段落つきます。一周忌より早くお盆の時期が来れば、四十九日の次の法要はこの新盆になる訳ですが、故人が「帰ってきてくれる」初めての法要にもなります。これまでは「送り出す供養」だったものが、初めて「迎え入れる供養」になる訳です。

亡き大切な人の存在を間近に感じられる大切なひとときとなることでしょう
このページが、そんな「大切なひととき」の一助になれば幸甚です。

 

まとめ

お布施はいくら包めば良い?お盆法要7つの一般常識

・お布施の相場は 新盆:3万円~、通常のお盆:5千円~
・お車代は5千円~
・御膳料は5千円~
・市販のお布施袋・白い封筒のどちらでもOK
・お布施袋の書き方
・お布施の渡し方
・冷房器具・冷茶・イスの用意も忘れずに