二歳児の今だからこそ!親も子も笑顔になる5つのしつけ


二歳児のしつけはとても難しく、大変と言われますよね。何でも自分でやりたがったり、これまで素直に言うことを聞いてくれていたことにも断固拒否など、親も戸惑いつい叱ってしまう、ということもあるでしょう。

しかし、この「魔の二歳児」「イヤイヤ期」とも称される時期は、まさに自我が順調に発達してきたからこそこのようになる、ということを念頭に置いておく必要があります。まだ言葉もうまく話せない時期ですから、子ども自身も感情をどう表現したらよいのか、戸惑っている面も大いにあるのです。

とは言え、頭ではわかっていてもついイラっ!としてしまうのはごくごく普通のこと。そこで今回は、親も子も笑顔になれるような、二歳児の「しつけ」についてお伝えいたします。

「イヤイヤ」の原因から注意を逸らせて落ち着かせる

どうしても「イヤイヤ」で言うことを聞いてくれなかったり、泣き叫んで大変な時はそのイヤイヤの原因を遠ざけてみましょう。その対象というのはお着替えだったりお風呂に入ることだったり、様々なシチュエーションが考えられますが、まずはやさしく抱っこしてなだめたり、歌を歌ったりしてゆっくりと子どもの注意を原因から逸らせていきます。好きな玩具や絵本、またあまり習慣づけてはいけませんが、スマホなどで一時的に一緒に動画を見たりするのも有効なことがあります。

イヤイヤに対して「いい加減にしなさい!」「言うことを聞かない子は知らないからね!」と怒鳴りつけたり無視したりすると、子どもの心はますます収まらなくなります二歳児へのしつけとして大事なのは「なだめる」ということ。この「なだめる」ことが少しづつ子どもの「親を信頼する心」を作ります。

 

「イヤイヤ」にじっくりつき合う

親にとってはかなり気が重いかもしれませんが、子どものイヤイヤに「じっくり付き合ってしまう」と言うのも二歳児のしつけとしては有効なのです。イヤイヤが始まったら「どうしてそんなことをするのかな?」「どうしてこれは嫌なの?」と静かに問いかけ、それに答える子供の言葉にゆっくりと耳を傾けます。すると子どもの心は徐々に「自分を認めてくれた」と落ち着いていくのです。

その後は小さなことでも、こどもが何かひとつでもできたら「うわーすごいね!」「よくできたね、偉いね!」と大げさなまでに褒めてみましょう。怒りでいっぱいだった子どもの心も嬉しい気持ちで満たされます。

 

言い分を認めた上で言い聞かせる

子どもが一度イヤイヤを言い出したら、手がつけられないこともあることでしょう。子どもがエキサイトしてしまって、もはやどうしようもないときは、ひとまず子供の言い分を認めると有効なことがあります。つまり「あなたの気持ちを尊重します」という姿勢を見せるのです。

ひとつひとつの子どもの言い分をしっかりと聞いたら「これは〇〇だから、今はやめようね」「おうちでみんなが待っているから今日は帰ろうね」など、きっぱりと言い聞かせることが大切です。

この時してはいけないのは「ダメと言っているのになぜわからないの?」「なんて悪い子なの!」子どもの言うこと、あるいは人格を否定しながら怒ることです。これは二歳児のしつけどころか、すべての年代の子供に対して行ってはいけないことです。

親にとってはほとほと困って、つい投げてしまう言葉かもしれませんが、二歳児にとっての家族は「世界そのもの」です。自分の言い分が親に何一つ認められないとやがて「自己否定」の傾向が強い大人に育ってしまいます

 

いったん言い分を受け入れて見守る

二歳児のしつけとして、子どもの言い分を受け入れて「見守る」というのも有効です。例えば汚れた服の「着替え」をどうしても嫌がったら「わかったよ、では今は着替えなくても良いよ。でも着替えたくなったらすぐに教えてね」と言って、見守ります。すると時間が経ってから「やっぱり着替えたい」と子どもの気持ちが変わることがあります。

つまり、子どもが「何かをしたい」タイミングと親が「何かをさせたい」タイミングにはずれが生じることがことがある、ということ。そのことがわかっていれば親も心に余裕が持てるかもしれませんよね。「急いで何かをさせたい」という事態は可能な限り避けることが、親子ともストレスを軽減できる「二歳児のしつけ」のポイントとなるのではないでしょうか。

 

本当に悪いことをしたら毅然とした態度で叱る

さて、ここまでは子どもの心をできるだけ尊重するお話でしたが、もし子どもが「本当に悪いこと」をしたら毅然と叱りましょう「叱らなければならない時」とは他人を傷つけたとき、そして自分を傷つけた時です。その叱り方も、ただ感情的に怒鳴ったり、長時間にわたってはいけません

有効な叱り方は、いつもよりもトーンを低くし、面と向かって心持ちゆっくりと要点のみを話すことです。親の感情だけをぶつけられては、二歳児のしつけになりません。子どもがますます混乱してしまいますので、十分気をつけましょう。

 

以上、二歳児の「5つのしつけ」についてお伝えしましたが、どれもが親側に余裕がないとできないことばかりです。そのためには親自身も心身をいたわって、なるべくストレスを貯めないようにすることが大切です。例えばママにストレスが貯まってきたら、パパに子どもを預けて出かけてみたり、趣味を楽しむのも有効です。余裕があれば笑顔も自然に多くなり、それを見た子どもも安心できるのです。

またイヤイヤはこれからもずっと続くわけではありません。成長のために誰もが通らねければならない「一時期」です。この時期が過ぎれば、子どもはまたひとつ大きくなります。イヤイヤに対して怒りをぶつけるのではなく、寄り添い見守る気持ちで「二歳児のしつけ」を考えることが、親子双方の信頼関係を築き、笑顔へとつながっていくのです。

まとめ

二歳児のしつけとは

・「イヤイヤ」の原因から注意を逸らせて落ち着かせる
・「イヤイヤ」にじっくりつき合う
・言い分を認めたうえで言い聞かせる
・いったん言い分を受け入れて見守る
・本当に悪いことをしたら毅然とした態度で叱


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